2001/09 No.286
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<教区時報 9月号の目次>

・1 奉仕のアイデンティティ

・2 三重県北勢ブロック(
亀山・鈴鹿・四日市・桑名):共同宣教司牧

・3 第十二回 ウオーカソン・三重 ・・・四日市教会 石川秀宣

・4 三重合同堅信式

・5 尾鷲はいま ・・・ 松阪教会との統合から1年

・6 国際協力委員会
    滞日外国人司牧のための 「福音宣教ワークショップ」

・7 カトリック福音センターニュース
     <養成コース:典礼研修案内>
    ・これをわたしの記念として行いなさい ・「まことの礼拝」
   

・8  聖書講座シリーズ「はじめと終り」 6/13、14
    ヨハネの序文のはじめと終り ・・・ 金 纓牧師

・9  こんにちはシスター ・・・ カルメル宣教修道会

・10 青年センターと共同宣教司牧

・11 良 書 紹 介
     ★ それでもわたしは旅に出る
     ★ 悪タレ極道いのちやりなおしみ

・12  お知らせ(教区内の予定)

・13  9月度大塚司教のスケジュール

・14  編集部よりのお知らせ
       ・ボランティア募集他


奉仕のアイデンティティ


 この言葉、奉仕者のあるべき姿とすればもう少し分かりやすくなります。でも奉仕そのものの本質について、というのが本来の意味かも知れません。そこで奉仕とは何か、キリストが奉仕者であったように、奉仕者となる、キリストが奉仕して下さったように奉仕する、ということになります。

 私が仕える者になったように、あなた方は(神様に対してだけでなく、全ての人に)仕える者となりなさい。「私が、私の命をあなた方に与えたように」。「私が、あなた方の重荷を背負い十字架を担って歩いたように」。「私が、苦難の中で柔和であり、小さく貧しく憐れみある者として生きたように」。「私が自分をむなしくし、十字架の死に至るまで従う者となったように」。「神の独子である私が、貧しく人となり、命を捧げたように」。
 おそらくこのような事がキリスト者の奉仕の基本(アイデンティティ)。

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 三重県北勢ブロック(亀山・鈴鹿・四日市・桑名)
 共同宣教司牧


 伊勢路には、三つに重なる 地方あり 北中南 三位一体
北勢に 肩寄せ合いし 四つの町 手を結び合い 生くを求めん
  共同に 宣べ伝うべき 教えあり  司る神 牧す主もあり


 共同宣教司牧を語るとき、四小教区だけでなく、「そこに在る、修道会、学校、施設が共に」ということになります。でも現状では、その全てが同じ席に着き、話し合う段階にはまだ至っていないことを御了承願います。
 以下の報告は、まだ共同宣教司牧から、ほど遠い状態かもしれず、以下現状報告に留めます。

 まず出来ることから、と言うことで司祭が集まり、次のような事を手始めに行うことに決めました。

 @ 年間計画を交換し合うこと。その中から、参加し合えるものを探すこと。

 A 何か出来ることから始める。今まで、四旬節、待降節等の共同回心式及び黙想会を、北勢地区の司祭が
   それぞれの教会に出向いて行うこと。その結果、御言葉の祭儀を行う必要が生まれてくる。それをよい機会
   に準備をはかること。

 B 秘跡についての八講座を、三人の司祭が手分けして三教会で行うこと。また、各小教区で行っている連続講座
    があれば、それに参加を呼びかけること。

 C 四日市教会で計画中の小学生夏期錬成会に合同参加をすること。
   合同委員会は、一度、この計画を説明し、承認していただくことを主目的として行いました。

 以上のような内容では、まだ、共同宣教司牧とは呼ばれるほどのものではありません。
 でもまず、司祭の顔が見えることから始めねばなりません。そこから共同宣教司牧における交わり(例えば、霊的な相談や学び合い)の場が生まれてくるのではないかと思われるのです。


[反省]
 この遅々とした歩みについて少し反省をしておきたいと思います。
 @ 頻繁な合同役員会や、勉強会が開かれていないことについてです。
   その理由は、ひんぱんな会合は代表者(役員)の方々に、大きな負担をかける事への懸念です。
   それは変な思いやりから来るものによるのかも知れません。

 A 場所が離れている。四つの市に一つずつある教会が、会合を開くことが困難である。

 B 最も大きな理由は、それぞれの教会に独特な歴史的な特異性があるということです。
   また構成メンバーとして、外国人労働者の方々が大変多い地域だということです。
  (それは恵みのしるしでもありますが、同時に克服しなければならない課題をかかえていることにもなります。)
   外国の方々との連帯が少しずつ深まりつつあることも希望でしょう。それぞれの独自性と特徴を尊重しながら、
  共同していくとは、どういうことなのかと模索中だと言えましょう。

 C番目は、「共同宣教司牧」が十分にまだ見えていないかも知れません。


 この「運動」は
 1.  福音宣教共同体を目指すこと。
 2. そのため信仰改革(改心と養成)が必要であること。
 3. そのための共同宣教司牧の霊性を深める。その霊性とは、共同識別することであり、それは、共同で見直し、
   企画し、実行することから生まれて来るものであるということなのでしょうか。

 ところで私たちが混同してはならないことは、教会のアイデンティティ(拠ってもって教会であることの本質)と小教区のアイデンティティ(独自性、自己確認、存在理由、特異性)であり、両者は必ずしも同じではない、と言うことではないでしょうか。
 実現に際し、忘れてはならない、しかも一つひとつ克服していかなければならない具体的問題も視野に入れておかねばなりません。
 例えば経済的な維持管理、養成、典礼、管理、組織、司祭の住居地の問題等々…。
 報告がとんだ問題提起の様なものになってしまいました。今はまだ意識改革へのゆっくりじっくりした歩みの段階にあることが、現状報告と言えましょうか。歩みののろい亀さんかも知れませんが。
 なお担当司祭の不在に際し、協力し合うことは従来よりなめらかになってきたことも一つの実りです。(村上透磨)



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第十二回 ウオーカソン・三重
                                      四日市教会 石川秀宣


 去る四月三十日、「第十二回ウオーカソン・三重」が四日市教会を起点に開催されました。

 前夜からの断続的しゅう雨に、明日はどうなることかと気のもめることひとしおでしたが、一夜明け開催時間が近づくにつれて雨もあがり、穏やかな絶好のウオーカソン日和となりました。聖堂での開会式には遠く伊勢、上野、名張をはじめ全教会から顔見知りのなつかしい信徒たちが集い、貴重な交流の場となりました。
 式後、教会をスタートした一行は四日市の湊からJR四日市駅、市役所前を経る約八キロの道を全員滞りなく歩きました。今回の参加者数は一二九人(スポンサー数一、〇七一)、総額一、〇二八、〇〇〇円余の献金を得ることができました。

 「恵まれない人びとに愛の手を」のテーマのもとに昨年と同じく
  @ 「ペルーの貧しい子らのため」
  A 「三重ダルクの人々のため」、そして今回は更に新しく
  B 「三重県下の外国人信徒に対する緊急支援のファンド」を加えて歩きました。
この三番目の「緊急支援のファンド」は、昨年十一月津のセントヨゼフ女子学園体育館に司教様を迎えて開催された「国際ファミリーデイ in 三重」において創設されたもので、これを一層充実させるためのテーマなのです。

 また今年はダルクの人たちに加えて、サレジオ会の生徒やメリノール女子学院の生徒たち、そして多くの在日外国人信徒さんも共に歩きました。ほんとうにうれしいことです。

 ウオーカソンとは募金活動の一つの方法です。参加者は決められたコースを歩き切ったとき(あらかじめ一キロ当たりの約束金を決めておく)、歩いた距離に応じた金額を払って下さるスポンサーを探し、行進後支払を受けてこれを募金するわけです。ウオーカソンは自分以外の人びとのために積極的に犠牲を捧げるという精神を重要視しますが、決して堅くるしいものではなく、多くの参加者が掲げられたテーマのもとに楽しく行進できるところに特徴があると言えましょう。
 今回は前述の金額を三つに等分(約三三万円)し、それぞれのファンドへ送りました。少しでもお役に立つことができますように。

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三重合同堅信式

      「聖霊に 堅められたる 信仰を
            共に証して 教会を生む」


 六月十日 三位一体の祝日に、合同堅信式が津教会で大塚司教の手によって75名の人々に授けられた。この堅信式は、三重協議会の年間合同行事の一つである。
 式及び懇親会は、津教会の方々がよく準備して下り、感謝と喜びの中に終えることが出来た。

 合同で何かをすることが、重要なのではなく、共に祝い、祈る信仰の共同体を味わうことが大切なのであろう。尚、三重協議会での年間合同行事は、
  1.緑の日のウオーカソン
  2.聖書講演会 9月24日 聖書委員会主催 三重カトリック協議会後援 
     講師オヘール師    テーマ 「聖書が語るいのちの尊さ」
  3.今年は今回の合同堅信式

 聖霊降臨の日、教会は誕生し、使徒たちと信徒の派遣が始まりました。合同堅信式は、まさにこの一つのしるしでもありました。
「聖霊の 降臨受けて 生まれたる 主の教会の 派遣や嬉し」 (村上透磨) 

 

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尾鷲はいま ・・・  松阪教会との統合から1年


 2000年2月で尾鷲教会は廃止され、3月1日に松阪教会に統合されました。その後の尾鷲の共同体の現状と課題について報告します。
 一番の変化はミサをホテルでするようになったことです。月一回、ホテルフェニックスの和室を借りてミサをしています。司式は伊勢・松阪共同宣教司牧から、西村師・ザーン師・柳本師の3人が交代で担当しています。

 尾鷲共同体の第一の問題は高齢化です。設立時に洗礼を受けたメンバーも齢を重ね、ミサに通うにも支障をきたすようになりました。一方で、日本人と結婚したフィリピン人の奥さんもいて共同体に活気を与えています。また、フィリピン人の奥さんの影響で洗礼を受け、今ではその子供たちとともにミサに来る人もいます。高齢者が目立つ尾鷲の共同体にとって、そのような家族、特に子供たちの存在は希望を持たせてくれるものです。彼らのためにもここで、尾鷲の信仰の火を消すわけにはいかないのです。

 第2の問題は信徒間、司祭と信徒間のつながりが薄くなってしまったことです。現在、月に1度ホテルでミサのために集まりますが、ミサの時間が十一時からということもあり、昼食の準備をしなければならない奥さん方もいて、ミサ後に皆で交流の時間を持つことがむずかしい状態です。クリスマスと復活祭にはミサ後にささやかなパーティーをして司祭を囲んでいろいろな話をしますが、皆でこのような場を持てるのが、年に2回ということでさびしくはあります。ただ、その分、クリスマスと復活祭を楽しみに待つ気持ちが前にも増して強くなっている、という点では信者として喜ぶべきかもしれません。
 教会の建物がなくなってしまうということが、教会内のつながりもなくしてしまいかねないことに、非常な危機感をもっています。

 あまりマイナス面ばかりを考えていてもいけません。プラスと考えられることもあります。それは、共同宣教司牧という体制になったことにより、松阪はもちろん、伊勢も「よその教会」ではなくなったことです。
 大聖年であった昨年、われわれ尾鷲の共同体は教区巡礼指定地である伊勢教会へ行きました。そこには、松阪の信徒も伊勢の信徒もやってきて、南勢ブロック担当司祭3人によるミサにともにあずかり、ミサ後は、交流会をもち楽しい時を過ごしました。

 変化していく教会の流れの中で、われわれ尾鷲は本当に大変な変化を受けました。教会がなくなる、この悲劇的とも思えることには、当初大変ショックを受け、今でもさびしさを感じています。しかし、教会とは建物ではなく、キリストを中心にした信徒の集まりであるという原点に立ち返り、この京都教区最南端の集いを大切にしていきたいと思います。


 最後に、東紀州の紹介をしますと、尾鷲は日本一の降雨量の地として有名です。また、日本三大民謡である尾鷲節も有名です。毎年、尾鷲市内で全国尾鷲節コンクールが行われます。ただ、この日は宿泊施設がいっぱいになってしまい、ミサのためホテルを使っているわれわれにとっては、日の変更をしいられ、少し迷惑ともいえます。
他にも尾鷲ひのき、尾鷲傘(なんといっても雨が激しく降るので骨数が多いなど丈夫な傘)、魚などの名産品も多々あります。
 おりしも南紀は熊野古道ブームにわいています。東紀州路観光をかねて、尾鷲のミサにぜひお越しください。なお、ミサの日程・時間は松阪教会0598(21)0538にお問い合わせください。

 

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 国際協力委員会
    滞日外国人司牧のための 「福音宣教ワークショップ」


 去る6月17〜19日、津市の三重県カトリック研宗館において、京都教区国際協力委員会主催の「福音宣教ワークショップ」が行われました。ローマからコンボニアノ宣教会のロメオ・バラン神父を講師に迎え、「滞日外国人司牧のより良い方向性を探る」というテーマで3日間を過ごしました。  

 参加者は三重地区を中心に、奈良地区・大阪教区からも迎え、信徒(ペルー人・日本人)・修道者・司祭の約20名。講話はスペイン語で行われましたが、日本語・英語の通訳も併せて行われました。

 主なプログラムは2日目の朝から始まりました。まず全体的な課題と現状について、講師から「見て、判断して、実行する」プロセスが大切であることが特に強調されました。午後からは3つの言語のグループ(スペイン語・英語・日本語)に別れて「緊急に必要なこと」、「日本の教会の意識化」という2つのテーマで話し合いました。


 その夜には三重県の滞日外国人(中南米)を招いてさまざまな問題を分かち合いました。その導入として特に講師が強調されたのはリーダーシップの重要性です。「司牧者としてのリーダーシップ、滞日外国人のグループの中でのリーダーシップとは何かを自覚してさまざまな問題に取り組んでいくことが重要です」というお話でした。

 三日間のセッションを経て、滞日外国人司牧について、参加者がまとめた方向性は以下の通りです。
  @ キリストに信頼し、広い視野を持って(前提)、
  A 互いに学びあい、協力し、「見て、判断し、実行する」プロセスを大切にしながら(方法論)、
  B 教区レベルにおいては委員会活動を充実させ、教区の方針を尊重し、
  C 小教区においては滞日外国人の教会活動・運営への参加を促し、励まし、
  D 司祭と信徒の養成を進めていく。

 京都教区国際協力委員会では、
このたび「小教区共同体と滞日外国人の関係について、小教区へのお願い」を各小教区に配布しました。さらに、このワークショップの結果を参考にしながら、今後の滞日外国人司牧の指針作りを進めていく予定です。
(京都教区国際協力委員会 柳本 昭)

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カトリック福音センター ニュース

カトリック福音センター ニュース
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 養成コース : 典 礼

 キリスト者はなぜ日曜日ごとに集まるのでしょうか。それは共同体としての主の食卓を囲むことにあります。キリストの死と復活を記念し、共同体の中でキリストの救いの業と
イエスのみことばに耳を傾け、みことばを想い起こし心に刻みます。
 そして、そのみことばを育み、心の糧として生きるよう日常生活に派遣されるのです。
 司祭不在の集会祭儀がこれからますます広まる現実を前に、キリストによる神の救いの働きが感じられる典礼、イエスの姿、イエスの魅力と力強さを焼き付けて、生活の糧となっていく典礼に光をあてていきたいと思います。
 特に教会で聖体奉仕、朗読奉仕、オルガン奉仕、集会祭儀司式者など奉仕にあたっておられる方、主日の典礼を充実したいと望んでおられる方、このチャンスをお見逃しなくご参加ください。

養成コース : 典礼研修案内
 講 師  森田直樹神父
  日 時  10月13日(土)  10時 〜 16時
  会 場  福音センター(阪急 西院駅下車 徒歩5分)
 問い合わせ   10月5日(金) 迄に !

 〒・住所・氏名・電話番号をご記入の上、
  参加費 2000円をそえて下記へお送り下さい。

  カトリック福音センター
 〒604-8855  京都市中京区壬生淵田町26 西院カトリック会館内
           

  郵便振替口座の場合  14460-27065111 カトリックきょうと福音センター 


            

Eメール  fukuin-c@theia.ocn.ne.jp

   



 『まことの礼拝』


 ヨハネ福音書(4・1〜42)には、イエスとサマリアの女性との出会いが記されています。
イエスとこの女性との会話の中にハイライトとも言うべきイエスの次の言葉があります。
「しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時
が来る。今がその時である。…神は霊である。だから、神を礼拝する者は
霊と真理をもって礼拝しなければならない。」(4・23〜24)
これは礼拝のふさわしい場所はどこだろうかと悩んでいる女性に対するイエスの答です。

 霊をもって礼拝する
 「霊をもって礼拝する」とは、たんに物質・外見に対立する精神的・内面的な礼拝を指すのではありません。この言葉は精神主義を強調するためのものではありません。霊における礼拝がこのようなものなら、わたしたちを社会との関わりから目をそむけさせるものになります。
 霊をもって礼拝する、それは聖霊によって新しく生まれ、神と親しい交わりをもつことです。
イエスは霊をもって礼拝する必要性の理由として、「神は霊である」と言われます。つまり、わたしたちは自分たちの力では神に近づくことは出来ません。神が霊であるもう一つの意味は、神が息吹を与える方、命を与える方であることを指します。わたしたちは霊に助けられて「アッバ、父よ」と神に呼びかけ、礼拝します。
 
 真理をもって礼拝する
 「真理をもって礼拝する」の真理とは、イエスご自身のこと(わたしは真理である。ヨハネ14・6)です。また、イエスによって現された真理のこと(恵みと真理はイエス・キリストを通して現れた。1・17)です。
 わたしたちはイエスを信じ、そのことばに生きて兄弟姉妹を大切にするとき、まさにヨハネが言うように「神の子となる資格」を与えられて、神のまことの礼拝者になります。 
 まことの礼拝者は個人ではありません。ミサの第二奉献文で「キリストの御からだと御血にあずかるわたしたちが聖霊によって一つに結ばれますように」、つまり、神を礼拝し、その愛の証しをする共同体になります。

今月のことば
しかしまことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって 父を礼拝する時が来る ヨハネ4・23


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聖書講座シリーズ「はじめと終り」 6/13、14
ヨハネの序文のはじめと終り
      金 纓牧


 ヨハネ福音書一章一節に「はじめに言(ことば)があった」と書かれています。ゲーテは『ファウスト』の中で「ことばというのはそれほど信用できるものか、それほど尊重できるものか」と問いかけます。ですから彼は「はじめに業あり、行いあり」と訳します。

 大野晋は『日本語を遡る』の中で、「昔の日本語は同じ発音のものは同じ意味だったらしい、例えば話す『言』と出来事の『事』は『こと』という同じ発音で同じ意味をもっていた」と言っています。その後「ことば」と「出来事」は同じにならないのではないか、という疑問が生まれ、話すことは「言葉」となったとのことです。葉は端と同じ意味で、言葉は端っこに置いておいてもいい、信用出来ないものであると考えたのです。 
 ゲーテも日本人も、言葉とはそれほど大事なものではないと考えたのにもかかわらず、聖書は「はじめに言(ことば)があった」としています。

 ユダヤ人もイスラエル人も発せられた言葉が必ず実現するとは思っていなかったと思います。しかし、それにもかかわらず、彼らは神の言葉を決して言いっぱなしではなく必ず出来事として成就する、そして言葉は新しく変革していく力があるのだと解釈しました。ヨハネの序文に「神の言葉はキリストとして来て下さった」、と述べています。ヨハネはここで神の言葉が完全に実現して、約束が成就されたと信仰告白をしています。


 創世記の十一章一〜九節にバベルの塔のお話があります。

 聖書は人間の全ての疑問に答えてくれる書物です。特に創世記の十一章までは人間はどのように造られたか、男女のこと、兄弟の争いなどの人類共通の疑問に答えてくれています。この十一章は地域によって国によって言葉がなぜ違うかという疑問に答えてくれます。この話は平野にきて定着し、石ではなくレンガを焼いて家を造るという、文明の発達をうかがわせます。そして、最後に天までとどく塔を建てようということになります。人間は誰でも偉くなりたいという心理が働く、だから高いところを好むと思います。それがだんだん上り詰めていくことで、神のようになりたいという願望をもつ。それで神は「人間には言葉があるからだ」と悟り、互いの言葉が通じないようにしてしまいました。言葉が断絶した時、暴力が起こります。暴力はなぐるだけではありません。引きこもりもそうです。会話ができない。現在の日本の問題はここにあります。バベルの塔のごとく、現代の世界も日本も言葉が通じないために、それぞれ、さみしく自分のところに閉じこもって生きているのが現状です。日本語に何か欠陥があるのではありません。ほんとの交わりの場がないのが今の日本です。

 使徒言行録二章一〜四節の「聖霊降臨」の箇所を読むと、聖霊をいただいた弟子たちが今まで知らなかった言葉で霊が語らせるままに語ったと書かれています。聖霊が満たされた時、言葉の回復が起きました。バベルの塔の話にあるように、私たちの欲望のために言葉の断絶がありました。それを回復するには私たちが聖霊により満たされることしかありません。聖霊は私たちと常に共にいるキリストです。


 フィリピ人への手紙二章五〜十一節にキリスト讃歌があります。

 キリストは神と同じであったが、それを固執せず自分を無にして人間と同じ者になりました。私は、なぜ神はあの十字架をとおして私たちの罪を救おうとしたのか、いろんなことを考えました。十字架よりも低く、十字架よりも痛々しい、十字架よりも恥ずかしいものはありません。本来、高いところにおかれるべき神が一番低い十字架を背負って下さった、そこに立って下さった。神が一番低いところで支えて下さる、ですから私たちはどんな境遇にあっても絶望はありません。私たちが大変であればあるほど十字架に近づくんです。イエスは十字架の上で「全て成し遂げられた」と語りました。神の御心が全て成就されたとのことでしょう。これが私たち信仰者の希望です。

 言葉は、神が「神の似姿」として造られた私たちに与えられた特権です。恵みです。神は愛なりですから、言葉の本質は愛です。


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こんにちはシスター     カルメル宣教修道女会 


(写真右から)
Sr.ベアトリス・ディクナ 
Sr.テレシタ・ジメニス
Sr.ジェンマ・シム
Sr.ロマナ・カン

 カルメル宣教修道女会は宇治市木幡で四人のシスターが働いています。仕事は、カルメル黙想の家のお世話として、黙想準備、指導、部屋の管理などです。

 私たちのうち三人は四年半前に日本に来ました。最初の二年は東京で日本語の勉強をした後、こちらに参りました。もうひとりは、一年前に日本に来て、日本語の勉強をしています。Sr.ベアトリスはインドから、Sr.テレシタはスペインから、Sr.ジェンマとSr.ロマナは韓国から来ました。

 私たちの修道会、カルメル宣教修道女会の本部はローマにあります。一八六二年、スペインのカルメル会の司祭フランチェスコ・パラウ神父によって設立されました。現在、スペイン、インド、南アメリカ、フィリピンなど、世界の三七カ国に約二〇〇〇名のシスターが派遣されて、主に学校や病院、障害者の世話などを行っています。


 私たちの修道会から日本に派遣されているのは今のところ私たちだけです。日本語は最初とても難しかったのですが、親切な人が多く、ずいぶんいろいろなことで助けていただきました。

 宇治のなかでも私たちのいるところはとても静かで、空気もきれいです。黙想にいらっしゃったすべての方が神様に出合うことが出来ますように、いつもお祈りしながら、いろいろなお手伝いをさせていただいております


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青年センターと共同宣教司牧


 京都カトリック青年センターの機能とは、発足当初以来、教区内において各地区レベルで活動している青年たちの情報のキーステーションと、その各諸活動をバックアップするための相談・企画・立案機関、そして他の教区に対する連絡窓口の機能を主に担ってまいりました。
 また、その機能の庶務に当たるために、青年センターでは青年信徒(私)が教区職員として雇用され、専従者の職務を行っています。

 青年センターの中で専従者として働く私にとって、この度の京都教区における『共同宣教司牧』の推進は、教区の中で特定の世代を対象とする青年センターに、新たな気づきを与えてくれました。
 その気づきとは、青年センターに集う青年たちが将来、共同宣教司牧において『福音宣教する共同体』の一員になっていくという視点です。私たち青年という世代はまだまだ未熟で、その信仰観はとても貧しいものであると言わざるを得ません。そして本来、キリストによって与えられた福音とは、大きな恵みであり、力であり、喜びです。そのことは、よくよく理解しているのですが、しかし、なぜこの現実があるのでしょう。ミサに参加することすら覚つかず、まして義務感や苦痛、束縛感を覚えるのは私だけなのでしょうか。

 教会の中から青年の姿が消えつつある状況の中、そしてその具体策が未だ見つかっていない状況ではありますが、しかし、教区青少年委員会と共に、一人ひとりの青年が将来『福音宣教する共同体』の一員となるよう取り組みを始めていることを、この場をお借りして皆様にご報告いたします。

 最後に、ただ今青年センターでは、来年四月より専従者として、これからの未来を担う青年と共に働いてくださる方を募集いたしております。お志のある方、青年センターまでお問い合わせください。

 電話075(822)6246  (青年センター専従 佐藤紀子)


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良書紹介

 

 私たちの信仰生活のありかたを考えさせる、しかしとても読みやすい二冊を紹介します。(編集者)

旅の中の人との出会い、イエスとの出会い

   金 纓牧師著 『それでもわたしは旅に出る』   岩波書店 2001

 この時報の8ページに聖書講座のお話が掲載されている金纓牧師の最新の著書です。プロテスタントの女性牧師で、全世界を旅することを決心した矢先に、ガンであることを告知され、手術の予後の治療を全くせずに旅立ちました。  
 聖書講座の記事には100カ国に近い外国旅行の中の珠玉のような話はすべて割愛しましたが、それはこの本の中にあります。
 日本が金持ちの国となって急激に増えた観光のための海外旅行と異なり、病み上がりのからだで持つことが出来る最低の荷物だけを持ち、安く泊まれる宿を探し、世界各地の人情と触れあう体験が、イエスと共に生きている強い心で語られています。税別二千三百円



キリストの赦しとお恵みをいただいた本当のよろこび

   中島哲夫牧師著 『悪タレ極道いのちやりなおし』      講談社 2001

 恐喝、傷害、拳銃所持、麻薬など、悪いことはなんでもしたという、明日のないやくざ生活20年のち、韓国人の妻の愛でキリストに出合って回心し、自分のような者でも罪が赦され、いちからやりなおすことができたという、心からのよろこびを叫んだ本です。  
 著者は9月から公開される「親分はイエス様」の実話のモデルの中のひとりで、元やくざ8人で一緒に、すべてをなげうってキリストのお恵みを証し続けています。
 このひとたちほどには罪を犯していないと思っているけれども、神の前ではこのひとたちとどれだけ違いがあるのか、と考えさせられます。     税別千五百円

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お 知 ら せ

 司祭叙階式 :   一場 修(マリスト会)
                いちば おさむ
   日時 : 2001年9月8日(土)午後1時から
   場所 : 奈良教会
 ご案内 祝賀・感謝のミサ
  ライムンド田中健一 司祭叙階50年・司教叙階25年
   日時 : 2001年9月23日(日)午後2時から
   場所 : 京都司教座聖堂河原町教会
   式後写真集を無料配布、地下室にて簡単な茶話会
 読んでみませんか?
  ライムンド田中健一司教の自分史
 「主とともに74年」 司祭金祝・司教銀祝を感謝して

  発行 2001年9月1日
  発売 サンパウロ (東京、京都、大阪、福岡)
      河原町司教座聖堂、夙川教会、桜町教会、松山教会
  頒価 ¥1500
 

教区委員会から

◆聖書委員会 電話075(211)3484
  ▼聖書深読15日(土)中川博道師10時〜16時
   場所 河原町カトリック会館 費用二千円、持参品 聖書・筆記用具・ノート(各回お申込みは5日前までに)

  ▼聖書講座シリーズ「はじめと終り」5・6日Sr小久保喜以子、12、13日大島 力師、19・20日市瀬英昭師、26・27日高山貞美師

  ▼聖書講演会(三重カトリック協議会後援)24日(月・振替休日)13時〜15時半
   場所 三重県カトリック研宗館 講師 パトリック・オヘール師(マリスト会)
   テーマ 聖書がかたる『いのち』の尊さ 持参品 新旧約聖書・いのちへのまなざし
   会費 自由献金(五百円ぐらい)問合せ電話059(227)7005下平まで

  ▼教会の祈りと聖体賛美式 第一日曜日17時30分河原町教会、第三土曜日16時30分衣笠カルメル修道会

◆部落問題委員会
  ▼宗教と差別シンポジウム―人間に熱あれ― 30日(日)14時〜17時
   場所 河原町教会 シンポジスト 山本義彦、谷口ひとみ、金原薫、熊本理抄 司会 松浦悟郎司教(大阪教区)
   手話通訳あります。主催 日本カトリック部落問題委員会、カトリック正義と平和京都協議会 問合せ電話075(223)2291


地区カトリック協議会から

◆滋賀カトリック協議会
  ▼協議会例会16日(日)13時30分〜16時 長浜教会

◆奈良カトリック協議会
  ▼協議会16日(日)14時〜16時 大和郡山教会

  ▼奈良ウオーカソン(雨天決行)24日(月・振替休日)受付9時、ミサ9時半、出発10時半
    集合 奈良教会 ゴール 高の原野外礼拝センター
    送金予定先@プレダ基金(フィリピン)Aカリタス大阪「五円キャンペーン」 
    問合せ 奈良県下のカトリック教会・ウオーカソン委員まで。

  ▼正義と平和奈良協議会30日(日)14時から16時 テーマ 女性と教会の関わり 場所 御所教会 

小教区から

◆河原町教会
  ▼田中司教司祭金祝・司教銀祝ミサ23日(日)14時

◆衣笠教会
  ▼チャリティバザー15日(土)10時
◆西陣教会
  ▼信睦二金会 第二金曜日10時15分
◆桃山教会
  ▼「地球は今」―地球環境の現状を学ぶ―ビデオ講演会16日(日)13時
    講演者 地球村代表 高木善之氏
    主催 NGOフランシスカンズ・インターナショナル・ジャパン関西(代表フランシスコの家 チネカ神父)


教育関係施設から

◆ノートルダム女学院中学高等学校
  ▼体育祭21日(金)
  ▼文化祭オープンデー30日(日)

◆暁星女子高等学校
  ▼文化祭9日(日)

◆聖母学院中学・高等学校
  ▼体育祭12日(水)
  ▼文化祭29日(土)・30日(日)

◆ノートルダム学院小学校
  ▼運動会29日(土)

◆聖母教育文化センター
  ▼巡礼の旅(滋賀周辺のキリシタンシリーズ第5回)9日(日)13時 〜16時
    場所 聖母学院 巡礼コースアドバイザー 三俣俊二先生(聖母女学院短期大学)内容 結び(講義と祈り)
  ▼聖書講座10月毎週金曜日開講予定 9時半〜10時半
    講師 安藤敬子(ヌヴェール愛徳会)以上2件とも問合せ 075(643)2320


諸施設・諸活動から

◆子羊会
  ▼2日(日)創立45周年ミサ13時 高野教会
  ▼合宿予定11月10日(土)、11日(日) 場所ふれあいの里 ミサ ジョージ師

◆レジオ・マリエ
  ▼コミチウム16日(日)13時半 河原町会館6階ホール

◆カナの会
  ▼結婚相談室2日(日)13時 河原町会館6階ホール

◆京都キリシタン研究会
  ▼定例会23日(日)14時 カトリック会館6階ホール

◆聖ビンセンシオ・ア・パウロ会
  ▼河原町協議会2日(日)
  ▼京都中央理事会16日(日)S.V.P記念日

◆在世フランシスコ会
  ▼京都兄弟会15日(土)13時半

◆コーロチェレステ
  ▼練習日第2、第4、第5木曜日10時〜12時 河原町会館6階ホール

◆京都カトリック混声合唱団
  ▼練習日9日(日)14時、22日(土)19時 河原町会館6階 

◆「リトリート ― テゼ共同体のブラザーを迎えて」
  一日数回のテゼの音楽を用いた共同の祈りを中心に、ブラザーのお話、分かち合い、沈黙の時間など、エキュメニカルな集いです。テーマ「内なる住まいを広げる」(イザヤ書54章)
  日時14日(金)〜16日(日) 
  場所 関西学院千刈キャンプ(兵庫県三田市)
  参加費 5000円(+自由献金)主催 黙想と祈りの集い準備会
  申込み・問合せ075(711)3358大河原(北白川教会)まで

◆『サルヴェの祈り』15世紀フランドル「マリア兄弟団」の夕べの祈り(グレゴリオ聖歌とルネサンス・ポリフォニーによる演奏会)
  11月16日(金)19時 河原町教会
  前売3000円、当日3500円、学生各1000円引き 問合せ 井上直子 電話/FAX072(228)5288

◆カトリック通信講座 受講者募集中 いつからでも受講できます。
  キリスト教とは・4500円、聖書入門T・4500円、キリスト教入門4500円、神・発見の手引き・4500円、聖書入門U・5000円、
  幸せな結婚・5000円(全6講座)
 問合せオリエンス宗教研究所 カトリック通信講座センター
    〒156―0043東京都世田谷区松原2―28―5 電話03(3322)7601 FAX03(3325)5322


お知らせ
◆ 「一万匹の蟻運動」基金報告 累計二九、二八七、六六〇円 (7月16日現在)

◆電話番号情報コーナー
  ▼いのちの電話(相談窓口)
   075(864)4343
   0742(35)1000
   052(971)4343

  ▼青年センター
   電 話075(822)6246
   FAX075(812)6685



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大塚司教の9月のスケジュール


 2日() 子羊会創立45周年ミサ   13時 高野教会
 8日(土) マリスト会一場司祭叙階式 13時

 9日() 伏見教会創立50周年ミサ 9時半 
 12日(水) 社会司教勉強会11時
 12日(水) K.K.(機構改革)委員会 15時 
 13日(木) 常任司教委員会 10時
 13日(木) SS審議会委員会 15時半

 16日() 長岡教会創立35周年・西ブロック堅信式 9時
 20日(木) 司教顧問会・責任役員会 10時
 20日(木) 司祭評議会常任委員会  14時
 21日(金) 東京カトリック神学院    11時

 23日() 田中司教・司教銀祝・司祭金祝ミサ・祝賀会 14時
 27日(木)〜11月11日(日) ローマ・シノドス参加 




編集部からのお知らせ

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 お知らせに載せたい情報は、11月号でしたら9月17日までに、12月号でしたら10月15日までに、
京都教区事務局内「京都教区時報」宛にお願いします。

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