2007/10 No.359
<京都教区時報 2007年10月号の目次>

・1  京都の大殉教

・2  188殉教者紹介8 京都の大殉教

    キリシタン関係行事案内

・3  阪神淡路大震災から12年 温かいご支援に感謝
           大阪大司教区から

・4 福音センターニュース  養成講座案内
     ・「新しい福音宣教を目指して(U)
         〜共同体づくりのために〜
    ・「洗礼の秘跡」 「祈り(U)」

・5  中学生広島平和巡礼(8/5〜7)感想文
    身近な人を大切にすることは今すぐできる


・6   聖書講座シリーズ「使徒言行録」6/27・28
サウロの回心とペテロの奇跡  


・7 大塚司教の10月のスケジュール 

・8 青年センター  韓国青年大会に参加して

・9 お知らせ


京都の大殉教


 キリシタン時代の大殉教と呼ばれるものは、京都の大殉教(1619年10月6日)、長崎の大殉教(1622年9月10日)、江戸の大殉教(1623年12月4日)と三つあり、すべて火刑でした。京都の大殉教は、将軍秀忠の命によって六条と七条の間の鴨川の東側(現在の大仏正面のあたり)で、すべて信徒52名の一団が殉教を遂げました。うち幼児を含む11名が幼い子どもであり、若い母親の奉献が大きな特徴です。1987年田中司教様がこの京都の「神のしもべたち」の列福運動を始められて以来、京都教区の信徒の方々の篤い祈りが今、聞き届けられようとしています。

 「新しい福音宣教」に挑む現代の私たちが彼らの生涯と殉教の証に思いを馳せ心に刻めば、真実の信仰をもって現代を生きようとする信徒とその家庭人に大きな励みとなります。とかく聖人と言えば司祭や修道者の聖職者が目立つだけに、京都の大殉教は信徒の信仰をおおいに鼓舞します。(『2007年大塚司教年頭書簡』より引用)


中山正実 筆 バチカン美術館秘蔵




188殉教者紹介 8

京都の大殉教



 1619年10月6日、賀茂川の六条河原、現在の正面橋のあたりで、将軍秀忠の命により、52人の信者が火あぶりの殉教を遂げた。うち11人は子供であった。日本の教会の殉教史で大殉教と呼ばれる殉教は、三つである。1622年9月10日の長崎の殉教、1623年12月4日の江戸の殉教、そして、これから紹介する京都の大殉教である。長崎の殉教者は全員が列福され、江戸の大殉教では3人の宣教師が列福されている。いっぽう京都の大殉教については、詳しい記録があるにもかかわらず、長く放置されていた。しかし、この大殉教は、さまざまな意味で深い意義がある。これは日本の幼児の殉教であり、若い母親の奉献であると言えるであろう。殉教の目撃者が次のように記している。

  「私は京都にいた時、信仰を棄てないという理由で55人のキリシタンが殺されるのを見ました。彼らの中には母親の腕に抱かれた小さな子どもたちもいました。母親たちは『主イエスよ、この子供たちの魂を受けてください』と叫んでいました」。
  京都の教会は、1612年まで栄光の日々を送っていたが、1619年には迫害の結果、惨めなものに変わった。信者のほとんどは貧しく、「デウス町」と呼ばれた通りに住み、平穏に信仰を守り続けていたが、1619年の初め、徳川秀忠は新たに迫害を強化し、それまで無関心を装っていた京都所司代板倉勝重は、信者のほとんどを牢に入れた。牢内の苦しみにより、すでに数人が帰天していたが、伏見を訪れていた秀忠はまだ牢内に信者がいると聞いて激怒し、牢内の信者のみならず釈放された者全員の処刑を命じた。秀忠自ら、処刑方法までも詳しく決定したという。将軍の激怒と対照的に、殉教者は大いに喜んだという。彼らは、すべてをキリストに捧げるため熱心に準備し、最期まで立派に証を立てた。殉教者たちは、牢から出され、みせしめのため橋から六条河原まで引き回された後、27本の十字架に縛られた。夕暮れになると、十字架を囲む薪の輪に火がつけられた。その中で橋本太兵衛如庵、妻テクラと5人の子供の殉教が、とくに人びとの目を引いたという。3人の子供と一緒に縛られたテクラは、最期までわが子らを堅く抱き締めていた。当時の役人たちの記録からも、その殉教が人びとに与えた影響の大きさが見て取れる。

 後日殉教者となる司祭、ベント・フェルナンデスとディオゴ結城は、殉教者を世話し遺体を葬り、殉教の記録を作成した。京都市が建都1200年を祝った1994年8月、賀茂川のほとりに記念碑が建てられた。美しい鞍馬石に「元和大殉教の地」と刻まれている。



キリシタン関係行事

10月
 ○6日(土) 六条河原巡礼会
     場所 河原町教会〜六条河原〜南蛮寺跡〜フランシスコ の家
     主催 キリスト教文化資料館 共催 京都キリシタン研究会
 ○7日(日) 「京都の大殉教」教区一斉列福決定感謝ミサ
     場所 京都教区全小教区
 ○8日(月) 鶴島巡礼
     場所 鶴島(備前市)
     主催 岡山教会
 ○21日(日) 天草殉教祭
     場所 殉教公園(千人塚)
     主催 天草宝島観光協会
 ○21日(日) 大村殉教祭
     場所 大村市民会館
     主催 長崎教区
 ○28日(日) ペトロ・カスイ岐部神父殉教祭
     場所 ペトロ・カスイ岐部神父記念講演(国東市)
     主催 大分教区

11月
 ○4日(日)(予定) 黒瀬の辻殉教祭
    場所 黒瀬の辻(平戸市)
    主催 平戸地区
 ○11日(日) 七人塚(跡地)巡礼
    場所 七人塚(美作市)
    主催 津山教会
 ○11日(日) 萩市内巡礼ウォーク〈萩の殉教者・メルキオール熊谷豊前守元直〉
    場所 萩キリシタン殉教者記念公園
    主催 萩教会
○11日(日) 不動山キリシタン殉教祈念祭
    場所 不動山(嬉野市)
    主催 佐賀地区信徒協
○11日(日) 細川ガラシヤ祭
   場所 勝竜寺(長岡京市)
   主催 長岡京市
○18日(日) レオ七右衛門祭
   場所 川内教会
   主催 鹿児島教区






阪神淡路大震災から12年
温かいご支援に感謝
大阪大司教区から


 あの悲惨な阪神淡路大震災では、大阪教区でも甚大な被害を受けました。神戸・淡路の被災地に各地から多額の救援金が贈られましたが、大阪教区に対しても国内外から総額10億2千万円(金額は百万円以下四捨五入、以下同じ)の救援金が寄せられました。しかし、大阪教区では、それらは大震災被災者のために送られたお金であり、小教区の再建費用に充てるのは送金者の意向に沿わないことだと判断しました。そこで神戸社会活動センターを設置し、全額救援活動に支出しました。救援活動の支出総額は寄せられた救援金をさらに1億3千4百万円ほど超えましたので、その分は大阪教区財源から補填しました。
 大阪教区では、お金を寄せていただいた方々だけでなく、たくさんの物資を送っていただいた方々、現地に来て手伝っていただいた方々全てに、心から感謝の意を表しておられます。

新生資金
新生拠出金

 大阪教区では教区内の被災小教区の修復や再建のために、全小教区から新生拠出金を集めることにしました。大震災からの復興を単に元の状態に戻すのではなく、新しい段階への飛躍と位置づけ、キリストの復活を意識しながら、蘇生ではなく新生をと呼びかけたものです。新生拠出金を設けたのは、修復や再建を自分の小教区だけで出来るところと出来ないところがあるので、小教区の財力に関係なく、必要なことを等しくできるように、震災で被害を受けた小教区も受けなかった小教区も資金を出し合って皆で痛みを分かち合おうという発想もありました。拠出は各小教区が保有していた建設積立金の40パーセントと、前年度の繰越金の50パーセントとし、最終的に全ての小教区が応じました。その総額は11億6千8百万円となりました。

大司教館を売却
 新生拠出金だけでは再建費用をまかなえないので、西宮市甲陽園にあった大司教館の敷地と建物を売却しました。これにより9億1千6百万円の資金を得ることが出来ました。

再建のための支援
 教区内の小教区の拠出金と別に、教区の司祭、宣教会、修道会、施設、学校などから、また中央協議会や他教区から、あるいは国内外の個人・団体から大阪司教区の再建のために多額の温かい寄付が寄せられました。それらを合計すると4億6千4百万円となりました。

新生資金の収入総額
 以上、新生資金の収入総額はこれらを合わせると、25億4千8百万円となりました。

新生資金の支出内容
@ 緊急修復工事費
 震災直後の緊急修復工事費として、地震による被害と専門家の判断により、全額を新生資金から支出しました。19の小教区に対して総額2億7千2百万円になりました。
A 大司教館移転費
 大司教館の売却に伴って移転するための改装費に2億8千9百万円を支出しました。
B 新築工事費
 神戸中央教会と社会活動神戸センターの建設、住吉教会と星の園幼稚園の建設、たかとり教会の建設のために、総額18億1千3百万円を支出しました。
C 「新生の明日を求めて」出版
 以上の収支の差額7百万円を、新生要項委員会の「新生の明日を求めて」の出版費用に充てることにしました。
 どの教会でも建設資金が全小教区の大きな犠牲と他教区の寛大な支援によるものであることを考慮し、極力無駄がないように努力し、追加工事費は自分たちが集めましたので、この支出には含まれておりません。
また、教区内外の個人、団体から直接被災小教区に送られた救援金や改修・建設資金は含んでおりません。

 大阪教区では、「大阪カトリック時報」8月号に以上の詳細を掲載し、協力いただいたすべての方々に紙上で篤い謝意を述べておられます。ここに大阪教区の了解を得てその要点を掲載し、京都教区の皆さまにお伝えします。



福音センター ニュース   


福音センター 養成講座案内  

「新しい福音宣教を目ざして」(U) 〜共同体づくりのために〜
みことばの分かち合い

講師(東京大司教区)  幸田和生司教
● と き 10月13日(土)
● 時 間 午前10:30〜4:00(講話・分かち合い)
● 場 所 河原町教会地下ヴィリオンホール
● 参加費 当日のみ参加の方 \800 (4回シリーズ通してお申込みの方は不要)
申込締切 10月9日(火)までに

― お問い合わせ・申し込み先 ―郵便番号・住所・氏名・参加コース名( 洗礼の秘跡、 祈り (U)、 みことばの分かち合い )をご記入の上、それぞれの申し込み締め切り日までに参加費 を郵便振替口座( 00920-4-161844 カトリツク福音センター養成コース ) へお振込み下さい。  
〒604−8006 京都市中京区河原町通三条上ル京都カトリック福音センター
Tel 075-229−6800  Fax 075-256−0090 E-mail fukuin@kyoto.catholic.jp



洗礼の秘跡  …水と霊とで生まれなければ…

わたしたちキリスト者が現代の混迷の中で、「いったいわたしはだれ?」と問い
かけたくなるとき、洗礼はわたしたちが何者であるかを告げてくれます。キリ
スト者の生活全体の礎である「洗礼」にあらためて目を向けることで、「わたし
はだれか」を見つめなおしませんか。
 
● 講座内容 『カトリック教会のカテキズム』より「洗礼の秘跡」を解説  
内   容 日 程   講 師
旧約時代の洗礼の前表 10月24日(水) 伊従 信子氏
キリストの洗礼・教会の洗礼 11月 7日(水) 森田 直樹師
罪のゆるし・新しい被造物 11月14日(水) 北村 善朗師
キリストの体(教会)に結ばれる 11月21日(水) 奥村 豊師
堅 信 12月 5日(水) 一場 修師
 
● 場 所  河原町会館8階会議室   ● 人 数  30名
● 対 象  信仰を見直したい方、教育・典礼部担当の方
● 時 間  午後1時半〜4時半(講話・分かち合い等)
● 申し込み締め切り 10月17日(水)までに  ● 参加費 2,500円



祈り (U)   -私が主であることを知る心を、私は、彼らに与えよう-(エレミヤ 24,7参照)

キリストと心をひとつにして、わたしらしく生きるために
自分を知り、沈黙の中で祈り、人と分かち合う・・・・

● 日 時  2007年11月29日(木)午後2時〜30日(金)午後4時 予定
● 指 導  トニー・ブロドニァク師(メリノール宣教会)、
sr.中山眞里、sr.菊池陽子(福音センター)
● 会 場  唐崎ノートルダム修道院(京都駅から15分湖西線 唐崎駅下車徒歩15分)
● 申し込み締め切り 11月22日(木)までに   ● 参加費 11,000円

※ 「洗礼の秘跡・祈りU」の問い合わせ・申し込みは 下記の案内に沿って
お申し込みをお願いいたします。   

― お問い合わせ・申し込み先
 郵便番号・住所・氏名・参加コース名( 洗礼の秘跡、 祈り (U)、 みことばの分かち合い )をご記入の上、それぞれの申し込み締め切り日までに参加費 を郵便振替口座( 00920-4-161844 カトリツク福音センター養成コース ) へお振込み下さい。  
  〒604−8006 京都市中京区河原町通三条上ル京都カトリック福音センター
  Tel 075-229−6800  Fax 075-256−0090 E-mail fukuin@kyoto.catholic.jp



中学生広島平和巡礼(8/5〜7)感想文
身近な人を大切にすることは今すぐできる


伝えていくことが大事 宇治教会 リーダー M・N

 3日間の広島平和巡礼を終えて、今年もいろんな事を学べました。
私は、中学生の時に2回と社会人になってから2回参加しているのですが、中学生の時とはまた違う気持ちや考え方に変化しています。中学生の時は、資料館で見た展示物に恐怖を感じて、資料館をまともに見学する事ができませんでした。平和であることを自分の中だけで祈っていました。社会人になってから参加して、今でも平和であることを祈る気持ちは変わりませんが、「何か出来ることはないか?」と節々で考えるようになりました。

 原爆が投下されてから今年で62年になり、だんだんその恐ろしさ、残酷さが薄れていっています。被 爆証言を聞けること、質問できることは、とても貴重なことだということを改めて実感しました。次の世代、次の世代へ、戦争・原爆に対する恐怖を伝えていくことはとても大事なことです。同じ過ちを繰り返さないように、伝えていこうと思いました。それが私に出来る何かの一つだと思います。
 毎年平和巡礼はありますが、1年間の中で平和について考える時間は少ないと思います。人それぞれ感じ方や考え方は違いますが、平和巡礼に参加して印象に残ったことを思い出して、たくさんの人が平和について考えられたらと願います。

ヒロシマと平和 河原町教会 1年 M・S

 生まれて初めて広島に来て、最初は「京都とそんなに変わらないな」と駅を出て思いました。けれど、原爆ドーム、平和記念公園、平和記念資料館を見て、平和行進をして、被爆者の方のお話を聞いて、広島ってすごいと思ったし、世界が平和になってほしいと思いました。
 平和記念資料館で写真を見て、広島は本当に焼け野原になったということが分かりました。そしてそこから広島が、こんなどこの都市ともかわらないきれいな町になったことはとてもすごいと思ったのです。いろんな外国の支援もあって、日本全国の人のおかげかもしれないけれど、一番広島の人々が、強い意志で立ち直ろうとしたのだと思いました。

 同じく平和記念資料館で被爆した人の写真も見ました。直視することができませんでした。こんなひどいことが、62年前のここ、広島でおこった本当のことなのかと思って、写真を見れば見るほどに、その写真に写る事実を信じたくなくなってきました。
けれどそれは本当にあったことで認めなくてはならないことです。広島の人はその事実としっかり向き合って、立ち直ってきたのだと思いました。人間は一人ひとりちがうから、そんなこと当たり前なのに、私はそのことに気づいてませんでした。それなのに私は自分の「平和」の形をみんなにおしつけていたかもしれないと思いました。けれどそのみんなの平和の形が一部分でも重なれば、世界は平和になることができると思います。

 私のなかで、少し遠い存在だった「ヒロシマ」が、今回の合宿で少し近いものになりました。広島から、京都から、「平和」を日本へ、世界へ発信して、みんなの「平和」の形と重ねていきたいと思います。そして戦争で被爆した「ヒロシマ」「ナガサキ」をみんなに知ってもらいたいです。

平和って何だろう 河原町教会 2年 Y・S

 普段、よく「世界が平和になったらいいのにね」という言葉を聞きます。つまりそれって、「世界から戦争がなくなって、国と国も仲が良くって、みんなが幸せにすごせる世の中」という意味だと思います。
 戦争や国の友好関係は、私のような子供、有権者でもない者は、今は何もできないと思います。だけど、みんなを幸せにすることは、生まれたばかりの赤ん坊でもできることです。その気になれば、募金なりボランティアなりできるわけです。だけど、身近な人を大切にすることが今すぐできる、とてもいいことだと思います。というのは、戦争がなくなって、衣食住が十分にあっても不幸せな人がいるからです。

 「平和」。こういう抽象的なものに対する価値観は、人それぞれ違うと思います。私の思う「平和」は「みんなが幸せ」です。戦争などをなくすより、こっちの方がはるかに難しいことです。なぜなら人はどうしても欲を出したり嫉妬をしてしまうからです。例えばおとぎ話などで、最後に「めでたしめでたし」とあります。そこで幸せになった人に嫉妬の気持ちを持つ人がいたら、「みんなが幸せ」ではないと思います。
 「どういうのが本当の幸せで、みんなが幸せになれる?」と考えていました。まだはっきりと答えになっていないけれども、私は幸せな人とは幸せを感じることができる人のことだと思います。

平和と幸せ 九条教会 3年 K・M

 私は今回は3回目の広島平和巡礼になりましたが、今回のテーマ「自分にとっての平和、友達にとっての平和、みんなにとっての平和」での分かち合いでの質問で、疑問に思ったことがありました。平和と幸せの関係。今の私のイメージでは、平和は複数の人の集まりの中での状態、幸せは極端に言えば、個人の感情です。若干偏見ですが。

 何があれば、もしくはなければ「平和」でなくなるかというのを、「幸せ」に置きかえると、少し意味が変わると思います。
 例えば戦で人が死ぬ事がなければ平和なのかというと、必ずしもそうではないと思います。実際冷戦時に核兵器は何倍にも増えています。今もなお各国で実験が行われています。原爆資料館で見た(核実験に対する広島市の)抗議電文の量には驚きました。
 一人でも多くの人にここへ来て、来れなくても知って考えて、そして世界に目を向けてもらいたいと思いました。もちろん私たちも考えなくてはならないと思います。

教区中学生広島巡礼と青少年養成 広島巡礼担当司祭 福岡 一穂

 広島巡礼で大切にしていることは中学生が8月6日に広島に巡礼して、中学生の目と感性であの日あの時に広島で何が起こったかということを知り、キリストを信じるキリスト者がどのように平和な社会と自分自身を作っていくかということを体験する機会となっていることです。

 今年は広島教区平和関連行事である平和行進と被爆者追悼ミサに参加し、また資料館見学と碑巡りを通して原爆投下の出来事を学びました。また最終日前夜は灯篭流しを見学して多くの人々と心を合わせて祈りました。また今回も昨年同様、3回の分かち合いを大切にして、自分が見たことや感じたことを言葉化して仲間に伝え、そして他の仲間の思いや気持ちを傾聴することによって、平和を作ることや自分自身が平和になっていくことを深めることが出来ました。
中学生という大切な時期に彼ら彼女たちが広島の出来事を知ることや仲間と共に3日間を思いと言葉と生活を分かち合うことを通して平和についての学びと気づきが与えられるだけでなく、中学生なりに神の恩恵や神が与えて下さる平和について知るきっかけになっていると思います。

 またこの巡礼を構成する大きな要素の一つに同行する青年リーダーの重要性があげられます。青年たちは5月初旬から何回もミーティングを行います。生活の打ち合わせでは暑い広島で中学生たちが食欲を無くさないようにするためには何を食べればいいのか、水分の補給はどうするのかということまで細かく決めていきます。またどの平和行事に参加したり、灯篭流しは絵本で説明した方が効果的であるというアイデアを採用したり、碑巡りのコースを長考したりしました。また分かち合いの練習と司会者の訓練を何回もしました。青年たちは中学生たちと共に平和巡礼を作っていきたいという大きな「ねらい」があります。しかし青年各自は個人的に小さな「ねらい」を持って参加しており、その多くは自分の狭い殻を破って成長したいということです。1日の活動が終わると睡眠時間を削ってリーダー反省会が行われます。リーダーたちは多くのことを分かち合いますがこの信仰者としての姿勢に対して、司祭の方こそ学ぶ機会になっており、このような人々が明日の教会を作っていくのだと気づかされます。
(今年の参加は大塚司教以下57名、うち中学生は38名でした)


聖書講座シリーズ「使徒言行録」6/27・28
サウロの回心とペテロの奇跡  ジョルジュ・ギタル神父(クラレチアン宣教会)

 今日の9章のパウロの回心は、前章のエチオピアの高官の回心とコルネリオの回心の間に置かれている。それまでに何千人もの人が洗礼を受けているが、どうしてこの3人の回心が細かく長く説明されているのかというと、このうちサウロの回心は、この中で一番大事な出来事であるが、コルネリオの回心は一番基礎的なことである。これはペトロの教会が認めた異邦人の最初の回心であり、異邦人を認めなければパウロの働きは不可能である。パウロがその基礎の上に建物を築いたものである。

 聖書には一言にまとめれば「神は愛である」ということが書かれているのであるが、これを神の言葉として私たちに信じさせるためにこれだけの分厚い本が必要なのである。神はあなたのことが大好きだと言い続けているのになかなかそれが通じない。それは目の見えない人に赤色と緑色の違いを説明するようなものである。

 枚方教会で一緒にいた昌川師の話である。ある夜、私は死にかかっているという電話がかかってきたので、すぐ行くと言ったら、その人は、自分は信者ではないから来て欲しくない、ただ枚方教会の人に感謝しているということであった。その人が3年前に過呼吸症で苦しんで、枚方駅前でビニールの袋を頭から被っていたとき声を掛けてくれた人がいた。枚方教会の信者と名乗り、神様はあなたのことを大好きだから希望をなくさないようにと話してくれたが、神様なんか信じないから何を言っているのか分からなかった。その人はヘルペスによって口の回りが血だらけであったが、信者の人はペットボトルのお茶をすすめてくれた。それを飲んで残りを返すと信者の人は全く気にせずそのまま自分も口を付けて飲んだ。その時から全く様子が違ってきた。その後は信者の人が自分の子どもの話などをして毎日いろいろあるが小さいことを大切にして下さいと言われたくらいであったが、その人はその後喜んで落ち着いた生活になった。その信者の人にありがとうと伝えて欲しいということであった。

 神様を信じなさいと言っても、それだけで信じられるものではない。私たちが聖書を神の言葉として聞くのは耳であるが、私たちは弱いものであり、私たちの心を開いて神の心が一致しないと分からない。それが分かるのがお恵みであり、聖霊の力である。

 サウロは7章のステファノの殺害に賛成したものとして出てくる。キリストの弟子たちを迫害していた力強いサウロを神様が直接手を下した。サウロは倒れたとき尋ねたら「わたしはおまえが迫害しているイエスである」という声が聞こえた。起きあがったとき、サウロは目が見えなかった。迫害者が何も出来ない人になって、逆に迫害される人になったのである。ルカはこのことを詳しく述べており、この使徒言行録の中で後に2回、パウロ自身の口で説明している。

 そのパウロがローマにまで行って宣教したのは、キリストの「地の果てまで福音を伝えなさい」という言葉のためである。私たちにもすごい責任がある。私たちが神の愛を知っていれば、それを知らない人が一人でもいれば落ち着かないのではないか。これまで最も偉大な神学者と言われる3世紀のオリゲネスは、「地獄に一人でも残っている限り、キリストは十字架から降りない」と言った。この言葉はカトリックでは教えとして認められていないが、私たちは神様の愛を分かち合わなければ安らぐことはできないはずである。

 ペトロは「イエス・キリストがあなたをいやされます」と言って中風の人をいやし、また「起きなさい」と言って女の弟子を生き返らせた。イエスのようになった弟子の働きである。復活されたキリストによって私たちはイエスと同じものになり、イエスの愛によって奇跡を行い、神の愛を人々に宣べ伝えるのである。そしてイエスのように迫害を受ける。
私たちにイエスが主であるということを信じさせるのは聖霊の働きである。イエスの復活は、イエスが生きているということではなく、イエスが主であるということを信じることである。イエスと私は一つであるということである。私がイエスのうちに神の子になることである。




大塚司教  10月のスケジュール


1日(月)那須トラピスチン訪問
2日(火)東京カトリック神学院那須ガリラヤの家訪問
3日(水)中央協出版審議会
4日(木)中央協常任司教委員会
      神学校合同準備会
5日(金)特別臨時司教総会(中央協)
6日(土)済州姉妹教区交流部14時
7日(日)「京都の大殉教」教区一斉列福決定感謝ミサ(河原町)10時
9日(火)大阪教会管区司教会議(大阪大司教館)11時
10日(水)共同宣教司牧推進チーム事務局会議15時
11日(木)教区評議会書記局会議18時
14日(日)ラテン・アメリカ人共同体(スペイン語)ミサ(伏見)14時
16日(火)〜23日(火)教区司祭年の黙想(函館トラピスト修道院)
25日(木)聖ドミニコ学院京都幼稚園創立50周年式典
27日(土)聖ヨゼフ修道会修道誓願金祝ミサ
28日(日)宇津・山国教会創立50周年記念ミサ14時
29日(月)女子奉献生活者の会代表者会議14時
30日(火)青谷聖家族幼稚園創立50周年記念式(河原町)10時
31日(水)中央協委員会
       中央協財務委員会


青年センター あんてな 
  韓国青年大会に参加して  有地 実希


 8月18〜21日の4日間、私を含めた3人の青年と奧村豊神父とで、京都教区と姉妹教区である韓国の済州教区に行ってきました。今回の旅の目的は、韓国青年大会に参加することでした。私は韓国についての知識も乏しく、韓国語も全くといっていいほど話すことができないのに、よく参加することを決めたものだと我ながらあきれますが、それでもこのいきあたりばったりな決心が、韓日交流に貢献するための第一歩、きっかけになればいいな。そんな思いで日本をあとにしました。
 私たちには、韓国での旅がどんなものになるか全く想像できていませんでしたが、空港のゲートをくぐるやいなや、すさまじいほどの歓迎を受けました。すでに済州空港には、参加者の青年や済州教区のスタッフで溢れかえっていて、どうやら三千五百人ほどの参加者が集うらしいと聞き、その規模の大きさに驚きました。
 最初2日間の参加者宿泊先がすべてホームステイで賄われたという事にも驚きました。島のほぼ全員の信徒宅が参加者の宿泊を受け入れないとできない事だと思います。済州教区全体でこの集いを支えているのだなと思い、感動しました。私達はホームステイ先の家庭でもあたたかい歓迎を受け、またこの人たちに会いたいと思えるような思い出を作る事ができました。
4日間の日程はすべて、済州教区のスタッフの人たちと、ソウルからの参加者と共にすごしました。同じバスに乗り、共に食事をし、つたないけれど身振り手ぶりで会話をし、共に祈りました。韓国の参加者は皆、親切で、元気で、明るい人ばかりでした。そして私たち日本人の通訳をしてくれたスタッフの女の子をはじめ、語学に長けている人がとても多かったです。日本人の信仰を「静」としたら、韓国人の信仰は「動」だと感じた4日間でした。典礼でも、みんな高らかに歌い、踊り、笑っていました。韓国人の信徒の明るい信仰心に、私たちは強い感銘を受けました。
私たちがどのような体験をしたのか、「ジョバニ」や青年センターのホームページなどで詳しく綴っていきたいと思いますので、興味をもって目を通していただければ幸いです。


お知らせ

教区委員会から
◆国際協力委員会▼研修会「船員司牧の体験から滞日外国人との交わりを学ぶ」8日(月)13時 西舞鶴教会 講師 レイモンド・デロシェ師(難民移住移動者委員会・船員司牧担当)※船員司牧とかかわりがない方の参加もどうぞ
◆聖書委員会▼聖書深読6日(土)10時 P・オヘール師 河原町会館7階 費用2500円(昼食代を含む)、持参品 聖書・筆記用具・ノート(お申し込みは3日前までに)▼聖書講座シリーズ「エルサレムからローマへ(福音宣教の旅)―使徒言行録を読む―3・4日 ペテロ・B師、10・11日 並木豊勝師、17・18日 阿部仲麻呂師、24・25日 鈴木信一師

地区協議会から
◆滋賀カトリック協議会▼びわこウオーカソン11月23日(金)
◆三重カトリック協議会▼「ペトロ岐部と187殉教者」列福記念ミサと講演会11月10日(土)13時半 津教会 講師 聖母女子短期大学名誉教授三俣俊二氏

ブロック・小教区から
◆京都南部東ブロック▼ウオーカソン11月3日(土)10時 河原町教会から鴨川沿い往復

修道会から
◆京都女子カルメル会▼講演とミサ14日(日)13時半 講演「私は神を見たい」伊従信子氏 15時 ミサ
◆聖ドミニコ女子修道会▼ロザリオを共に祈る会19日(金)10時半 どなたでもどうぞ 
◆ノートルダム教育修道女会▼祈りの一泊の集い6日(土)〜7日(日) 場所 唐崎修道院 対象 独身女性(自分の道を探している人) 問合せ077(579)7580

諸施設・諸活動から
◆JOC(働いている青年の集い)▼最終金曜日19時 集会場所 京都働く人の家(九条教会前)連絡先090(8207)1831
◆カトリック聴覚障害者の会京都グループ▼手話学習会11日(木)13時 河原町会館6階
◆京都カトリック混声合唱団▼練習日14日(日)14時、27日(土)19時 河原町会館6階
◆京都カナの会▼例会・会員の集い7日(日)13時半 河原町会館6階
◆京都キリシタン研究会▼六条河原巡礼会(京都キリスト教文化資料館共催)6日(土)9時半 河原町教会(事前申込み要)▼例会28日(日)河原町会館6階
◆コーロ・チェレステ▼練習日第2、第4、第5木曜日10時 河原町会館6階
◆在世フランシスコ会京都兄弟会▼集会20日(土)13時半 フランシスコの家
◆聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会▼河原町協議会14日(日)河原町教会
◆ディンプナの会▼6日(土)19時 河原町会館6階 奥村豊師
◆二金会▼12日(金)11時 西陣教会
◆糠みその会▼25日(木)19時半 九条教会ホール
◆心のともしび 10月番組案内
▼テレビ(衛星・ケーブル放送) スカイAスポーツプラス
*毎週土曜日朝8時45分より*
井上博嗣神父によるシリーズ〜聖書に学ぶ〜6日「マリアへのお告げ」。13日と20日「イエスキリストの降誕」。27日「ナザレにおけるイエスの生活」(但し13日と27日は7時45分からに変更)。
▼ラジオ KBS京都ラジオ *10月のテーマ「勇気」。
月〜土 朝5時15分より5分間。
問合せ075(211)9341
◆「一万匹の蟻」運動基金報告 累計50、476、485円(8月20日現在)


◆帰天


アルフォンソ村田源次師(ヴィアトール修道会)
7月15日帰天されました。
90歳でした。
永遠の安息のためにお祈りください。
(掲載が遅れたことをお詫びします)







ペトロ平田三郎司教
(前福岡教区長)
8月6日帰天されました。
94歳でした。
永遠の安息のためにお祈りください。




編集部から

 お知らせに載せたい情報は、前月の1日までに、教区時報担当宛にFAX075(211)4345か henshu07◎kyoto.catholic.jp に、発信者のお名前を明記してお寄せください。
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