2014/4 No.736
<京都教区時報 2014年4月号目次>

・1 2014年 司教年頭書簡 神の「貧しさ」を生きる 
       3.貧しい人に福音を告げる

・2
  施設紹介  社会福祉法人カトリック京都司教区カリタス会 
       地域福祉センター 希望の家


・3 皇フランシスコ就任1周年を記念するミサ

・4 大塚司教 4 月のスケジュール

・5 4 月のお知らせ

  


2014年 司教年頭書簡

神の「貧しさ」を生きる


3.貧しい人に福音を告げる
        


「キリスト者は、貧困を単に社会経済の問題として捉えるだけでなく、福音的な視点から見る必要がある」と年頭書簡は語り始めます。そして「イエスの時代の貧しい人々とは、物質的な貧しさだけでなく、宗教的にも、社会的にも蔑視された人々でした」と続けます。ここに「蔑視」という言葉が三度くりかえされます。律法の名のもとに「忌み嫌われ差別されていた人々が、例えば、徴税人、罪の女、重い皮膚病の人々、異教の婦人だった。これらの人々は宗教的に蔑視された「貧しい人々」だった。そして、富める人の横暴さや愛のなさを嘆きとがめる箇所を引用して、富める人の反省を促します。

 また、現代の貧困がもたらす例をあげながら、「貧困はいつの時代も暴力であり、社会的な蔑視も見えない暴力だ」とその非福音性を怒るような口調で語られています。
「私たちもイエスが貧しい人々に宛てた福音」に応えるため「実際に愛の行いでもって告げましょう」と結んでいます。ここで注意すべき言葉はイエス自身が福音であるという言葉です。「福音とはイエスご自身だ」と言います。だったらイエスご自身を見つめ続けなければならないのです。

「貧しい人を救いの対象とする」と言えば、「福音を持たないかわいそうなあなた方に、私は、持っている福音を教えてあげましょう」という、上からの目線で接することになりかねないという恐れが生じるのです。「抑圧された者の側に立つ神」という表現もあります。確かにこの意味は、「貧しい人」なかでも「貧しくなられたキリスト」との共感、共働、共生を意味するのでしょう。

では、福音とは何なのでしょう。イエスが自分の中に実現したと語られます。主が告げる福音とは主の恵みの年(ヨベルの年)の到来を告げること、その具体的な例が、捕らわれている人々の解放、目の見えない人の視力の回復、圧迫されている人の自由なのです。
「解放」も「自由」もギリシア語の「アフェジス」。この言葉は「いやし」や「ゆるし」「救い」(つまりこれが福音)とも訳されます。するとこの言葉はイエスの到来によって恵み(救い)のおとずれが「それを受け入れざるを得ない貧しい人々」の中にすでに実現している、という意味ではないでしょうか。
(村上 透磨)





施設紹介

社会福祉法人カトリック京都司教区カリタス会

地域福祉センター 希望の家



最初の希望の家

 希望の家は、1959年4月に京都市下京区屋形町(現在の希望の家の約200メートル北側)に誕生しました。創立者はメリノール会のフランシスコ・ディフリー神父です。1955年に来日したディフリー神父は、当時の国鉄の車窓から見た屋形町の様子に襲撃を受けました。高瀬川や鴨川の土手には屋根の上に石の重しをした粗末な建物がひしめいていたからです。この光景に引き込まれるように、ディフリー神父は、この地域に足を踏み入れました。住民の多くは、当時「バタ屋」と呼ばれていた廃品回収業に従事していました。そして、子どもたちには、学習の場や健全な遊びの場が確保されていなかったため、ディフリー神父は住民から倉庫を借り、トタンぶきバラック建30平方メートルの施設をつくりました。そして、この施設は子ども達たちの意見によって「希望の家」と名付けられました。1960年には、東九条の北岩本児童公園の西隣(現希望の家カトリック保育園)に米軍が使用していたカマボコ型兵舎を譲り受け、二棟からなる施設をつくりました。子どもの施設として出発した希望の家でしたが、地域の現状から様々な事業をおこなっていきました。2代目所長のマンティカ神父は、民間金融である「共助会」や「眼科診療」「内科診療」、さらに、あらゆる問題に対応した「困り事相談」など、すべてが地域住民の生活に密着した事業を行いました。

 現在の希望の家を取り巻く状況は、創立当初とは大きく変化しましたが、困難な生活を強いられている方や生きづらさを感じている方はたくさんいます。このような状況は、東九条だけの問題ではなく、日本全体の問題になってきています。希望の家の現在の事業の目的は、困難な生活を強いられている方や、生きづらさを感じている方の重荷を少しでも軽くすることです。
希望の家 全景(1階全フロアー)


 現在の希望の家の事業は大きく分けると3つからなっています。児童館事業として「希望の家児童館」と「崇仁児童館」の2館を運営しています。また、「障がいのある中高生のタイムケア事業」として、総合支援学校に通う中高生の放課後支援を伏見区の砂川小学校の空き教室を利用して実施しています。さらに、地域福祉事業として、「京都市配食サービス事業」と「京都市地域・多文化交流ネットワーク促進事業」、「高齢者交流事業」を実施しています。
 今回は、地域福祉事業について説明をさせていただきます。児童館事業と障がいのある中高生のタイムケア事業については別の機会に改めて説明をさせていただきます。


京都市配食サービス事業
 希望の家では、東九条の高齢者のお宅に昼食のお弁当を届ける「東九条福祉地域一人暮らし等高齢者配食事業」(地域配食)を1980年代から開始し、土曜日・日曜日・祝日・年末年始以外の平日に実施してきました。さらに地域配食と並行して、2000年5月から「京都市配食サービス事業」(社協配食)も開始しました。社協配食の対象者は、東九条の高齢者だけでなく京都市全域の高齢者を対象にし、希望の家では東九条を中心に西九条・下京区を含む利用者に配食をおこなっています。地域配食は2010年度をもって終了し、現在の配食事業は社協配食に一本化されています。そして、土曜日と日曜日以外は祝日や年末年始も関係なく、利用者にお弁当を届けています。配食事業の大きな目的は、高齢者が自宅で安心して生活できるように見守りをおこなうことです。例えば、配食をおこなった際に、利用者が体調を崩されている場合は、救急車を呼ぶこともあります。またケアマネージャーや家族への連絡は日常的におこなわれています。

京都市地域・多文化交流ネットワーク促進事業
敬老会
東九条春まつり

希望の家は、2011年7月から現在の新しい建物になりました。この時から「京都市地域・多文化交流ネットワーク促進事業」(サロン事業)が開始されました。サロン事業は、地域活性や多文化交流をおこなうことを目的に、サロン事業の趣旨に賛同する団体が登録しています。登録団体に会議室やホールをお貸しして定例の会議や講演会、演奏会等がおこなわれています。また、登録団体と希望の家が共催して講演会やコンサートをおこなうこともあります。これらの登録団体間のネットワークにより、「東九条春まつり」も実施しています。今年は4月12日に開催される予定になりました。毎年2000人を超える来場者があり、大規模なお祭りになっています。さらに、登録団体の協力を得て、前述しました「困難な生活を強いられている方や生きづらさを感じている方」の課題を解決するためのネットワークづくりもおこなっています。


高齢者交流事業

希望の家の「高齢者交流室」は、「にこにこや」と名付けられた喫茶スペースになっています。平日の朝9時30分から午後3時まで営業し、コーヒーや紅茶とともに、ランチタイムには低料金の昼食を提供しています。単身の高齢者は外出することが少なく、部屋に閉じこもりがちになります。一日中付けっ放しのテレビを相手に過ごしている方も少なくありません。このため、「にこにこや」は、高齢者の居場所となっているのです。毎日30〜40人が来られ、楽しい会話の花が咲いています。また、支援が必要になってきた高齢者には、地域包括支援センターの職員を紹介する場やケアマネージャーが利用者の日常の生活を把握する場にもなっています。また、高齢者を対象に書道教室、絵画教室、フラダンス教室、カラオケ教室、保育園交流、映画会もおこなっています。これらの教室や配食、「にこにこや」の利用者に声掛けをして、新年会(1月)、ミニバザー(3月と7月の2回)、ハイキング(春と秋の2回)、敬老会(9月)、クリスマス会(12月)等もおこなっています。さらに、11月には希望の家の最大の行事である「希望の家大バザー」もあります。これらの日常の行事と季節行事を組み合わせて、高齢者の孤立を予防しています。


支援をいただいている皆さまの力
 希望の家の事業は、職員だけでは成り立ちません。配食事業や「にこにこや」は、教会関係のボランティアの皆さまのご協力をいただいています。また、大バザーは教会関係のご協力なしでは開催することは不可能です。さらに、定期的にご寄付をいただいている皆さまもいらっしゃいます。これらのご支援をいただいている皆さまのお力によって、希望の家の事業をおこなうことが出来ています。職員一同、感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思います。お近くに来られた際は是非お立ち寄り下さい。

問合せ  電話 075‐691‐5615
支 援  郵便振替口座 01010‐9‐44461







教皇フランシスコ就任1周年を記念するミサ



 2014年2月17日から19日まで、東京・潮見の日本カトリック会館で、2013年度臨時司教総会が開かれた。全国16教区から17人の司教が参加された。

 総会に引き続き、20日夕には、東京・麹町教会に司教らが集まり、駐日教皇大使ジョセフ・チェノットゥ大司教とともに、教皇フランシスコの就任1周年を記念するミサをささげた。同教会には約350人が集まり、教皇と共に歩むこれからの教会のために心を合わせて祈った。

 ミサ説教で、高見三明大司教(長崎大司教区)は教皇の就任当初のエピソードをいくつか思い起こした。選出当初、バルコニーで最初に祝福を与える前に、まず自分のために祈ってほしいとすべての人に語り掛けたことにふれ、「神と人を霊的に結ぶ、仲介者そのものの姿」と述べた。「キリストの源泉そのものに導こうとしている」教皇の決意にならい、教皇と共に刷新の道を歩み、世界で必要としている人々のために働こうと、参列者に呼び掛けた。
  (カトリック中央協議会・広報 提供)











    大塚司教 
4月のスケジュール




1日(火) 14:00 福音宣教企画室 会議
2日(水) 11:00 中央協 列聖列福特別委員会
3日(木) 10:00 中央協 常任司教委員会
4日(金) 11:00 京都聖母学院理事会(藤森)

6日(日) 10:00 奈良ブロック司教訪問(大和高田)

13日(日) 16:00 四日市教会・ポルトガル語ミサ
16日(水) 11:00 聖香油ミサ
17日(木) 18:00 主の晩餐(宇治)
18日(金) 19:00 主の受難(桂)
19日(土) 19:00 復活徹夜祭(河原町)

20日(日) 10:30 主の復活 ミサ(桃山)


27日(日) 9:00 モンロイ神父 司祭叙階金祝記念ミサ(山科)
      14:00 教区新信者のミサと集い(河原町)

29日(火) 11:00右近こども祭りミサ(大和榛原)










  4 月のお知らせ        


《 教 区 》

聖書委員会
 よく分かる聖書の学び
  日 時:9日(水) 10:30
  講 師:北村 善朗師/参加費:300円
  会 場: 河原町教会ヴィリオンホール

《ブロック》
奈良ブロック協議会
 右近こどもまつり

  日 程:29日(火)
      11:00 列福祈願・顕彰ミサ(大塚司教司式)
      12:00 昼食(各自持参)
      13:00 和太鼓演奏・カーリング大会・玉入れなど
  場 所:宇陀市榛原

《修道会》
聖ドミニコ女子修道会(京都修道院
)
    Tel.075(231)2017 Fax.(222)2573
 ロザリオを共に祈る会
  日 時:18日(金) 10:30〜12:00

男子カルメル修道会(宇治修道院)

   Tel.0774(32)7016 Fax.(32)7457
 聖書深読(九里 彰 師)
  日 時:5日(土) 10:00〜16:00
  参加費:2,500円(昼食代他)

 水曜黙想(今泉 健 師)
  日 時:16日(水) 10:00〜16:00
  テーマ:キリストの受難と死
  参加費:2,700円(昼食代他)

 カルメル青年の集い(今泉 健 師)
  日 時:27日(日)17:00〜28日(月)16:00
  テーマ:イエスのテレサ的カルメルの霊性2
  参加費:6,500円(宿泊・食事込)

 イエスの聖テレサ列福400年記念講話
  日 時:26日(土)13:00〜16:00(ミサ有り)
  参加者:聖女に関心のある方
  参加費:自由献金
  講 師:松田 浩一 師

《諸団体》

京都カトリック混声合唱団
  練習::13日(日) 14:00/26日(土) 18:15
  カトリック会館6階

コーロ・チェレステ(女声コーラス)
  練習:10日(木)/24日(木) 10:00
  カトリック会館6階

聴覚障がい者の会
  15日(火) 13:00 手話表現学習会
    (聖書と典礼)カトリック会館6階

心のともしび 番組案内 
 テレビ(衛星
.CATV)スカイAスポーツプラス
  毎週土曜日 朝7:45
  シリーズ「イエスとともだち」
  出演は森田直樹師(仙台教区へ派遣)

 ラジオ(KBS京都) (月)〜(土)朝5:15
  4月のテーマ「わたしにとっての復活とは」

京都カナの会
  5月4日(日) 13:30 例会 カトリック会館6階

子羊会:黙想会
  日 時:5月24日(土) 10:30〜、16:00〜ミサ
  指 導:溝部 脩 司教
  場 所:衣笠教会



京都教区サポートセンター

  東日本大震災「大船渡支援」献金報告

   2014年2月分 397,836円 / 累計 38,270,0310円




  「大船渡支援」献金 郵便振替口座
   口座番号「01000−2−0024724」
   加入者名「カトリック京都司教区本部事務局」
   摘要欄に「大船渡支援」とご記入ください。

 


 ※ 2014年6月号の原稿締切り日は 4月26日(水)です。


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