2014/8 No.441 
<京都教区時報 2014年8月号目次>

・1 2014年 司教年頭書簡 神の「貧しさ」を生きる 
       7.貧しい人々と連帯する

・2
シリーズ小教区 魅力ある教会って?? (青谷教会)

・3 京都済州姉妹教区交流委員会

・4 
施設紹介  社会福祉法人カトリック聖ヨゼフホーム
   養護老人ホーム 聖ヨゼフホーム
 



・5 中学生広島平和巡礼
    〜広島を知ることから始めましょう〜


・6  大塚司教 8 月のスケジュール

・7  8 月のお知らせ

  




2014年 司教年頭書簡
神の「貧しさ」を生きる


7.貧しい人々と連帯する        

 先の「3.貧しい人に福音を告げる」(4月号)解説で、「イエス自身が福音である」と言っていると書いたのは、私の読み込み違いだったようです。でも、この読み違いをおゆるしいただけるなら、今回のテーマはもっと理解し易くなります。
「福音」ってなんだろう。イエス・キリストご自身。「神の国」ってなんだろう。主イエス・キリストは、「インマヌエル」(私たちの中に共にいて生き働く神)であるということ。ではそのイエスはどのように私たちと共に生き働いて下さるのだろう。私たちの主、私たちの神と宣言するイエス・キリストは、どういう方なのだろう。それに対して今回は「貧しい人々と連帯する方」即ち「十字架の死によって私たちを救ってくださる方」。そして年頭書簡は更に「十字架は神の貧しさそのものです」と言い切って、十字架の愛の神秘を語ります。

 ここでは二つのことを言っていると思えます。前半は神の選んだ貧しさ(聖書の引用箇所ヨハネ10・10、2コリ8・9、フィリピ2・6、)後半は「教会に託された宣教」(聖書箇所は1コリ1・21、ヤコブ2・5)です。
「十字架を神が選んだ貧しさ」とは何を意味するのか。それはまず、キリストが命を差し出すことによって迷える私たちに救い(神の命)を与えること(ヨハネ10・10よい牧者のように)。

 次に、貧しい人のために貧しくなる(2コリ8・9)但しここでは「貧しくなられたのは主の慈しみによる」ということも重要な言葉とお見逃しなく。
 もう一つは、「神の身でありながら、自分を空にし、十字架の死に至るまでへりくだって従う者となった」(フィリッピ2・5〜11)という箇所です。ここでは、神とキリストの私たちに対する止むに止まれぬ深い思いが、そうさせたのだということを見逃してはならないと思います。

 後半は「教会に託された宣教における貧しさ」です。ここに描かれている主が建てられた教会である神の国を受け継ぐ者は「世に言う貧しい人々」(ヤコブ2・5)であり、その宣教者も貧しく、その告げる福音も手段も「世には愚かさそのもの」。人祖以来犯した人間の罪を贖うため取った手段は、十字架の犠牲の奉献。全てを与え尽し裸で死んでいく、愚かさそのもの、貧しさそのもの、愛そのものである死というのです。

 ここで一言、「宣教」という愚かな手段と訳されている言葉は、ギリシャ語では「ケリュグマ」ラテン語では「ブレデイカテオ」、信仰の無い人々の前で、人の目には愚かに見える神の愛と救いを、即ち福音を証することなのであり、宣教とは少しニュアンスが違います。ともかくイエスの生き方は、私たち一人ひとりの生き方に根底から揺さぶりをかけてくることになるのです。
(村上 透磨)





   シリーズ小教区

魅力ある教会って??(青谷教会)


―「聖家族」の守護のもと
信仰を信徒みんなで深めていく ―

 青谷教会は、絶えず青谷聖家族幼稚園の子ども達の屈託のない眼差しと、純真で曇りのない声を聞きながら60年余りを過ごしてきました。少子高齢化が進む中で、魅力ある教会であるためにこの2年間取り組んできたことを報告したいと思います

 2012年4月に園舎改築計画を聞き、それに伴う聖堂の移動と内部を改装しなければならないという状況となりました。信徒は大きな驚きに包まれましたが、幾度も意見交換の場を持ち、話し合ってきたという経緯をもって、今年の1月末に園舎の竣工式と教会の移動、内部改装、アプローチの完成を喜ばしい気持ちで迎えることが出来ました。

★園舎改築への理解
 青谷聖家族幼稚園が1953年4月に開園してから今日まで、3歳児保育のために一部園舎の増築が行われたものの老朽化は目に見えてわかっていました。さらに、敷地の中心に聖堂が位置しているために、十分な園庭の面積が取れないことも理解していました。子ども達の今後を考えると、1日でも早く聖堂を移動することが望ましいということを理解しました。

★ミーティングルームと会議室

 献堂40周年記念として聖堂横にミーティングルームを増築と、献堂50周年には幼稚園園舎増築とあわせて会議室を新築しました。ミーティングルーム増築と会議室の新築には、小さい教会ながらも信徒一人ひとりが「自分たちの手で教会を維持しよう」と心を合わせ完成させることが出来ました。会議室は残すことにしました。しかし、増築したミーティングルームは10mという移動距離を確保するために壊さなければならない現状を受けいらなければなりませんでした。現状は理解できても「惜しい」という声も多く、一人ひとりの心の中には複雑な感情が残っていることは否めませんでしたが、形にこだわることなく子ども達のことを思いながら祈りとともに進めていきました。

★段差のない祭壇
 聖堂内の改装については、担当司祭のアドバイスもありバリアフリーにすることが必要であろうという考えと、祭壇については段差を付けるべきだとの考えもありました。

★聖堂周辺の整備
 玄関までのアプローチは、信徒の手で作り上げようと大きな石を動かし汗をかきながら整備しました。しかし、より安全で車いすの方も通りやすくするためには、専門家の力を借りることが賢明だということになりました。現在、男性中心ではありますが毎月第3日曜日に時間を設けて外壁塗装に取り組んでいる最中です。(写真)

 青谷教会は、たとえ心配ごとがあったとしても「聖家族」の守護のもと、イエス・キリストを中心に家族のように分かち合うことが出来るところが魅力だと自負しています。今回の園舎改築にともなう聖堂の移動という出来事を通して、聖家族教会のあり方を分かち合うことができたことを心に留め、さらに子ども達の元気な声と共に聖家族の輪を大きくしていくための信仰を信徒みんなで深めていきたいと思っています。
    カトリック青谷小教区評議会

     
 
 幾度もの話し合い
 
 外壁の塗装中
 










   
京都済州姉妹教区交流委員会


 今年度の済州教区との交流についてご報告します。交流行事として定着している活動、新しい交流と、いろいろな活動が行われています。

 
1月 チョン(鄭)助祭の司祭叙階式
    
 1月18日、チョン助祭の司祭叙階式が行われ教区を代表して、柳本神父とチェ神父が参列されました。チョン新司祭は昨年夏、京都に研修にこられた折に滋賀湖東ブロックを訪問されおり、柳本師とはそれ以来の再会でした。チョン新司祭の今後のご活躍をお祈りしたいと思います。
  
2月 アボジハッキョ(お父さん学校)のお父さん来訪

 2月13日から16日まで、家庭司牧担当のホ神父を団長として、「アボジハッキョ」で勉強しているお父さん、スタッフのシスター総勢11名が来訪、14日には、大塚司教・ブ神父・チェ神父・キム神父と河原町教会のお父さん4名を交え交流・分かち合いをしました。【アボジハッキョ=家庭内でのお父さんの役割・意識を高めるため、2005年に始められた学校】

6月 京都済州姉妹教区交流月間

 毎年6月は京都済州姉妹教区交流の月。主日のミサでの共同祈願に「交流の祈り」を加え、済州教区との交流が一層深まることを祈りました。また、6日から11日までの間、済州教区から青少年担当のキム・ソクジュ神父、ガンヤン(光陽)教会主任のカン・ヒョンミン神父が来訪、教区の神父様方と懇談、またそれぞれ長岡教会と西院教会でミサ、信徒の皆さんと交流されました。

7月 神学生の研修

 7月16日から8月8日まで、ブ(夫)助祭、チェ(崔)神学生の2名が来訪、京丹ブロックや京都北部(舞鶴ブロック)、三重(南部ブロック)を訪問して、各地区の皆さんと交流。また、教区の社会福祉施設の見学のほか、京都や奈良を観光して、京都教区の現況や、古都の文化などについて研修します。また、8月5日からは、来日した済州教区の中学生に同行して広島平和巡礼に参加しました。
 
8月 広島平和巡礼への参加

 8月1日から10日まで、ゾンナンジュ教会の中学生14名が、平和巡礼に参加するために来訪されます。



 
 お父さんたちの京都観光(金閣寺参道)
 
伏見稲荷大社 千本鳥居にて
キム・ソクジュ師(左) カン・ヒョンミン師(右)
 
 
大塚司教・京都教区司祭と済州教区司祭との交流 
 

















   施設紹介
社会福祉法人カトリック聖ヨゼフホーム
養護老人ホーム 聖ヨゼフホーム
   
☆支援の方針
『ひとりひとりをかけがえのない 個 として敬い、大切にするという心でもって、丁寧に関わり尽くすこと!』

      
 聖ヨゼフホームは、大和の国奈良県御所(ごせ)市の自然環境に恵まれた静かなたたずまいの中にあります。広大な敷地内には、カトリック御所教会、葛(くず)カトリック幼稚園、教会墓地(天の門)があります。そして、季節の移りかわりを実感していただきながら、家庭的な雰囲気の中カトリック精神であります『隣人愛』や『奉仕』そして『福祉』の理念を大切にし、50名の利用者さん達の『生きるということ』に日々寄り添い携(たずさ)わりを持っております。今回は、施設のはじまりとあまり馴染がないであろう養護老人ホームについてお話をさせていただきます。

【聖ヨゼフホームのはじまり】
 オーストラリア出身の神父様方(マリスト会)のご尽力によりミルク色の老人ホーム(当時の新聞記事での表現)が創設されたのが昭和三六(一九六一)年。「かねがね日本のお年寄りの生活を見て心を痛めていた」と語られた奈良カトリック教会主任司祭、トニー・グリン神父の心境から当時の日本のお年寄りの生活の様子をうかがい知ることができます。まだ老人福祉法(※昭和三八年に制定)もなく、日本の法律では老人を福祉の対象とはせずに、むしろ生活救貧施設として老人を助けようという流れの方が強かった時代であります。『寄る辺なく、よすがもないお爺さん、お婆さんを福祉的にお世話する』ということを誰かかがなさねばならなかったことなのでしょう。まさにそのような中、ミルク色の老人ホームは建設され聖ヨゼフホームははじまったのです。

【養護老人ホームってどんなところ】
 ちょっと、難しく言うと養護老人ホームとは老人福祉法に定められている社会福祉施設で、入所の要件には「環境上の理由及び経済的理由により居宅養護が困難であると認められること」とあります。ごくごく簡単に言うと、ちょっと身体が弱ってきたり、ものごとの判断がつきにくくなったり、住む所を失ったりして、なおかつ、あまり収入がない、という65歳以上の方が入っていただくところなのです(介護保険上の認定の有無や程度は問いません)。老人ホームといいますと『特別養護老人ホーム』の事だと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。老人ホームには『特別養護老人ホーム』『有料老人ホーム』『軽費老人ホーム』『グループホーム』『養護老人ホーム』等々があり、ほとんどが施設に直接申し込み、施設との契約で入所となりますが、『養護老人ホーム』だけは、施設への申し込みではなく、お住まいの市役所、町役場の高齢福祉の担当課への入所申し込みとなります(これをお役所的な用語で、措置(そち)制度といいます)。もちろん、入居に関しましてのご相談などは聖ヨゼフホームへのお問い合わせで大丈夫であります。何なりとお気軽にお問合せ下さいませ!

☆聖ヨゼフホーム
 所在地 = 奈良県御所市大字戸毛54‐6
 電 話 = 0745(67)2015

【おわりに】
これからも、カトリック老人福祉施設としまして、寄る辺や、よすがの確保が困難な方が繋がる共同体として在り、おひとりおひとりのいのちの輝きへの寄り添いを、そして心豊かな人生を彩る携(たずさ)わりを丁寧に丁寧に重ねて参りたいと思います。
 
同敷地内のカトリック御所教会 
 
 聖ヨゼフ会のシスターと共に(昭和36年創設当時) 
 
創設より52年の時を重ねて、創始の想いを繋ぐ! 
 
廣瀬アイさん(102歳)と平岡施設長 













 
中学生広島平和巡礼
〜広島を知ることから始めましょう〜
河原町教会 澤村真理
 

 私が平和と聞いてまず想像したのは戦争のない社会です。ありきたりな言葉かもしれません。でも、私達はまだそれを目にしたことがありません。いつも世界のどこかで争いが起きています。世界中でたくさんの人が戦争に苦しみ、貧困に苦しみながら生きているという事実があります。私は、平和を願う心はあっても、今なにをすればいいのかわかりません。そもそも平和な世界なんて実現できるものなのかな?そう考えてしまいます。今年列聖された教皇ヨハネ・パウロ二世の平和アピールの中に「過去を振り返ることは将来に対しての責任を担うことです。広島を考えるということは平和に対しての責任をとることです」という言葉があります。この言葉を読んで私は、どんな時も平和を望まなければいけない責任が私達にあるのだと知りました。

 私は中学生の時、広島平和巡礼に参加しました。今は青年リーダーとして参加しています。まずは広島を知ることから始めてみよう。そしてそれを他の人にも教えてあげよう。そして一緒に考えてみよう。その体験こそが私ができる平和への歩みなのではないかと思います。決して無関心になるのではなく、少しでも知ろうとすることがとても大切なことではないかと思います。



 



    大塚司教 8月
のスケジュール



7月31日(木)‐1日(金) 第8回 京都教区 カトリック学校教職員修養会

3日(日) 15:00 西舞鶴教会・英語ミサ
4日(月) 15:00 世界宗教者平和の祈りの集い(比叡山 延暦寺)
5日(火)−7日(木) 京都教区中学生広島平和巡礼

10日(日) 14:00 津教会・英語ミサ
15日(金)−18日(月) 韓国訪問
   教皇フランシスコ訪韓
     16日(土) パウロ・ユン・ジチュンと123同志殉教者列福式(ソウル)
     17日(日) 第6回アジアユースデー教皇ミサ(ヘミウッション)

22日(金)−28日(木) 十勝カルメル会 訪問
30日(土) 10:00 教区 教会学校教師 研修会

31日(日) カトリック医療関連学生セミナー in 京都 ミサ(洛星高校)







 





  8 月のお知らせ        

 休講・休会のお知らせ

 
 よく分かる聖書の学び
 京都教区 聖書講座
 奈良地区 聖書講座
 聴覚障がい者の会 学習会
 コーロ・チェレステ 練習
 京都カナの会 例会



《小教区・修道院》
河原町教会
 平和旬間行事〈 講演会 〉

  日 時:3日(日) 10:30 ミサ後
  講 師:松浦悟郎司教(大阪教区)
  テーマ:『非暴力による平和な世界』の実現
      憲法への関心−九条改憲への危慎
      今、問われる、私たちの選び
  会 場:河原町教会 聖堂

ノートルダム教育修道女会(唐崎修道院)
 召命黙想会 <話される方である主>

  日 時:9月13日(土)15:00〜14日(日)15:30
  テーマ:主よ、お話しください。僕は聞いております。
     聞くものである私
  指 導:山内 十束師(御受難会)
  対 象:独身女性信徒/費用 2,000円
  締切り:9月7日(日)(事前申込要)Sr.桂川
  申込み:Tel.077(579)2884 Fax.(579)3804



《諸団体》

カトリック正義と平和京都協議会
 第7回「戦争と平和」写真展

   −こんな時代に戻っています
       あなたは大丈夫ですか?
   日時 : 9日(土)17:00〜20:00
       10日(日) 7:00〜14:00
   会場 : 河原町教会 ヴィリオンホール

京都カトリック混成合唱団

   練習 : 3日(日)14:00 /23日(土)18:00  ミサ奉仕後
       31日(日) 14:00 カトリック会館6階

こころのともしび 番組案内
  テレビ
(衛星.CATV)スカイAスポーツプラス
    毎週土曜日 朝 7:45
    シリーズ」イエスとともだち」
    出演は森田 直樹師(仙台教区へ派遣)

  ラジオ(KBS京都)

     月〜金 朝 5:45
        土 朝 5:15
  8月のテーマ  「一致を願う」


京都教区サポートセンター

  東日本大震災「大船渡支援」献金報告

京都教区サポートセンター
東日本大震災「大船渡支援」献金報告
6月分 943,937円 / 累計 41,984,206円

ボランティア募集中 
詳細は京都教区ホームページをクリック


  「大船渡支援」献金 郵便振替口座
   口座番号「01000−2−0024724」
   加入者名「カトリック京都司教区本部事務局」
   摘要欄に「大船渡支援」とご記入ください。



 ※ 10月号の原稿締切り日は8月27日(水)です。。


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