2015/5 No.450
<京都教区時報 2015年5月号目次>

・1 2015年 司教年頭書簡 神の「貧しさ」を生きる パート2
   見えない霊的な豊かさを分かち合う(5)
 


・2 叙階の恵みをいただいて  アンノ 菅原 友明

・3 
社会福祉法人聖ヨゼフ会  聖ヨゼフ医療・福祉センター

・4 
病者・高齢者訪問講座


・5 大塚司教 5月のスケジュール

・6 5 月のお知らせ


2015年 司教年頭書簡
神の「貧しさ」を生きる パート U


見えない霊的な豊かさを分かち合う(5)
    

見えない霊的な豊かさを分かち合う(5)

(4)がキリストの貧しさと豊かさについてでしたので(5)は「霊」つまり「聖霊」の貧しさと豊かさについて語られていると思ったのですが、「霊の豊かさ」と「霊的な豊かさ(貧しさ)」とは少し違うのではないかと思いました。私たちが、自分が聖霊にみたされたと思う時につい陥る、おごり高ぶりが自分を偶像にしてしまう危険があると、自分に言い聞かせているからです。でも(4)と(5)を対応させながら読むのは、この年頭書簡を理解するのによい見方の一つとして、とらえていただけるかもしれません。
(4)に言われている事の大切な点は、御父の意志に従って自分を完全に無とする(謙遜)と自己奉献(神への愛と隣人愛)がもたらす貧しさ(豊かさ)であると言っている点です。
 続いて本項では、自ら貧しくなられた謙遜を学ぶ時「神と富に共に仕えることはできない」(マタイ6・24 ルカ16・13)両立はできないと断言されます。
「マンモン」というのは本来、自分に安定をもたらすものの意味のようですが、それが自分を神の前でひとかどの者に見せてくれるもの、富や名声や金銭への欲望などを指すようです。ところが、神と対立して使われる時には「富という偶像」になります。ここで少し自覚しておきたいのは、自分の徳や聖性や義や信心や善業でさえも、そして聖霊にみたされていると思い込むこと自体も、自分を偶像化する危険性があるということです。それを救ってくれるのは、ただ神の前における謙虚さだけだと思います。
ところで富を「マンモン」にしない道が一つあると言います。富への欲(テモテ6・10)を克服すること、その激しい戦いに勝つには「愛による分かち合いだけだ」というのです。「愛による分かち合い」ということばは、すぐに「愛の宴」である御ミサへと思いを馳せることになります。それにつけても「愛の秘跡」であるはずの聖体祭儀に集まったコリントの教会の人々の「乱れ」は、目を覆うべきものがあり、それを戒めるため貧しい人を軽んずることなく、愛の分かち合いを通して霊的に豊かな者となりなさいと、強く命じます。
 ただし、1コリント11・19〜22で言われている、貧しい人のパンの分かち合いは、感謝の祭儀の前に行われた愛の宴(アガペー)を指しているらしいのです。勿論、この愛の交わりが正しく行われて、はじめて感謝の祭儀の意義が生まれて来るということは間違いありません。
 そして、更に物質的なものを愛をもって全ての人に分かち合うということは、見えない神の愛の霊的な豊かな恵みを分かち合うしるしだと語ります。
 霊的な豊かさは見えない、それが見えるようになるためには、見えるもの、見える形を通して、愛によって分かち合うことだというのです。こうして、物質的な物の愛の分かち合いは、霊的な恵みの分かち合いの場となります。
(村上 透磨)



   叙階の恵みをいただいて
アンノ 菅原 友明
   

 2015年3月7日に、京都教区司教座聖堂の河原町教会にて、大塚喜直司教の司式により、司祭叙階式を行っていただきました。叙階という恵みをいただいたことを、主に感謝し、これまでお導き、お祈りくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。 
 
アンノ 菅原 友明師 司祭叙階式
(2015年3月7日 カトリック河原町教会)
     私は1997年の5月に、東京の立川教会で洗礼を受け、その4年後の2001年の春、聖ヴィアトール修道会の志願者とさせていただくために、仕事を退職して京都にやってまいりました。教会や学校で働かせていただき、名古屋の神学校に行かせていただき、2011年10月に助祭叙階の恵みを受けることができました。その後、2013年4月から西陣教会・望洋庵にて、2014年4月から日本カトリック神学院 東京キャンパスの助祭コースにて過ごさせていただきました。そして、この春に助祭コースを修了し、先日の叙階式を迎えることができました。京都に来てから14年という歳月が経過したことになります。
 西陣教会・望洋庵そして東京の神学院で過ごすことのできた、この約2年間は私にとって大きな恵みの時であったと思っております。この間に、修道会から京都教区へ転籍という形になりました。長期間に及ぶこの移行の時期、親身になって私のことを考えてくださり、霊的なご指導や転籍に関する諸手続きを、粘り強く行ってくださった修道会と教区の関係者の方々、そしてこのような機会を直接的または間接的に私に与えて下さった、すべての皆様に心より感謝申しあげます。
 結果的に助祭に、叙階されてから司祭に叙階されるまで、3年半という時間をいただいたのですが、皆様への大きな感謝の気持ちの中で、「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。しかし、人は、神が行なわれるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。」(コヘレト3・11)という言葉を深く思い起こしております。
 東京の神学院では、25名の神学生が学んでおり、この共同生活を通して、司祭とはどのようなものなのかということを、その出会いの中で確かめていくことができたように思えています。また、支えあう仲間がいるという、そのことだけによってさえ自分が変えられてゆくということにも気づかされました。私と同じ助祭という立場の神学生も10名おりましたが。一人一人それぞれの弱さを抱えていても、その弱さにおいてこそ神様が働かれているということ、他者そして自分の弱さを赦し受け入れるほどに、神様がそのような弱さを通して、自由に働いてくださることを共に体験できました。「主は『わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰りの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱い時にこそ強いからです。」(二コリント12・9〜10)という、パウロの言葉に深く納得させられたのが、神学院での一年でした。
 信仰生活とは不思議なもので、時がたてばたつほど、実際はいろいろなことを学んでいるので、キリスト教についての知識はどんどん増えていっているはずなのに、自分の中で生きて自分を支えているものは、どんどんシンプルに、単純なものとなってゆく気がしています。
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3・16)

 ご両親と共に(最前列手前


たくさんの方が参列してくださいました 




 








司祭叙階50周年を迎えられた
花井師から祝辞をいただく
   神様が私達を愛してイエス様をお与えになり、イエス様が私達を贖うために十字架の上で生贄として捧げられました。私は、弱く汚く悩んでばかりの自分であり続けると思いますが、この二千年にわたって教会が伝え続けてきたこと、神様に愛されているという、力強い根源的事実に、いつも立ち返って、そこから、人間の知恵では決して出てこない無限の豊かさを汲み取れることを、心に抱いて歩んでいきたいと思います。
   私達に対する神様の愛を、自分自身がまず深く受け止めて、人々に広めてゆくことは本当に大切なことだと思っております。そのためにこそ、主は秘跡を教会に残されました。秘跡において働かれるのは私ではなく主ご自身であることを、主の教会が働くのだということを、いつも心に留めていきたいと思っております。
 どうぞ私が生涯にわたって司祭職を忠実に果たしてゆくことができますように、お祈りください。今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。





 
施設紹介

社会福祉法人 聖ヨゼフ会
           聖ヨゼフ医療福祉センター 

 

基本理念 
 私たちは、キリストの教えに従い生命と人権を大切にします。
私たちは、知識と技術の研鑚に努め、障害を持つ人々に最善の支援を行います。
 
正面全景
  聖ヨゼフ医療福祉センター(旧聖ヨゼフ整肢園)は1950年 故古屋義之司教の『京都にカトリック医療施設創立』の要請にこたえて、アメリカの宗教法人「(ウイチタ)聖ヨゼフ修道会」の来日によって始められました。 多くの方々の絶えざる祈りと、修道会の絶大なる援助、京都市、地域の要望と支援によって13年を経た1963年12月、「キリストの愛」を理念とした肢体不自由児施設「聖ヨゼフ整肢園」を創立しました。
 創立から今日までの52年間には日本の社会状況の大きな変化に伴い、幾多の困難がありましたが、神様の計り知れない恵みと導き、利用者の皆様、京都市はじめ地域の方々、職員の方々の寛大なご協力とご支援により、京都に於ける唯一の障害児・者総合療育施設となり、施設名称も「肢体不自由児聖ヨゼフ整肢園」から「聖ヨゼフ医療福祉センター」の名称になりました。
 
 事業内容は医療と福祉を兼ね備えています。 
1.医療施設としての診療科は「整形外科」「小児神経科」「リハビリテーション科」です。
  入院、外来で診療・治療を行っています。
2.障害児・者福祉施設としては以下のような事業を行っています。
*「医療型障害児施設 聖ヨゼフ整肢園」児童福祉法に基づく療育・生活指導等の支援で健やかな心身の発達・成長をめざします。
*「医療型障害児施設・療養介護事業所 麦の穂学園」心身に重い障害があっても豊かな命を生き、生活の質を高めて地域社会の一人  として生活全般に亘って支援します。
*「福祉型児童発達支援センター ひばり学園」就学前の幼児の発達を家族と一緒に通園し保育と援助、指導をします。
*「生活介護事業所 檪(くぬぎ)」在宅重症心身障害者が通園し日常生活と療育を支援します。
*その他「障害児・者地域療育等支援事業」「短期入所・日中一時支援事業」「特定相談支援事業所」
 等があり、在宅障害児・者の支援を行っています。
 
日本に最初に来られた3名のシスターとミレット神父
 
  施設の特徴としては1957年にドイツよりボイタ医学博士とセラピスト(理学療法士)を招聘し、ボイタ法による「脳性運動障害に対する早期発見、治療」を導入、専門職員(医師・セラピスト)の養成と治療に努力しています。 また、1964年から故古屋義之司教の呼びかけに応えて、カトリックの婦人の方々によって始められた「聖ヨゼフボランチア」活動は地域の多くの方々に広がり、続けられ今年で51年を迎えました。

 多くのボランティアの方々を通して施設は地域の方々に愛され、受け入れられ地域福祉に貢献できるよう励まされて来ました。これからも「聖ヨゼフ医療福祉センター」が創立の精神を大切に、初心を忘れることなく、地域福祉のニーズにお応えできますよう更なる発展をめざして努力してまいります。
どうぞ「聖ヨゼフ医療福祉センター」のホームページをご覧ください。ボイタ法も詳しくホームページに掲載しています。
(http://www.joseph-kyoto.com/)
 
 
1966年11月 皇太子ご夫婦(現天皇・皇后両陛下)来訪
 
保育芋ほり(京都市 原谷)





 














お問い合わせ
カトリック京都司教区福音宣教企画室
TEL 075-229-6800
   

    大塚司教 5 月
のスケジュール




4月30日(木)−5日(火) フィリピン宣教会 創立50周年 フィリピン巡礼
8日(金) 10:00 中央協 常任司教委員会
       18:00 日本カトリック神学院 東京キャンパス
9日(土) 9:00 日本カトリック神学院 東京キャンパス 常任司教委員会

10日(日) 福知山教会 新聖堂 献堂式ミサ
12日(火) 15:00 青少年委員会
13日(水) 14:00 (学法)滋賀カトリック学園 理事会
14日(木) 14:00 京都済州姉妹教区交流委員会

17日(日) 10:30 滋賀ブロック司教訪問(唐崎)
18日(月) 14:00 司教顧問会
19日(火) 14:00 (社福) カトリック京都司教区 カリタス会 理事会
20日(水) 14:00 (学法)カトリック京都学園・京都南カトリック学園 理事会
21日(木)-23日(土) 京都済州姉妹教区 交流10周年記念 巡礼

24日(日) 14:00 京都南部地区合同堅信式(河原町)
25日(月) 13:30 メリノール女子学院 理事会
28日(木) 10:00 「求道者に同伴する信徒」の養成講座 まとめ








ガブリエル 大塚 乾隆神学生 祭壇奉仕者選任式
    
2015年3月15日 カトリック河原町教会
       

 





  5 月のお知らせ    



 
《 教 区 》

福音宣教企画室/Tel. 075-229-6800
 病者・高齢者訪問講座
   「スピリチュアルケアと人との関わり」
   講 師:松本信愛 師(大阪教区)
   日 時:9日(土) 14:00
   会 場:河原町教会ヴィリオンホール
   受講費:300円

聖書委員会/Tel.075(211)3484 (月)(水)(木)
 聖書講座「神に生かされて」
  日 時:13(水) 19:00 14日(木) 10:30
   テーマ:キリストから12使徒を通してパウロへ
   講 師:村上 透磨師
  日 時:27日(水) 19:00 28日(木) 10:30
   テーマ:聖霊降臨
   講 師:溝部 脩司教
  会 場:河原町教会 ヴィリオンホール

 よく分かる聖書の学び(ヨハネ福音書を読む)
  日 時:20日(水) 10:30
  講 師:北村 善朗師/参加費:300円
  会 場: 河原町教会ヴィリオンホール

《ブロック》
奈良ブロック
 聖書講座− 詩編を歌って 神を讃えよう −

  日時場所:8日(金) 19:00 大和郡山教会
         9日(土) 10:00 奈良教会
  テーマ:入門(2)神に嘆願、賛美、感謝の歌をささげる
  講  師:クエンジ・ダニエル師(淳心会)

  日時場所:22日(金) 19:00 大和八木教会
         23日(土) 10:00 奈良教会
  テーマ:主に従う人は幸い 主を求めよ 主は私の父
  講  師:松田 浩一師(カルメル修道会)

《修道会》
男子カルメル修道会(宇治修道院)

   Tel.0774(32)7016 Fax.(32)7457
 キリスト教霊的同伴(松田 浩一師)
  日 時:1日(金)20:00〜2日(土)15:00
  参加費:6,500円

 聖書深読(渡辺 幹夫師)
  日 時:9日(土) 10:00〜16:00
  参加費:2,500円

 水曜黙想(中川 博道師)
  日 時:13日(水) 10:00〜16:00
  テーマ:ファチマの聖母
  参加費:3,000円(昼食代他)


 
《諸団体》

望洋庵/Tel. 075-366-8337
 青年のための聖書入門講座
  講師:溝部 脩司教
  場所:望洋庵/申込不要
  対象:青年男女(初めての方、歓迎)
  費用:300円(食事代含む)
  日時: 7日(木)19:00「歴史探訪」
      21(水) 14:00 /23日(土) 18:00ミサ奉仕後
      31日(日)10:00   カトリック会館6階

コーロ・チェレステ(女声コーラス)
 練習
14日(木) 10:00 カトリック会館6階
     28日(木) 10:00 河原町教会聖堂2階楽廊

聴覚障がい者の会
 手話ミサと交流会

  日 時:26日(火) 11:00〜14:00
  場 所:彦根教会/参加費700円(昼食代)
  要申込:Tel. Fax.077(573)6036(亀岡信子)

心のともしび 番組案内 
 テレビ
(衛星.CATV)スカイAスポーツプラス
  毎週土曜日 朝7:45
  シリーズ「人生を導く聖書の言葉」
  出演は 松浦 謙師(大阪教区)

 ラジオ(KBS京都) (月)〜(金)朝5:55 (土)朝5:15
  5月のテーマ「マリア様の役割」

京都・河原町キリシタン研究会共催
 講演会
:ザビエルの願いはこのように実現した堺-河内-都の南蛮寺への右近の思い
  日 時:6月6日(土) 14:00〜15:30
  講 師:神田宏大氏(野崎キリスト教会牧師)
  場 所:河原町教会 聖堂
  参加費:無料




教区広報委員会からのお知らせ
※ お知らせに載せたい情報は、原稿締切り日までに教区広報委員会宛にFax.075(211)4345 かkouhou@kyoto.catholic.jp に発信者のお名前を明記してお寄せください。


京都教区サポートセンター
  Tel.075(211)3025 Fax.(211)3041
  cksc@kyoto.catholic.jp
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※ 2015年7月号の原稿締切り日は 5月27日(水)です。


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