2015/7 No.452
<京都教区時報 2015年7月号目次>

・1 2015年 司教年頭書簡 神の「貧しさ」を生きる パートU
   自分を正当化しない(3)


・2 聖家族 カトリック福知山教会 新聖堂

・3 2014年度病者・高齢者訪問講座

・4 
大塚司教 7月のスケジュール

・5 7 月のお知らせ





2015年 司教年頭書簡
神の「貧しさ」を生きる パート U


自分を正当化しない(3)
    


「自分を正当化する」という場合、自分は間違っているのに気づきながら、自分が正しいと主張するといった意味にとらえる事がよくあります。でも、そんな皮肉っぽいものではなく、ここでは、自分の間違いに気づかずに、自分の行いや考えや言葉が正しいと自惚れるような単純な意味で使われているのかもしれません。
 ファリサイ人は、自分の偽善に気づかずに自分の行いや言葉や生き方、考え方を正しいと主張した。それだけならまだしも、他人を見下した。そこに問題があったようです。つまり、このような生き方は、自分を義とすることであり、自己満足した高慢な生き方です。彼らは神の助けを必要と思わず、自分の善業(と思うこと)が救いをもたらすと思っている。その生き方は、自分中心的な言い方であり肉の生き方。その結果、実は自分が殆ど神に等しい者のように、自分の力で全てが適う、ある種の偶像崇拝者になってしまう。そこでは当然、神のため、神の栄光のためと言いながら、神を忘れた生き方になっている。これは、義人がよく陥り易い落とし穴なのです。
 これでは、本当に貧しく謙った者とはならない。それは、神への全幅の信頼を欠く状態であり、神を必要としない生き方になってしまう。
 ところで、神であるキリストはこれとは全く違う生き方を、その託身と十字架の秘儀の中に表された。それを語るのが、キリスト賛歌と呼ばれるものです(フィリッピ2・5〜11)。
 これは、主の「無化の極み」「謙虚の極み」「貧しさの極み」「従順の極み」「授与(愛)の極み」を示す、キリストと御父の愛の賛歌でもあります。この賛歌を雨宮慧師は「へりくだる人」と言う講話の中で、その業が、御子と御父の共働であることを、この賛歌は巧みな文章構成で語っていると、次のように説明しておられる。
   「イエスは自分自身を 空っぽにした 」
    そして自分自身を 低くした 」
    「(神は彼を)極めて  高く上げた 」
    「(神は彼に)恵み深く   与えた 」

即ち
 限りなく貧しく謙るイエスを、神は限りなく高め豊かにされたというのです
これがキリストの受肉(御託身)と十字架(死と復活)の秘儀、即ち人がケノジス(無化と神化の業)と呼ぶキリストの愛の奥義を表すものなのです。なお、それはみな私たち人間のためだったことに注意しましょう。
 では、このキリストと神の御心の奥義を知った、私たちに何がおこるのか。年頭書簡では、それを徴税人の祈り(ルカ18・9‐14)、やもめの賽銭(ルカ21・1〜9、マルコ12・41〜44)をあげて説き明かしています。それは、自分の罪深さ、無力さ、貧しさを認めて「主よ私を憐れんでください」と祈り、主の憐みに信頼し、よりすがる事しか知らない信仰者の姿として描きます。
 これが神の前における、本当の貧しく謙遜な人、つまり神に愛された神の人と呼ばれるキリスト者の姿ではないのか………。
 霊性を究めるには、愛を究める事だと良くいわれますが、むしろ謙遜さにあるのではないかとさえ思われます。人は愛にみたされると、意外にも自分の行いに安心安住し、結局、自分の善業にほれ込んでしまい、自分が正しいのだと思い込んでしまう。
 そんなおそれを、つい抱いてしまうのです。愛の業にはいつも謙虚さが、よりそってくれないと…愛は……。
(村上透磨)


  群衆を従えるファリサイ人




   聖家族 カトリック福知山教会 新聖堂
      
教会全景                 夜の教会

  
聖堂                           小聖堂 (旧 綾部聖堂 祭壇)





 
2014年度

「病者・高齢者訪問」講座
   福音宣教企画室 

 
 福音宣教企画室の信徒養成講座は、現代における高齢化社会、介護福祉、家庭の問題など、わたしたちをとりまく現実の中でキリスト者としてどう信仰を生きるのかという問いに対して、様々なアプローチで考えていくことを目的にしています。この中で病者・高齢者訪問講座の目的は、まず自らが病や死、老いをどう生きるかを考えること。そしてこれらの問題に教会共同体としてどう向き合っていくかということを明らかにしていくことです。このために @病院や介護施設など実際の現場に携わっている方々から学ぶ、そして A聖書とカトリック教会の伝統から学ぶことを目指しています。「病者・高齢者訪問」講座は、過去の「京都カトリック教理センター」、「京都カトリック福音センター」時代から、信徒養成講座の軸となっていた講座の一つです。以前は、各ブロック・地区を訪れ、単発の講座を実施してきましたが、養成講座としてより活性化し、体系化するために昨年2014年度より連続講座を設けることとなりました。
 2014年度は、「病者・高齢者訪問」の奉仕をめぐるキリスト教の教えの全貌を捉えること、共同体の癒しの秘跡、介護と人との関わりに焦点を当て、全3回の講座を実施しました。


浜口 吉隆師


一場 修師





Sr.井澤 浩子


平岡 毅氏


第1回(講演会)
2014年5月17日(土)

「キリスト者にとっての癒し」
―神さまにのぞまれた人間の健康な状態とは―

講師 浜口 吉隆師(神言会)

 講演の中で浜口師は、病者訪問の奉仕によってわたしたちキリスト者に課されている使命を、主に聖書と第二ヴァチカン公会議の教えに基づいて、解説してくださいました。中でも病気や痛みの意味や、病者・高齢者訪問奉仕をめぐるキリスト教の教えを中心に学びました。浜口師のお話を通して「病者・高齢者訪問」をめぐるキリスト教の教えの全貌を捉える事が出来ました。


第2回(講話
2014年9月4日(木)

「共同体における癒しの秘跡」

講師 一場 修師(マリスト会)

 一場師は、第1回の浜口師の講座に続いて、第二ヴァチカン公会議の教えによる共同体における、癒しの秘跡と奉仕職の意味を浮き彫りにした後、カトリック儀式書における、病者の塗油の祈りを一つ一つ丁寧に読みながら解説してくださいました。そして病者・高齢者訪問に関する奉仕の中心は、祈りであることを強調しました。共に祈ること、共同体における祈りこそ、痛みや不安を復活したイエスと一致させ、わたしたちを希望に導くことであることを学びました。


第3回(シンポジウム)
2015年2月19日(木)

「介護を通して
人と関わること」


パネリスト
平岡 毅氏(聖ヨゼフホーム施設長)
Sr.井澤 浩子(聖ヨゼフ修道会)
司会 一場 修師

 高齢者や病を抱えた人々と介護を通しての関わり、ケアの心構えについて、特別養護老人ホーム、養護老人ホームの現場に携わる、Sr.井澤と平岡氏にそれぞれの立場から語っていただきました。Sr.井澤は、自らの高齢者の方々との関わりの体験から、いくつかの事例を取り上げながらケアとは何か、人の心に寄り添うとはどのようなことなのかについてお話しくださいました。そして、ケアや病者への寄り添いについて大切なのは寄り添っている本人のみならず、その人を支えている周りの人々のはたらきや協力の大切さを指摘しました。Sr.井澤のお話を通して、病者や高齢者の方々の信仰の支えとなる病者・高齢者訪問の意味に改めて気がつかされました。

 一方、平岡氏は普段の生活介護支援での対人援助専門職として大切にしていることを語って下さいました。人との関わりにおいてまず留意しなければならないのは、私たち人間の理解は、かなりの部分、「固定観念」「思い込み」「先入観」に頼っているということ。このことを簡単なエクササイズを通して実際に体験しました。この体験を通して、先入観・思い込みに捉われている私たちの日常的理解が浮き彫りにされました。平岡氏は、私たちが固定観念を意識し、常に「捉われていないだろうか」という視点を持つことの大切さを指摘しました。この気づきを通してわたしたちは、認知症などの「病気」に接しているのではなく、個としての人に接しているのだということ、人としての道ゆきに寄り添うこと、そこにいる人の全人格に接しているのだということを再確認しました。そして平岡氏は、個の人に接することとは最終的には、その人のLIFE(人生・生活・いのち)に寄り添っていくことにほかならない、ということを強調しました。






 2015年度「病者・高齢者訪問講座」も全3回で実施しております。
第1回「スピリチュアルケアと人との関わり」と第2回「聖書における病気・病者とは」はすでに終了しました。
 尚、第3回は、10月20日(火)に予定しております。ぜひ、お越しください。
第3回「人として人らしく生きること―認知症と向き合うために―」
  講師 松島慈児 氏(公益社団法人 認知症の人と家族の会・京都府支部 会員)
  日時 10月20日(火)13時30分〜16時
  場所 河原町教会




   

    大塚司教 7 月
のスケジュール



2日(木) 10:00 中央協 常任司教委員会
      15:00 〃  社会司教委員会
3日(金) 13:30 メリノール女学院 理事会
4日(土) 14:00社会司教委員会 シンポジウム(河原町)
          シンポジスト:カン・ウイル司教(済州教区)
           幸田 和生司教 (東京教区)
          司 会:大塚 喜直司教


5日(日) 10:30 京都済州交流10周年感謝ミサ 河原町教会 (カン司教 共同司式)
8日(月)‐15日(金) 十勝カルメル会 訪問
18日(土) 10:00 大津教会献堂75周年ミサ

19日(日) 10:00 山城ブロック司教訪問(田辺)

20日(月) 14:00 前田万葉大司教 パリウム授与式(大阪梅田教会)
22日(水) 16:00 京都ノートルダム女子大学 北山キャンパス祝別式
24日(金) 19:00 奈良聖書講座(大和八木)
25日(土) 10:00 奈良聖書講座(奈良)

26日(日) 9:30 洛北ブロック司教訪問 (北白川)

27日(月) 14:00 司教顧問会
31日(金)‐8月1日(土) 第9回 京都教区 カトリック学校 教職員修養会(河原町)










  7 月のお知らせ    



 任 命(6月1日付)
  福音宣教企画室
      担当司祭 一場 修師
  日本カトリック医師会京都支部
   日本カトリック看護協会京都支部
      指導司祭 福岡 一穂師
 
《 教 区 》
 

福音宣教企画室/Tel. 075-229-6800
 日本教会史講座「日本の教会を支えた女性たち」
  第2回「まっすぐに立つ女たち」
   −小笠原みやの生涯と信仰を中心に−
  講 師:Sr.三好 千春(援助修道会)
  日 時:2日(木) 14:00
  会 場:カトリック会館6階
  受講費:300円

聖書委員会/Tel.075(211)3484 (月)(水)(木)
 聖書講座「聖霊に導かれて」
  日 時:8日(水) 19:00 9日(木) 10:30
  テーマ:ペトロの宣教
  講 師:中川 博道師(カルメル会)

  日 時:22日(水) 19:00 23日(木) 10:30
  テーマ:アンティオキアの教会とエルサレム使徒会議
  講 師:柳田 敏洋師(イエズス会)  
  会 場:河原町教会 ヴィリオンホール

 よく分かる聖書の学び(ヨハネ福音書を読む)
  日 時:29日(水) 10:30
  講 師:北村 善朗師/参加費:300円
  会 場: 河原町教会ヴィリオンホール

ブロック》
奈良ブロック
聖書講座− 詩編を歌って 神を讃えよう −
 
  日時場所:10日(金) 19:00 大和郡山教会
         11日(土) 10:00 奈良教会
  テーマ:主こそ私の王 私の神
  講  師:奥村 豊師

  日時場所:24日(金) 19:00 大和八木教会
        25日(土) 10:00 奈良教会
  テーマ:さあ、主の家に行こうと言われ、
       私の心は喜びにはずんだ
  講  師:大塚 喜直司教

《修道会》
聖ドミニコ女子修道会(京都修道院)

  Tel.075(231)2017 Fax.(222)2573
 ロザリオを共に祈る集い
  日 時:17日(金) 10:30〜12:00

男子カルメル修道会(宇治修道院)
  Tel.0774(32)7016 Fax.(32)7457
 聖書深読(中川 博道師)
  日 時:11日(土) 10:00〜16:00
  参加費:2,500円

 水曜黙想(中川 博道師)
  日 時:15日(水) 10:00〜16:00
  テーマ:マリアと共にイエスを信じ愛する道
  参加費:3,000円

 カルメル山聖母の祭日のミサ
  日 時:16日(木) 早朝ミサ6:30
  日中ミサ10:00

 社会人のための霊的同伴(松田 浩一師)
  日 時:24日(金)20:00〜25日(土)15:00
  参加費:6,500円

女子カルメル修道会(衣笠 お告げの聖母修道院)
  カルメル山の聖母の祭日
  日時:16日(木)ミ サ 10:00
  聖体顕示 ミサ後〜18:00 
  昼の祈り 11:20/14:00
  晩の祈り 16:00
《諸団体》

望洋庵/Tel. 075-366-8337
 青年のための聖書入門講座
  日時: 2日(木)19:00「古いもの、新しいもの」
  講師:溝部 脩司教
  場所:望洋庵/申込不要
  対象:青年男女(初めての方、歓迎)
  費用:300円(食事代含む) 

京都カトリック混声合唱団
  練習12日(日) 14:00 /19日(日)14:00
     25日(土) 18:00ミサ奉仕後
    カトリック会館6階

  チャリティーコンサート 20日14:00 河原町教会

コーロ・チェレステ(女声コーラス)
  練習 9日(木)10:00 /23日(木)10:00/30日(木)10:00
   カトリック会館6階

聴覚障がい者の会
  手話表現学習会

   21日(火) 13:00  カトリック会館6階

心のともしび 番組案内 
  
テレビ(衛星.CATV)スカイAスポーツプラス
  毎週土曜日 朝7:45
  シリーズ「人生を導く聖書の言葉」
  出演は 松浦 謙師(大阪教区)

  ラジオ(KBS京都) (月)〜(金)朝5:55 (土)朝5:15
   7月のテーマ「岐路に立つとき」





教区広報委員会からのお知らせ
※ お知らせに載せたい情報は、原稿締切り日までに教区広報委員会宛にFax.075(211)4345 かkouhou@kyoto.catholic.jp に発信者のお名前を明記してお寄せください。


京都教区サポートセンター
  Tel.075(211)3025 Fax.(211)3041
  cksc@kyoto.catholic.jp
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※ 2015年9月号の原稿締切り日は 7月15日(水)です。


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