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<日本の教育に先鞭をつけるものとして>


開校の経緯

開 校 1989年4月
卒業生 原籍校への復帰や高校への進学を経て、大学生や社会人となり、巣立った生徒100余名



 教育に携わるカトリック者としての使命や神の国に奉仕する責任を感じながら、教育の在り方や望ましい学校の形などを考え続けておりましたところ、1984年に、日本の司教団が「日本の教会の基本方針と優先課題」を出されました。その中には、教育についても転換を計ることが求められておりました。
 基本方針の2に、「今日の日本の社会や文化の中には、すでに福音的な芽生えもあるが、多くの人々を弱い立場に追いやり、抑圧、差別している現実がある。私たちカトリック教会の全員がこのような『小さな人々』とともに、キリストの力で、この芽生えを育て、すべての人を大切にする社会と文化に変革する福音の担い手となる」とあります。
 『小さな人々』とともにある教育、社会と文化を変革する教育。「誰」が『小さな人々』か、それぞれ考えはありましょうが、私共に示された『小さな人々』は、不登校に陥って、学校からも、社会からも見放された生徒たちでした。見放す気持ちはないけれど、また悪意はないけれど、力ある者の提案や配慮には答えきれない不登校の生徒たちは、こんなに努力してもこたえてもらえない、今は、会いに行くのもやめた方がいいかも知れないなどと、善なる配慮のもとにだんだんかかわりを持ってもらえなくなります。学校に「居ても居なくても関係ない」ような存在になります。無視されたまま、義務教育の年限が終わってしまいます。
 「誰も悪くない」しかし、「誰も限りなく悪を犯している」。放っておくわけではないが、放っておかれてしまう子どもたち。教育によって人間的な豊かさを得、自己実現しなければならないのに出来ない子どもたち。そのような彼らが教育を受け、人間性を回復し、神の似姿へと変えられる基礎を培うこと、そして他者と共に在り、他者の為に生きる喜びを感じられる人になること、すべての人を大切にする人間観を持ち、社会を変える力になれることをめざしてこの学校は始まりました。また、新しい教会の在り方として、信徒と修道会がそれぞれの霊性を大切にしながら共働することも考えておりました。今まで教育について共に考えてきた聖母訪問会の霊性「小さく貧しい人々と共にある」こと。「高いより低いもの、大きいより小さいものを選ぶ」という会の姿勢に更に共鳴し、共に始めることになりました。同会から土地建物の無償の提供、必要に応じた会員の派遣、運営費の援助などを受けながら続けております。また何より会から示される霊的指針や祈りに負うところは大きいです。どうぞ皆様この小さな学校を祈りによって支えて下さいますように。
 2001.11 聖母の小さな学校 梅澤 秀明 梅澤 良子


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