2000/9 No.274

京都教区時報9月号

・聖年は愛のしるし(証)の時

・京都教区巡礼指定地紹介〈その8〉

・大聖年教区行事

・共同司牧四教会(桂・九条・長岡・西院)合同教会学校サマーキャンプ報告

・教区カトリック協議会

・聖書講座シリーズ「旅する神の民」5/17,18

・良書紹介

・お知らせ

・大塚司教の9月のスケジュール

・アジア体験学習


聖年は愛のしるし(証)の時 −自分への旅− 佐土原芳行氏

 聖年は神様の年。その恵みを知り喜び、讃美し、感謝する年。それには愛のしるしが伴う。受肉の秘義にはじまる神の愛は憐れみ。憐れみは、人間の惨めさ(ミゼル)の共感と共振(コルディア=心)にある。ここに救いの歴史の秘密が、ここに御子の託身(受肉)の奥義が、ここに受難・死・復活の秘義の真の理りがある。神の憐れみ(救いと命)の秘義は個人のレベルを超え、社会的、人類的、世界的、宇宙的、普遍的な広がりへと開がって行く。

 だから教皇は「愛は私たちの目を開き、貧困の中に社会から無視されて生きている人々(国々)に何が必要かを説き、人類は今様々な新しくもっと精緻な奴隷制の前に立っている」と言う。それは例えば国家的な貧困と支払不可能な国家債務の免除。

 貧しいラザロ(国)が金持ち(国)の戸口で悲鳴をあげている。

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京都教区巡礼指定地紹介<その8>

今月の巡礼指定地の紹介は、草津教会です。

草津教会の一日
 四十三年間の歴史の一ページ

五月二十一日、日曜日教会のドアは六時に開いてあるが誰も起きていないようである。しばらくして前の晩から堅信の準備として合宿していた中学生と青年のリーダーが台所に入て眠たそうな顔で朝飯の準備をしている。夕べキリストの復活についてのビデオを見たが、今、朝食を終えてから分かち合いをすることになっている。眠いのに、はたして活発なディスカッションができるだろうか。前の晩しやべりすぎたせいか、話し合いはあまり盛り上がらない。次の日曜日安土文芸セミナリオで司教様のミサのなかで堅信を受けることになっている

神父たちはすでに出かけている。ジャクソン神父は車に乗って彦根の八時半のミサをたてにいく。アルフォンソ神父は野洲の集会場へ八時のミサをたてに行く。野洲地区の信者・十何人かがミサの聖具や祭服や携帯用のオルガンなどを自宅から持って、住宅の中の集会場に集って来る。畳の部屋で祭壇として使われる折りたたみのテーブルを囲んでこじんまりとしてミサに与る。二十何年前からこの信者さんの家が密集している地区で、毎週日曜日皆がここで小教区の細胞としてがんばってきた。
すぐそばをひんぱんに通る新幹線の騒音と振動に慣れているから気にしないで、畳に座ったまま祈り続ける。昔子供でにぎわった共同体が時が経つにつれて変わってきた。子供が大きくなって、よそへ行ってしまった。昔のことを思い出せば、寂しい気持ちになる。9時に御ミサが終ると皆しやべりながら、部屋を片付けて、聖具と祭服を籠に入れ、オルガンを担いで、家へ持って帰る。

神父が草津に帰るとすでに香部屋の世話をする婦人たちがミサの準備をしている。二人のガードマンが駐車場の入口で交通整理をしている。なるべく軽四輪を入り口の狭い裏の駐車場へ、早く出る人の車を入り口の近くへ、バックするのが嫌な方をやわらかに誘導する。路上駐車があると近所の迷惑になる。草津教会は町の中心部に近いところに位置されているが、はるばる遠いところからくる人が多い。この小教区の地域は鈴鹿峠から琵琶湖まで(車で約一時間)、そして近江八幡から瀬田川までであり、どうしても生活のために車に頼らなければならない信者が多いのである。またたくさんの子供に恵まれている家族はどうしても倹約のためにマイカーを利用している。日曜日のミサだけでなく、隣の草津カトリック幼稚園もこの子供の少ない時代に不思議にも繁盛しているし、活動的な父兄が平日でも数多い活動に参加するために駐車場を必要としている。いつも車を置く場所とその交通整理になやまされている。

十時になると御聖堂が3分の2程度うまってくる。子供たちが御聖堂の前方に腰掛けている。オルガンの伴奏で入祭の歌が始まる。赤の侍者服を着た男女の侍者が十字架とろうそ<を持って、行列して前に進んでいく。まだ席についていない人が通路をふさいでいる。押し込むように後から後から人が入ってくる。ミサが始まると人々ががたがたと補助椅子をだしてすわる。日本人の間に外国の方がたくさん混じっている。ペルー人、ボリビア人、ブラジル人、フィリピン人。それぞれのためにパンフレットが用意されている。時々南米の方のためにスペイン語に訳された説教のプリントが配られる。

十年前まで草津教会はそんなに大きな共同体ではなかった。旧東海道が直ぐそばを通る古い町の中に建てられた小さな御聖堂がー杯だった。信徒共同体がとても親しい家族のような雰囲気で、長年がんばって来たが、都会のドーナツ現象で、京都や大阪などから人々が転居して来たので、何時の間にかベッドタウンになってしまった。
それで、信者達が二百人収容できる大きな教会に建て直す大事業に着手した。それは八年前に完成したが新しい御聖堂ができると、周辺に工場と住宅街の増加だけでなく、外国人がどっと滋賀県に入って来たので、また御聖堂がー杯になった。今までは皆顔と名前を知り合っていたのに、突然、人が増えると皆を覚えるのはとうてい無理になる。しかも言葉も通じなくなる。人々を受け入れる体制が変わってくる。

今日のミサが終らないうちにこんどは鈴鹿教会から四十六人の巡礼団が到着する。草津は二千年の大聖年巡礼教会として指定されている。婦人会と受け付けの番をしている人々がおおわらわである。巡礼団はミサをたてないで、聖体訪問してからすぐに次のところへ行く。婦人会が必死になってお茶を出すが、くつろいでゆっくりお茶を飲む時間もないようで、いっしょにー服してほしい信者が残念がっている。何のお構いもできなくて申し訳ない。
ミサ後日曜学校が二階の三つの教室で開かれている。親は下のホールでしやべっている。青年会のリーダーが教える初聖体のクラスに南米の子供がいっしょに勉強している。 前は司祭がこの子供達を日曜日の夕方特別なクラスでスペイン語で教えていたが、このごろスペイン語より日本語が分かりやすくなってきた。かえって自分の親とのコミュニケションがむずかしくなってきたようである。
お昼の時間になったので、合宿の中学生が台所でお母さんたちといっしょに昼食を作っている。今朝ボーイ・スカウトの集まりもあった。ボーイの倉庫は外からものを出すようになっているので、中の活動の邪魔をしないで、ちゃんと活動の準備をしている。何をするにもスペースの分かち合いが大事である。

昼から南米の信者がぽつぽつ入ってくる。二時半からアルフォンソ神父がスペイン語のミサをたてる。このごろ参加者の人数が減ったが、今日は一週間遅れてペルー人が母の日を祝うことになっているので、普段より多く集る。南米固有の楽器の伴奏で活気あるラテンふうの典礼が段々もりあがる。にぎやかなミサである。後でお母さんたちのためのパーティー。同時にブラジル人が入って来て、同じホールで別のパーティを開く。ブラジル人の共同体は第二日曜日に母の日を祝った。かなり豪華な典礼とパーティを催したが、この日も集ってパーティを開く。言葉が違う。音楽が違う。食べ物が違う。しかし、皆仲よく台所とホールのスペースを分かち合う。その内に食べ物も分かち合って、いっしょに踊るようになる。日本人も混じって踊る。教会の役員会が計画した訳ではないが、国際交流ができた。

後片付けができてから、ぽつぽつ帰る。一日中人々の入れ変わりで教会がにぎわったが、やっと静まる。七時になると、受け付けで小さなグループがカトリック入門講座に与る。彦根からのメンバーも参加する。終ってから電気を消して戸締り。一日が無事に済んだ。閉店である。

〒525-0034
草津市草津一ー九ー二十一
電話 077-562-3510
FAX077-566-0431

ミサ
 日本語   主 日 午前十時
       土曜 午後七時


英 語    第四主日 午後二時


スペイン語  第三主日 午後二時半


ポルトガル語 第二主日 午後二時



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大聖年行事

安土セミナリヨ2000


 去る五月二十八日(日)に、文芸セミナリヨ館(滋賀県安土町在)を借りて、表題のごとく銘うって、大聖年としての祈りとお祝いの行事を、滋賀カトリック協議会主催で執り行うことができました。
 この施設でミサを捧げることは駄目だと事前の状勢で認識させられていましたのに、主の計らいだと信じられるような経緯で、当日、大塚司教様司式で天使ミサを捧げることができました。

 ミサ時には、この施設に備えられている大きなパイプオルガンによる天使ミサの楽の音が奏でられ、安土セミナリヨ記念ミサの歴史の中では、初めてのミサの時と同じ位の感動を恐らく参会者に与えたものと思っております。

 参会者は、会場の席を埋めつくし、一部の方は立席で与る位、約400名の方が来会されました。このミサは元来、聖職者への召出しを願ってのもので、今後ともその召出しに与れる方が出てこられるよう祈っていきたいものと思っています。
 ミサの後は、パイプオルガン演奏を桑山彩子さん、独唱を東朝子さん、野木芳枝さん、矢守真弓さん、フルート演奏を塚本糸里さん(ピアノ伴奏小川美穂さん)によってコンサートが開かれ、演奏会の締めくくりには、参会者も共に大合唱となり、大きな喜びを共にすることができました。
 この集まりの中に、県下で働いておられる外国人の方も多数来ていただき、集まりを盛り立てていただいたことを申し添えます。

(文責・大津教会 長崎)

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共同司牧四教会(桂・九条・長岡・西院)合同教会学校サマーキャンプ報告

 現在、京都教区では共同宣教司牧を推進しています。その中で、近隣小教区間の共通理解、共通認識、共通体験を深めることが大切な点です。このような状況において、次の世代を担う子どもたちの信仰教育においても、共同での取り組みが重要になります。
この認識から、私たちの四教会では、各教会で「子どもと共に捧げるミサ」を月に一度行い、典礼奉仕を子ども中心に行っています。特に、聖書朗読は大人よりも上手に行い、聴く人の心にみことばが響きます。
また、合同教会学校を今年度から年に数回開催し、その目玉でもある合同のサマーキャンプを、七月二一日〜二三日に、滋賀県大津市のメリノールハウスで、昨年より一泊増えた二泊三日で行いました。

これらを合同で行う主旨と目的は、より広い共同体での信仰養成と、信仰養成のための協力関係づくりで、それらによって互いに養成されるという利点があります。加えて、より多様で内容の充実した企画を作り上げる事が出来ます。
 サマーキャンプは、年間・月ごとに決められたテーマとテーマ曲にそった内容で行いました。年間テーマは『神様といつもいっしょ』で、七月の月間テーマとキャンプのテーマは『聞こう、話そう』でした。

●初日のプログラム「互いに知り合う(特にグループで)」
●二日目プログラム「聞こう・話そうフィールド・ビンゴ」班ごとに行動して、七つの課題をクリアしつつ、ゴールを目指すオリエンテーリングです。
「キャンプ・ファイヤー」 各班が企画した出し物と歌や寸劇を披露しました。その後、みんなで天体観測をしました。

●三日目「手づくりのミサ」
各班ごとに、自分たちでミサをつくりました。その役割は・・・

★会場づくり班〜ミサに必要なものをすべて準備しました。祭壇の位置ぎめから、手づくりの十字架をはじめ、奉納用の籠を木の枝で編んだり、松ぼっくりのストラまで作りました。
★聖歌隊・バンド〜ミサ中の音楽を担当。一人ひとつの楽器を担当し、ハモリのコーラスなど、大きな声で、ミサを豊かにしました。
★朗読劇・奉納班〜朗読個所の選定から、書簡の朗読、福音劇を、班のメンバー全員で表現しました。
★スペシャル侍者班〜侍者の基本動作に始まり、ミサ用品の名前をおぼえたり、侍者の極意(?)を習得するべく、大特訓をしました。

全プログラムの中で、信仰教育という観点から、新しい試みをしました。それは、NHKの「暮らしの一分メモ」のように、朝晩の祈りと毎食後の祈りの間に、リーダーによる三分間スピーチをしました。次の世代へ伝えたい信仰のメッセージを、それぞれのリーダーが、自分の言葉で、自分の経験から理解したものを、子どもたちへ伝えました。

 子どもの参加者は二十八名、リーダーは二十二名、食事サポートは延べ十四名でした(文・外崎)。

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教区カトリック協議会

 京都教区共通 新『小教区規約』の審議進む

六月十七日(土)行われた第七回カトリック京都司教区・教区カトリック協議会の内容を報告します。正式な議事録は各小教区・修道院に送付されています。
議題は次の通りでした

1 司教総会の報告
2 共通・新「小教区規約」審議3 各地区の大聖年行事の報告   4 大聖年特別企画チームの報告
5 典礼委員会からの提案
6 本部事務局からの連絡事項


◆共通・新「小教区規約」審議

(1) 各地区の状況の発表
各地区から話し合いの結果が報告された。ほとんどの地区で規約の実状についてまとめ、統一できる項目について整理した程度で、共同宣教司牧を進めるうえで何が必要かという視点からの検討は不十分であった。

(2) 質問に対する大塚司教の回答
・規約を統一することについて 各小教区において役員の選出方法、任期、時期がバラバラでも共同宣教司牧の妨げにならなければ、共通にする必要はない。共同宣教司牧では、広い地域に向かって福音宣教をしていく共同体作りをしようとしている。そのために何が必要かということである。
・ 教会と信徒会の関係について 信徒会と教会が別の規約を持っていて二元化されている現状があれば問いなおすべきだ。教会は神父が主役ではないし、信者だけの自治会でもない。
・ 小教区の統合について 神父の数が足りないとか、将来教会を統合するために共同宣教司牧をやっているわけではない。社会に向かって福音していく共同体になることが目的である。しかしながら、その結果として小教区の統合をする可能性もあるだろう。
・ 共同宣教司牧の推進について 共同宣教司牧に関する情報を交換するために、定期的な報告、視察、見学など、色々工夫して共同宣教司牧の手助けになる方法を考えていきたい。共同宣教司牧の一つの小さな欠点を捉えて、全体の意図や方向性を歪めてはならない。いまの教会が同じことを続けていてはだめだという危機感が私にはある。一人一人が回心していくときに、教会観、信仰観が変わっていくのだと思う。原点を忘れないで、皆で意見を出し合って歩みを進めていくことに意味がある。
・ 今の規約でうまくいっているという意見について ちょっと隣付き合いをするだけなら、共通規約が無くても差しつかえはないだろう。福音宣教する教会になるために、共同宣教司牧を本格的に稼働させていけば、自分達の活動をどこか改めたり、視野を広げたり、本質的な理念を変えたりしていかないと、うまくいかなくなる日が来るのではないかと考える。共同宣教司牧を進めていく環境作りをするため、まず共通のルールが実際に必要ではないか。

(3) 次回までの課題(大塚司教)
各教会の代表が地区協議会で話し合うのではなく、共同宣教司牧のチームで、福音宣教する教会に変わっていくために共同宣教司牧の中で何が共通のルールとして必要なのか話し合っていただきたい。10月の協議会でそれを再度発表していただく。共同宣教司牧チームができていないところは共同宣教司牧になったらどのようなことが予想されるかを中心に話し合っていただきたい。

◆大聖年特別企画チーム・ニューミレニアムソング委員会から、典礼委員会に典礼音楽推進プロジェクトチームをつくり、地道な活動を進めることにしたと報告された。

◆典礼委員会から、今年の2000年のクリスマスを、特に地域に呼びかけてお祝いすることが提案された。▼十一月二十三日の教区創立記念日に教区レベルでの大聖年ミサを行う予定。 

◆出席者【主宰者】大塚司教【三重代表】荒田和彦、別宮道夫、Sr.岩間尚子、オヘール師、【奈良地区】奥本孝史、石山博文、Sr.日宇美智子、タロク師【滋賀地区】今井章夫、児玉協子、ジャクソン師【京都北部代表】細野乃武夫、藤村嘉彦、Sr.渡辺嘉子、谷口師【京都南部代表】奥本裕昭、松崎 茂、Sr.友野 都、【福音センター代表】前川桂子【青年センター代表】佐藤紀子【司教総代理】村上(真)師【本部事務局長】 森田師【オブザーバー】河野アメリア、ブルーノ師【書記局】 奥本 裕、湊 路易、山本信子、梅原けい子【欠席者】Sr.野本節子、ボアベール師

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聖書講座シリーズ「旅する神の民」5/17,18

回心、福音を信じる 諏訪栄次郎

 私は5年前、あの大震災のとき高槻にいたんですが、神戸に移りました。生まれてずっと育ったから地の利もあるということだったんですね。教会もひどいダメージを受けたわけですが、造り直そうというときに、「前の教会、作ったらあかんぞ〜」となったんです。中央区にある灘と中山手、下山手の三つの教会を一つにして神戸中央教会を作るというので二年経ちましたが未だに模索中で建ってません。建物じゃないですよ。やっぱりこれ、回心の問題なんです。

 震災のときにね、外国人の方で被災した人結構いるんです。役所に「被害受けた証明書ください」いうと、役所が調べてね、「あんた日本の在住期間が切れているね、その人が怪我するはずがない」。理屈から言ったら、そうなんですね。でも、実際に怪我してんですよ。だいぶ食い下がって罹災証明を貰うんです。

 ある時は、小学校の体育館が、避難所になって、千五百人位がギュウギュウ詰めの段ボールで仕切って住んでいるのです。お弁当がね、足らなくなることがあるんですよ。で、「この町内ではこんだけで数足りるはずやけどな。ちょっと悪いけど、こん中で住所のない人出て下さい」。何人か、やっぱり、追い出されるわけですよ。また路上生活に入るわけですね。

 ですから、そういう行政の「こぼれた人」を大事にせんといかんわけです。かつての中山手の救援本部が一番大事にしようとしたのが、そこらへんやったわけです。一年間、震災後、ずっとやってきたんですけども、「これは、震災があったとか、ないの話じゃなくて、前からあった筈や」と言うことに気がついて来て、被災の救援本部をやめて、「社会活動神戸センター」ということにした。

 震災の時に、随分この辺体験したんです。カトリック信者が、教会が、いかに錯覚起こしていたかということを。当時大阪司教区の司教館は、西宮にあって救援センターになっていたんです。神父達がね、「はい、この水は○○修道院や、はい、この服は○○教会や、はい、このなんとかは、どこそこミッションスクールや」言うてね、毎日毎日、一生懸命やっててボランティアの青年達が、必死になって運ぶんです。三日、四日して来ると、青年達がね、「あの、僕等はもう、帰りますわ」言うて、「…あ? 君らまだ、これからやで」言うたら、「ここの救援物資は、教会のためじゃない、皆のものですよね。なのに、なんで教会、教会言うの? だから、僕等こんなところではできません、帰らせてもらいます」。必死で救援活動していたのに、私たち教区の司祭が、教会のことしか考えなかった。

 住吉の司祭館はグニャーと菱形になったんで、危ないから潰したんです。教会の塀も外に大きく傾いてしまった。医療部隊が来るって言うんで、とりあえず壊れた司祭館を全部とりのぞいて、プレハブ作って、きれいに整備して、「さぁ来て下さい」。そしたら、自治会の会長が飛んで来たんですね、「お前ら、何考えとんのや?」、「はぁ?」、「中側、綺麗にしたんやな。教会は、自分のことしか考えてないのか? 外に歩いている子供達に余震でもあって塀がバターンと倒れて来て、下敷きになるいうこと、考えへんのか? 最初に、いちばん最初に考えるの、それちゃうんか?」、こういうことがあったんです。
 あるミッションスクールでは、避難所になっていろんな人が来て、そこで寝たりしてるんだけど、そんな時信者の方が、「早よ帰らんと、御ミサできへん」。こんなん、氷山の一角ですよ。

 僕等、なんか、すごい勘違いしてるんちゃうかな、信者のことは、なんか、チラッと思うとるけど、教会の境内の外に関しては、まるっきり考えてなかったんが、モロ分かりやった。言葉では言いますよ、「みな、愛しましょう」なんて。全然わかってなかった言うことが、地震の体験でいっぱいある。
 私たちは長いこと、自分たちの教会について、宝塚みたいなこと、思うとったんです、「清く正しく美しく」ね。これがキリスト教、思うとったんです。それから聖書を読む時に、気になりだしたんですね。そして読んでみたら、そういう読み方で、今までと違う視点で、違うポイント、立場から読み出したら、もっと聖書がおもしろくなって来たんですね。

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良書紹介

私たちの信仰生活に、潤いと希望を与える、分かりやすい良書を紹介します。聖書について、第二バチカン公会議について、キリスト教について、それぞれ一冊づつ選びました(編集者)。

★聖書をより理解するために
フランシス・ブランケンベイカー著 後藤敏夫・渋谷美智子訳
『イラスト早わかり聖書ガイドブック』  いのちのことば社 1999(小型版)

聖書全巻(旧約続編のぞく)をイラストで解説!大人から子どもまで見てわかる、楽しいガイド!数多くののイラスト、地図、図表を使って、聖書の全巻・全体がわかるように解説。イラスト入り聖書用解説つき。税別千五百円。

★第二バチカン公会議がよくわかるために
カトリック東京教区生涯養成委員会編著
『講演集 第二バチカン公会議と私たちの歩む道』 サンパウロ 1998

大聖年は新しい千年期に向けて、第二バチカン公会議の精神を、もう一度深めることから始まります。そのすすめとなるように、それぞれの専門分野で活躍する4名の司祭による基調講演・質疑応答から構成されています。質疑応答から読み始めてみるのも良いでしょう。税別千百円。

★よりよい信仰生活のために 百瀬文晃著
『キリスト教の輪郭』 女子パウロ会 1993

初対面の人と名刺を交換するように、本書を通してキリスト教と顔見知りになることが出来るように、分かりやすく書かれています。信仰の原点を振り返ることは、大切な事です。税別千二百円。

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お知らせ

今月の大聖年指定行事

◆京都南部地区東ブロック
名称 子どもとともにささげるミサ
日時 24日(日)14時から
場所 河原町教会
内容 ミサ後地下ホールにおいて懇親会
テーマ 手をとりあってイエスさまとひとつになろう

青年センターから
◆LOOK AT ME in 京都北部 宮津市大江山バンガロー村 9月30日(土)14時集合〜10月1日(日)12時半解散 参加費 2500円 申込み 青年センターに参加申込書を 電話075(822)6246 締切9月1日必着

福音センターから
◆養成コース 病人訪問コースU 9日(土)〜10日(日) ウイチタ聖ヨゼフ本部

教区委員会から
◆典礼委員会 教会の祈りと聖体賛美式 第一日曜日17時30分河原町教会、第三土曜日16時30分衣笠カルメル修道会
◆部落問題委員会・正義と平和京都協議会 シンポジウム宗教と差別 10日(日)14時〜17時 カトリック河原町教会 シンポジスト 渡辺英俊、森村信子、本田哲郎 司会神林神父 参加費六百円

三重地区から
◆聖書講演会 《共にいる神》 23日(祝)13時〜15時半 講師 柳本昭神父 場所 三重県カトリック研宗館 問合せ 電話059(227)7005下平まで

奈良地区から
◆奈良カトリック協議会 17日(日) 大和郡山▼ウオーカソン 23日(祝)

京都南部地区から
◆京都カトリック混声合唱団 練習日 10日(日)14時、30日(土)19時、河原町会館6階
◆京都キリシタン研究会 定例会 24日(日)14時〜16時 カトリック会館6階ホール
◆カナの会 結婚相談室開設・例会 3日(日)13時受付、13時半〜15時 河原町会館6階ホール
◆在世フランシスコ会 京都兄弟会 17日13時
◆信睦二金会 敬老相互祈祷の日 8日(金)10時 西陣教会
◆聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会▼河原町協議会3日(日)▼京都中央理事会17日(日)いずれも13時30分、河原町教会
◆糠みその会 28日(木)19時45分、九条教会
◆コーロチェレステ 練習日 第2、第4、第5木曜日10時〜12時河原町教会地下ホール
◆レジオ・マリエコミチウム 第3日曜日13時30分。河原町会館
◆のぞみの園 ボランティア講座「聖書に見る老年期」2日(土)午後一時半〜三時半、講師=ハイメ・ラレス師
◆河原町教会▼二千年巡礼バス旅行 3日(日) 三重地区(伊勢教会・四日市教会)▼マリア会バザー 17日(日)
◆九条教会 ミニバザー 3日(日)十一時
◆カトリックスカウト京都教区支部 第21回カトリックスカウトの日(スカウトサンデー)17日(日) 場所滋賀県
◆聖ドミニコ女子修道院 みことばを聴こう! 10月1日(日)9時半〜17時半 講師中川博道神父 対象青年男女 会費五百円問合せ 電075(231)2017
◆ノートルダム学院小学校 運動会 30日(土)
◆ノートルダム女学院中学・高等学校 体育祭 22日(金)
◆聖母学院小学校 運動会 30日(土)
◆聖母学院中学・高等学校 文化祭 22日(金)〜23日(土) 
◆聖母教育文化センター 聖書講座 第2期 9月29日、10月6,13,20,27日9時半〜10時半 場所 聖母女学院藤の森学舎本館2階会議室 申込み電話075(641)0507
◆「一万匹の蟻運動」基金報告 累計26、234、578円 加入者860名(7月18日現在)
◆『諸聖人の祭日のミサ』グレゴリア聖歌とルネサンス・ポリフォニーによるミサ形式の演奏会 11月6日(月)19時 河原町教会 ヴォーカル・アンサンブル カペラ 前売 3000円 当日 3500円、学生・シニア 1000円引き 問合せ カルメル会修道院 電話0774(32)7456

 

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大塚司教の9月のスケジュール


3日 (日) 東京教区岡田武夫大司教着座式 東京カテドラル 16時半
6日 (水) 園部聖家族女子高校宗教部訪問
8日 (金) 正平協運営委員会 10時〜15時
8日 (金) 社会司教委員会 17時〜19時
9日 (土) 仙台教区溝部脩被選司教叙階式 仙台カテドラル 11時
10日(日)マリスト会一場修助祭叙階式 大和高田教会 14時 
13日 (水) 司教常任委員会 10時
13日 (水) 機構改革委員会 15時半
13日 (水) 東チモール ベロ司教歓迎夕食会 18時
14日 (木) 司教の集い 10時〜17時
14日(木)東京教区正平協10周年記念式
15日 (金) 浦和教区谷大二被選司教叙階式 宇都宮海星女子学院 10時
15日(金)〜16日(土)ジュビリー2000難民・移住者国際フォーラム 東京イグナチオ教会
17日 (日) 大津教会献堂60周年司教ミサ 9時
17日(日)京都教区スカウトサンデー司教ミサ 草津教会 13時半
18日(月)〜19日(火)大阪教会管区司教会議
22日 (金) 日韓関係史講演会 東京イグナチオ教会 18時45分
23日 (土) 洛星高校文化祭
24日(日)京都南部東ブロック大聖年行事「子どもとともにささげるミサ」 河原町教会 14時
24日(日)青少年委員会 18時
27日 (水) 司教顧問会 10時
28日 (木) 奈良葛カトリック幼稚園改築祝別式
30日 (土) 藤女子大創立50周年記念講演 札幌

助祭叙階式
マリスト会 一場修(いちば・おさむ) 大和高田教会において 9月10日(日)14時から行われます。どうぞお祈りください。

◆編集部からお知らせ
 お知らせに載せたい情報は、11月号でしたら9月18日までに、12月号でしたら10月16日までに
お願いします。

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アジア体験学習


  私たちは『アジア体験学習』を英語でEXPOSUREと呼びます。その動詞はEXPOSEと言って、元々の意味がEX + POSE = 外に + 置くです。
私たちが普段と違う状況に身を置くことで自分への内なる旅に導かれるのでないかと思います。別にどこかに行かなくても、旅なんてできると思います。それは私にとって、本を読んでいる時や、映画を見ている時、祈っている時などです。自分の内なる旅へ出ている時、内なる方向に時間が流れていると思います。それは時計の針が刻む時間の進み方と違います。時計の針は太陽が東から西に沈む現象を便宜上、24時間で区切っているだけです。ある宇宙空間と、地球上の時間の進み方と違うように、自分の内なる方向に進む時間と時計の針が刻む時間は違いような気がします。
多くの日本人が自分への旅する時間を削っているかのように見えます。また、どこかに旅するといってもそれは、英語でいうTRAVEL、TRIP,TOURなどの観光を目的とし、その時を楽しみたいということで自分への旅というのは忘れがちです。それとこの体験学習とはまったく性質が違ったものです。
私たちはある時点で生まれ、成長し、大人になって老いていき、やがて死にます。そういった時間の経過と共に生理的な変化が見られます。それと同じように自分の時間、つまり自分への旅を多くすることで、その時間の流れと共に精神的な成長が見られるのではないでしょうか。私はその精神世界に“死”が存在するか分かりません。生を受けて一生、成長をし続けてほしいです。そして、たとえ肉体が滅んでも、私という精神(魂)は神様の下で生き続けたいです。
アジア体験学習というプログラムは自分の身をフィリピンという場所に置くことで何かしらの参加者それぞれに合った自分への旅へと導かれるのではないかと思います。


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