1996/2 No.219

京都教区時報2月号

・教区合同洗礼志願式

・京都教区内の地区組織の名称統一のお願い

・司祭全体集会報告

・タイ国スリン県でのプロジェクト

・司教の小教区訪問と人材バンク

・「開かれた教会づくり」の流れのなかで(つづき)

・あんてな


教区合同洗礼志願式

 1989年より始められた教区合同洗礼志願式は、今年も2月25日に行われます。

 第二バチカン公会議の決定により、成人のキリスト教入信式は、教会共同体の参加のもとに段階的に典礼を行って、入信希望者の上に神の恵を祈り求めることになりました。



*入信の第一段階
 キリストの教えを学び、回心と信仰の道を歩み始めた人がキリストに従うことを望むようになると、教会は入門式を行い、その人を求道者として共同体に受け入れる。

*入信の第二段階
 求道者が信仰に進み、洗礼を受ける意志を表すならば、教会は洗礼志願式を行って、その人を洗礼志願者と認める。

*入信の第三段階
 四旬節中、信者の共同体の中で準備した洗礼志願者は、復活徹夜祭に入信の秘跡、洗礼・堅信・聖体を受けてキリスト者となる。
 (カトリック儀式書より)

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京都教区内の地区組織の名称統一のお願い

京都教区司教 ライムンド田中健一

 先に私は「紀元2000年の到来を迎えるにあたって」というメッセージをお送りしましたが、その後日本二十六聖人殉教四百年祭を京都でも行うことを決定致しました。1997年2月には長崎教区で殉教四百年祭の行事が計画されておりますが、捕らえられたのは1596年12月の京都でした。そこで、1996年11月23日に京都でも記念行事を行うことにしました。このためには実行委員会を作る必要がありますので、追ってお願いをすることになります。
 ところで、記念行事といっても、一日だけの行事で終わるのでなく、今から当日に向けて、又、2000年の到来に向けて、先輩達の福音宣教の精神を学び、現代の福音宣教のあり方を探して頂きたいと願っています。
 先のメッセージでもお願いしましたが、京都教区の福音宣教のあり方として、専任司牧でなく、共同宣教司牧の道を歩み始めております。しかし、まだまだ共同宣教司牧への取り組みをどのようにしたらよいかわからないという方も多いようです。
 そこで、教区内にある、三重、奈良、滋賀、京都北部、京都南部の五地区で、信徒・修道者・司祭が共に集い、地区内の福音宣教についての方針や、具体的なあり方(共同宣教司牧の可能性、小教区間の協力など)を話し合って頂きたいと思います。現在、すでにそのための組織のある地区もありますが、教区内で統一した組織の名称を使いたいと思いますので、「三重カトリック協議会」、「奈良カトリック協議会」、「滋賀カトリック協議会」、「京都北部カトリック協議会」、「京都南部カトリック協議会」という名称でお願いします。
 今回、「共同宣教司牧推進チーム」の設置も考えておりましたが、とりあえず各地区で、信徒・修道者・司祭が共に福音宣教のあり方について話し合って頂きたいと思います。
 紀元2000年の到来をふさわしく迎えることができますように、共に祈り、共に歩んでいきたいと願っております。

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司祭全体集会報告

昨年8月に開かれた司祭総会の決定に基づいて、司祭全体集会が昨年11月9日メリノールハウスで開催され、田中司教と司祭33名が出席しました。

*地区組織の名称統一について
 この集会において、各地区で信徒・修道者・司祭が集まって協議する場を作り、教区で共通の名称を使うようにしたいという案が出されました。
 これを受けて田中司教は1995年12月3日付けで、上記の「京都教区内の地区組織の名称統一のお願い」という手紙を出されました。

*紀元2000年の到来を迎えるにあたって
 京都教区の取り組みとして、1996年11月23日に、日本二十六聖人殉教四百年祭をすることになりました。
 尚、この機会に、オリエンス宗教研究所の「福音宣教」誌に掲載された「戦後50年」の記事を勉強することも必要という意見が出されました。

*終身助祭制度について
 田中司教より、終身助祭制度検討委員会より出された「日本のカトリック教会における終身助祭制度および養成要綱」の説明がありました。この文書は6月の司教総会で承認され、目下教皇庁に認可申請中です。
 これに対して、京都教区としては、集会司式者・聖体奉仕者の養成に力を入れるべきで、助祭は例外措置として認めるべきだという意見が多数を占めました。

*小教区間の協力関係について
 各地区での司祭の集まりが継続的に開かれるようになり、各地区からの報告を受けました。

*集会司式者・聖体奉仕者の任命について
・聖香油ミサの中で、教区全体の集会司式者・聖体奉仕者の名前を司教から発表してほしいという意見が出されましたが、その後司祭評議会で話し合い、人数だけを発表し、教区時報に掲載することになりました。
 そのために、任命期間を4月1日から3月31日に統一する必要性があります。

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タイ国スリン県でのプロジェクト

ヌヴェール愛徳修道会 スール・ヴェロニカ

 1991年にスリン県福祉事務所の人たちと、私たちの志向が一致して、学校に行きたくても行けない生徒たちのために「スカラシップ」を実施することになった。各地に多種多様の奨学金制度があるが、スリンの「スカラシップ」の特色は「小人数にして家族単位で密度の関わりを持つ」という趣旨の基で行っている。そのため月一度の家庭訪問を原則としている。生徒は勿論父親・母親もしくは保護者(祖父母・叔父・叔母)に問題が無いか、あるとすれば共に解決方法を考える。それと奨学生のために月一度の活動日を設け、創造性、協調、協力性を養うために活動する。

 それに私たちのスカラシップは、生徒に絶対現金を渡さない、教科書をはじめ給食代・カバン・靴・制服等・鉛筆一本に至るまで現物支給である。現金を渡す事によって、保護者の酒代又は賭事の原因を避けるためである。だから生徒がカバンが欲しいという要求があった場合、家庭訪問をし本当に使用出来るかどうか見きわめ判断する。まだ使用出来ると判断すればあと二〜三ヶ月使用するように指導する。教科書等は学期末に全部ムニティー(私たちが所属しているカトリックの団体)に返品させ、使用出来るものは次年度の生徒に使用している。これは生徒たちに願えば何でもすぐ手に入るという安易な気持ちを持たせない為と、それぞれの品物を大切に扱う事を教えるためである。
 その外に大事な仕事は、生徒の「IDカード」作りである。貧しさ故に、無知故に保護者が出生届を提出していない生徒が居る。タイ人でありながら無国籍の生徒、その生徒たちに戸籍を、タイ人である事を証しするための「IDカード」を作成するための援助活動。これは簡単な事ではなく、時間と忍耐を要求される。得てして生徒が無い場合、両親若しくは片親が持っていない事が多い、その場合まず親のIDカードから作成しなければならない。生徒だけの場合でも本人をとりあげた助産婦、家主、生れた事を証人する近所の人、国家公務員二名等十人の証人が必要で、その人たちと連絡を取り集まってもらうだけでも大変である。少なくとも三ヶ月〜半年はかかる。

 去年からタイ政府の方針によって、中高生にも教育の場がより広く与えられるようになった。それでこれまでの小学生だけでなく、中高生にまで拡大している。又、中学校を卒業しても職の無い青少年のためにも、一ヶ年の職業訓練校の道を開いている。将来を担う青少年たちが自立出来、将来に夢を持つ事が出来るようにと願っている。

 もう一つの仕事は、村の移動図書である。スリン県とカンボジア国境に近い二つの郡、二十二校の小学校に月一度本を貸し出している。一定額の本をムニティーが購入し、それを四つのグループに分けてそれぞれの小学校にまわして最後に当った小学校がその図書を貰えるというやり方。情報機関の乏しい村の生徒たちに少しでも本に触れさせたい、読書で知識を得させたいと願ってはじめた。
 今年はその生徒たちに大きな思いがけない賜物があった。二つの小学校に図書館が建設された。生徒は勿論村人の喜びは元より県の教育委員会の方々から感謝されている。私たちの意向に賛同して下さった支援者の善意溢れる結果である。

 スカラシップも、スポンサーの方々があってこそ私たちも仕事が出来るのである。今、スポンサーの方々は日本各地に広がっている。しかし、中心になって私たちを支援し協力して下さっているのは聖母女学院関係の方々である。始めは同窓会が中心だったが、今は在校生をはじめ先生方が一体となり支援活動をして下さっている。
 スリンのスカラシップも今一つの転機を迎えている。発展途上国であったタイは著しい発展成長をなしとげている。スリンとて同じで4〜5年前に比べられない程繁栄している。この経済成長の内でこのプロジェクトがどのように意義づけられていくか、どのように発展させていくべきか等大きな課題をかかえている。

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司教の小教区訪問と人材バンク

1995年12月の宣教司牧評議会定例会議において、「司教の小教区訪問と人材バンク」の具体的な取り組み方法について話されました。以下に議事録の一部を紹介します。

*司教の小教区訪問

[目的]
・「京都教区の近い将来について、司教とともに気楽に話し合う場を設ける」

[副題]
・召し出しについて、司教からの呼びかけと意見交換。
・信仰と生活に関する小教区の現状を考える。
・趣意書には、目的がよく分かる説明分を付ける。

[日程]
・1996年10十月より、5年計画で実施する。
(場合によっては、全小教区を訪問できないこともあるので、途中で再検討も必要)。
・1996年6月より、広報活動を行う。
・堅信式の日程と方法を考える。
(堅信式のスケジュールに合わせて懇談の場を設けるとか、複数の小教区で合同にし、司教の時間を作ることなど)。

[スタイル]
・各地区の協議会で説明(口頭と文書で)する。(主任司祭、信徒会会長を含む)。
・訪問の方法は、各小教区で選択してもらう。(地区や小教区に合った方式とする)。
例えば:・水戸黄門方式
    ・公式訪問方式
    ・問い掛け討議方式
    ・井戸端会議方式
・話し合う事柄について、地区や小教区から要望があれば、事前に連絡してもらう。
・具体化にあたり、誰が窓口になるか。
 司教の要請があれば、評議員でチームを作り、窓口になることも可能。

[同行者]
・(全評議員の中から)司祭1名、信徒2名が同行する。
(少なくとも、地区外から1名の参加が望ましい)。
[訪問後の報告]
・小教区から:場所、人数、感想など、アンケート式のプリントを用意し、記入して
もらう。
・同行者から:気付いたこと(メリット・デメリット)を記入してもらう。
・教区全体への報告は、教区時報を通して行う。

*人材バンク

ステップ一 司祭・修道者が信徒あるいは一般の人から相談を受け、困ったときにアドバイスを出せる人の集まりをつくる。
ステップ二 ステップ一のものを日本の各教区に展開する。
ステップ三 日本全国を対象に、一般の人々にも開放し、司祭・修道者経由、あるいは直接相談できるようにし、宣教司牧活動のひとつとして位置づける。(各教区に窓口を作るが、組織的には一本化しておく)。

・ステップ一としては、「司祭・修道者」のための「人材バンク」を考えることにするが、以下の懸念事項があり、その解決のための検討を継続する必要がある。
1.ステップ一の継続期間と、ステップ二・三への移行を念頭に置いたスケジューリング。
2.信徒が直接相談できる「センター」のようなものがあるとよい。(司祭・修道者に相談できない場合が多い。司祭・修道者が常駐しない小教区もある)。
 最終目標であるステップ三をできるだけ早く実現するために、検討機関を設置し、具体的計画を立案することが重要である。

・人材の募集方法
○推薦・人材として適任者と思う人を推薦する。(本人とは交渉しない)。
○人材リスト・チームを作って、事務処理をする。
○依頼・趣意書に同意していただける人に、登録票を出してもらう。司教の依頼状を渡す。
・人材の適性の判断は?
 自然に適任者が残っていくことと思われる。

・ステップ三には、日本全国とあるが、まず“京都教区”を対象と考えている。

・スタートは、登録者が一名でもあった時点としたい。

・推進チームについては、具体的には検討していない。

※実行に移すにあたり、司祭評などでも説明の上、すべての司祭・修道者に周知・理解を願う。

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「開かれた教会づくり」の流れのなかで(つづき)

小教区の現状を見直しましょう

 1987年京都で開かれた第一回福音宣教全国会議のテーマは「開かれた教会」でした。昨年12月号に掲載しました、大阪教区「共同司牧を考える会」が作成した資料「小教区の現状把握のための物差し」の続きです。小教区の現状を見直すために活用して頂くよう、引き続きここに掲載します。

2 『転換』


(4)掟や教義を中心にした捉え方からの転換
1.日曜日のミサへの自主的な参加者がどれだけいるか。
2.日常生活の問題が、典礼の中で持ち出されているか。
3.典礼の中で、大人あるいは普通の人中心の典礼となっているか。
4.その時その時の問題に対して、指針をかえすことの出来る典礼となっているか。
5.物事の判断を共に歩む中で、現実に照らしてなされているか。
6.規則よりも、一人一人の状況の理解のために配慮する雰囲気があるか。
7.伝統的、あるいは惰性的な状況が物事の決定に役割を果たしていないか。
8.自由な発想が、各協議の中でなされているか。

3 「ともに歩む教会」へ(信徒、司祭、修道者、司教がともに歩む教会)


1.イベントや行事の発案は誰がしますか?準備、実行、反省。
a.神父が決めて、信徒が実行する。
b.神父と気に入りの特定の人だけで決める。
c.評議会などで進めていく。
d.それぞれの委員会で決めて神父が報告を聞く。
2.細かいことにも神父の許可あるいは意見を聞いてからしか信徒は動かない。
例・パーティーのテーブルのセッティング
3.一般信徒やシスターが意見を言う場がありますか。
4.評議会などで決まったことが皆に報告されますか。
5.神父が信徒やシスターから反論、注意、勧め等を受けたことがありますか。
6.小教区内に修道会がある場合、評議会にその代表者、委員会などに修道者が入っていますか。
7.神父が信徒のタレント(特技)を把握していますか。
8.評議会、各委員会が生きていますか。
 名前だけなのか、
 中の一人だけが取り仕切っているのか。

4 「分かち合う共同体」へ


1.人々が自由に意見が述べられる雰囲気が教会にあるか。
2.自由に意見を述べるそれぞれの場(時間的、空間的、人脈的)が存在するか。
3.小教区の決定に関して、公正がいつもあるか。(評議会制度など)
4.小教区の協議事項が、いつもみんなに知らされているか。(広報も含めて)
5.委員会など、教会運営の役割が一人一人に分かち合われているか。
6.小教区の目標やヴィジョン、活動方針が協議され決定されているか。
7.小教区の状況について、話し合う場があるか。
8.予算決算などの決定する中などで、それぞれの役割に関心を払っているか。
9.典礼が、小教区の人々の生活に染み込んでいるか。
10.小教区に対しての責任を、一人一人が持っているか。それを理解しているか。
 特に、司祭の役割への期待が、過大になっていないか。
11.小教区内に聖書などを分かち合うグループがあるか。
12.女性や子供、老人の場が教会のそれぞれの場の中にあるか。
13.小教区の中に、金銭的にも分かち合う場があるか。(共助組合など)
14.小教区の中に、それぞれの能力を分かち合う組織と情報があるか。
15.小教区の中に、典礼だけでない、日常生活の分かち合いの場があるか。
16.信徒の人の役割が、確保され、受け入れられているか。

5 「社会とともに歩む」教会へ。人々にキリストの喜びを伝える、弱い立場にある人々とともにある教会
(この項については資料がありません。それぞれ質問を考えてみて下さい。)

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京都教区青年ソフトボール大会

 1995年12月3日(日)に京都教区青年スポーツ大会でソフトボールを伏見の聖母学院グラウンドにて行いました。参加して下さった方に感想を頂きました。

*青年

 普段は、京都教区がいっせいに集まれる場が少ないので、良い機会だったと思う。またリーダー研修で青年が集まるなどではなく、リクリエーションなので、だれもが気軽に参加できたと思う。
 今回は、人数が少なかったのが少し残念だった。しかし、知らない人と知り合えたのは良かった。同じ価値観を持った人と知り合い交流を深められたことは人生の大きな財産だと思う。(小山教会・S)

*交流

 今回、初めての参加でしたが、とても良い1日を過ごせたと思います。河原町教会の人達、高校生会や青年の人達とソフトボールを通して交流を持つことができて良かったと思っています。みんな熱を入れて試合に参加していたのが印象的でした。また来年も会えるといいですね。御苦労様でした。(大津教会・F)

*爽快

 私は、今回のソフトボール大会には中学生会リーダーチームの一員として参加させて頂きました。あいにく私たちのチームは全敗だったのですが、久しぶりに運動をした爽快さは何とも言えないものがありました。今回は、あと河原町教会チームと高校生会チームの2チームだけだったので、これからはもっと多くの仲間とこうした催し物で楽しんでいきたいと思いました。(西大和教会・O)

 これを読んでおられるあなた、来年はぜひご参加ください。

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