1995/3 No.208

京都教区時報3月号

・表紙

・戦後50年、平和への決意を新たに

・召命促進委員会から信仰教育委員会へ

・京都教区アンケート解説書(2)

・聖書週間行事としてのみことばをかこう書道・絵画展

・あんてな



表紙

 

 聖堂が全焼した鷹取教会での主日のミサ。多くのものを失った阪神大震災、けれどここに子どもたちの顔があり、信者の集いがある。新たなものを生みだす希望がある。「信仰と、希望と、愛、この三つはいつまでも残る」。(コリント13:13)

 今回の大震災により亡くなられた方々の冥福を祈ります。又、被害に遭われた方々が一日も早く新生されることを祈ります。
 新生に向けてのいろんな協力ができると思いますので、各自ができることを探して実行するように致しましょう。

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戦後50年、平和への決意を新たに

  京都教区平和への歩み実行委員会 京都司教 田中健一

 去る1月21日の平和への歩み教区実行委員会において、今年の平和への歩みの教区のテーマが決定しました。表題にもありますように「戦後50年、平和への決意を新たに」です。
 例年平和への歩みの教区テーマは1月1日に出される教皇メッセージからとられていました。しかし、今年は日本にとって戦後50年という大切なときでもあり、司教団としても戦後50年を機に教書を発表するなど、日本の教会としても特別な取組みを考えています。そこで、今年は特別に「戦後50年」を考えるテーマとしました。

 戦後50年に際して、二度と同じ過ちを繰り返さないように過去を正しく振り返ることから始めましょう。戦争へと向かう流れの中で教会がとってきた態度について反省すべき点はそれを認め、平和のために働く教会本来の使命を新たな決意をもって明らかにすべきではないでしょうか。
 戦後50年は同時に広島・長崎に原爆が落とされての50年でもあります。広島教区では今年を広島平和年として過去の苦しい体験を心に刻み、未来に向けて新たな一歩を踏み出す年とされました。私たちも、原爆によって尊いいのちを失われた人々をはじめ、アジア・太平洋地域の多くの犠牲者の方々への思いを新たにしたいと思います。

 恐るべき悲劇を体験したにもかかわらず、残念ながら、まだ世界のあちこちで戦争が続いています。そのような現実のなかで、私たちひとりひとりが、平和の使徒として、キリストとともに歩んでいくよう呼びかけられています。その呼びかけは、決しておおげさなものではなく、毎日の生活の現場の中で行われているのではないでしょうか。その小さな呼びかけに心を留めるように心がけたいと思います。
 また、1月1日の教皇メッセージにもあります、「平和と女性」のテーマも各地区や教会の学習会などに生かしていただければ嬉しいです。


カトリック大阪大司教区 新生のための基本方針

一、大阪教区が目指す阪神大震災からの「再建」計画は、単に地震以前の状態に復旧することではない。キリストの十字架と復活(過ぎ越しの神秘)の新しい生命に与る「新生」への計画である。
ニ、これは、被災地、しかもその中で特に「谷間」におかれた人たちの心を生きる教会を目指すことを意味する。
三、ここでいう教会には、小教区、修道院、諸事業体を含む。
四、神戸地区のみならず、大阪教区全体を組み込んだ新生への体制を作ることで、他地区も同じ姿勢をもつようになることを目指す。
五、具体化に際しては、全てが痛みを伴うプログラムであることとする。

救援対象被災教会・修道院

鷹取・兵庫・下山手・中山手・灘・住吉教会、ヨハネ病院、マリスト国際学校、愛徳学園、カルメル会、クララ会、幼きイエズス会、小林聖心、小林バラホーム、トラピスト、仁川学院。


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召命促進委員会から信仰教育委員会へ

*信仰教育委員会として再出発

 今年1月1日より、青少年の信仰と召命を深めるためお手伝いをしてきた旧「召命促進委員会」は、エミリオ師を委員長とする『信仰教育委員会』として再出発することになりました。

*今までの歩み

 チャイコフスキー師によって設立された「召命促進委員会」は、小学生・中学生の侍者会を中心に活動を開始しましたが、教区中学生会、高校生会が設けられてからは、「召命促進」を中心に活動を続けて参りました。
 設立当初より「召命」を司祭、修道者への召命に限定することなく、結婚生活もキリスト者の召命の一つであると考えて、広く青少年に関わりながら信仰とキリスト者としての召命を深めるお手伝いをして参りましたが、教区の中学生会、高校生会も、同様の趣旨で活動していることから、今までの「広くキリスト者としての召命を深めるお手伝いをする」という性格を残しながらも、今後は『信仰教育委員会』として、広く教会学校のリーダーをしている青年達や、ご父兄、小学生とも関わりながら、「キリスト者としての召命を深めるお手伝い」を続けることになりました。

*『信仰教育委員会』の目標

 昨年12月の司教顧問会にて、私共の要望は了承され、今後は『信仰教育委員会』として活動いたしますが、その際、以下の事を目標として掲げる事にしました。

一、信仰を深めるお手伝いをする。
二、青少年を主な対象とする。
三、広くキリスト者としての召命を深めるお手伝いをする。

*今年度の活動内容
 従来の活動に加え、今後徐々にその活動を広げていこうと考えておりますが、今年度の活動としては、以下の事柄が予定されております。(共催を含む)

*小学生侍者会
日時・3月28日(火)〜30日(木)
対象・新小学4年生〜6年生男子
場所・ヴィアトール宗教研究館
尚、聖香油ミサ(3月30日)に侍者として参列。

*青年堅信準備合宿

第一回・5月13日(土)14日(日)
第二回・6月24日(土)25日(日)
第三回・7月8日(土)9日(日)
対象・18歳以上30歳未満の青年(受堅者だけでなく既受堅者も可能)
場所・九条教会

*一日巡礼
日時・5月21日(日)
滋賀県安土方面への一日巡礼を計画しています。(ミサ有り)
詳細は後日、お知らせ致します。

*青年春のリトリート
日時・6月10日(土)11日(日)
対象・18歳以上の青年男女
場所・ノートルダム祈りの家

*青年秋のリトリート
日時・11月18日(土)19日(日)
対象・18歳以上の青年男女
場所・ウィチタヨゼフ・ホール

 この他、小教区訪問(今年は滋賀、京都北部を検討中)や教会学校のリーダー研修会を計画しています。今後とも『信仰教育委員会』をよろしくお願い致します。

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京都教区アンケート解説書(2)

六)小教区運営のあり方

(1)設問12で「福音宣教のあり方」「社会問題を考える」「人材養成」「他小教区との協力」に高い関心が示されている点をふまえて、これらを『できたらよい』『誰かがしたらよい』というような思いに終わることなく、身近で小さな事からでも実行するように、「小教区」で、また内容によっては「超小教区」で協力し合いながら、ネットワークを作り、前に進めていくことが大切である。
(2)また「聖書のクラス」「信仰入門講座」「秘跡を受ける人たちへの準備」については、一人ひとりが関心を高め、積極的に参加、あるいは担当できるように『信徒の養成と回心』への働きかけが急務であると思われる。
(3)全信徒一人ひとりが自分もその役目に呼ばれていることを自覚し、進んで小教区運営に参加することが大切である。そのために、信者間のコミュニケーションを深める必要がある。

(七)信徒の役割

(1)信徒は、自分たちの役割を知り、共に学ぶよう努める。
(2)聖体奉仕者・集会司式者の養成を推進する。
(3)司祭・修道者は、信徒の奉仕の意識・意欲を育てるよう一層努力する。

(八)錬成会・勉強会

 福音センター、研修センターなどの各種養成コースへ進んで参加し、そこで学んだことを自分一人に留めることなく、他の信徒に知らせ、分かち合うことが大切である。
(1)小教区で内容のPRや経費の援助をするなど、参加しやすい環境をつくる。
(2)若者を惹きつける内容・方法を考える。
 計画する側として、内容を精選する。上から教え込まないよう気をつける。
(3)参加した人は、その体験を、参加していない人に分かち合い、次回の参加をすすめる。参加・不参加は自由であり、すすめ方に配慮が大切。
(4)錬成会や勉強会を計画する時、むずかしいものになったり、そういった印象を与えないよう、気をつけることが大切である。

(九)まわりの人々とのつながり

(1)入信させるために友人をつくることは問題である。人間関係の中で、自分の信仰はにじみ出るものである。
(2)カトリック信者は、自分の信仰をしっかりととらえていることが大切である。
(3)宗教に関わりなく、誰でも友人(キリストの兄弟姉妹)として交わることが望ましい。
(4)教会は、弱さを持った人々の集まりであることを理解する。開かれた教会に対して、他宗教のリーダーは、カトリックの信仰の喜びを見て、高い関心を持っている。

(十)社会に開かれた教会

(1)教会主体のボランティア活動に、一般の人々の参加を呼びかける。また一般のボランティア活動や市民運動に参加する。
(2)教会の施設を一般の人にも利用してもらえるよう、受け入れ体制を考える。

 12・13の両設問を通じての高い関心が『たてまえ』に終わることなく、一人でも多くの信徒がそれぞれの役割に招かれていることを自覚し、積極的に参加するように自己刷新(回心)を計りながら、これらの役割を全信者の問題として取り組み、福音宣教の実りを上げていく必要を強く感じた。

設問14を通して今後を見れば

(一)小教区の再編成

(1)各小教区の置かれている地域の人口動態、交通事情の変化などの調査を継続的に実施し、実情にあった小教区配置を検討する。
(2)「小教区を減らす」という項目に関しては、司祭・修道者と信徒の間に、支持率の大きな差がある。身近で重要な事柄であり、一緒になって充分協議・検討することが求められる。

(二)司祭数不足への対応(信徒の理解と協力)

(1)共同司牧の拡大・展開を図る。
(2)小教区運営における司祭と信徒会の役割分担を明確にし、信徒は積極的に参加する。(特に財政は、それぞれの小教区の信徒会が責任をもって運営する)。
(3)各小教区に、聖体奉仕者・集会司式者をおく。
(4)他の教区からの応援を求めるなど、日本全体のレベルで考える。

(三)その他

(1)設問9・12・13を含め、小教区にかかわる問題を専門的に検討する機関を設置すべきである。

設問15〜16を通して今後を見れば

一、教会施設の維持管理の責任については、教会共同体一人ひとりの置かれている環境・立場などにより、いろいろな考え方があると思われる。しかし、京都教区の一員として、教区長の意向に沿って、各自が教区全体に目を向けること、そして誰かが何かするだろう、何かしてくれるだろうといったあなたまかせでなく、自分自身で神様によしとされる努力・働きをすることが大切ではないだろうか。
二、ここでは、叩き台として、いくつかの考え方を紹介してみた。何をどのように取り組むべきかの参考にしてしていただければと思う。

(一)建設委員会

(1)建設委員会をつくるとすれば・・・。たとえば・・・。
一、教区・小教区に建設委員会(またはこれに類する部門)を置く。特に教区委員会には、建物についての専門家にも参加してもらう。
二、各小教区の委員会は、聖堂や他の施設の状況を定期的にチェックし、教区委員会に報告する。
三、報告を受けた教区委員会は、必要に応じて調査する。
四、調査結果をもとに慎重に検討し、新築・改築・補修などの着手順位を、現状の配置・規模を維持することではなく、本当に必要かの観点を大切にしつつ決める。建設委員会の活動は、信徒相互の信頼に基づいて、徐々に拡大していくことが肝心であり、決して性急にならないよう注意すべきである。
五、教区長(司教)に報告し、資金調達へとつなぐ。

(二)資金調達

(1)小教区の自立
 小教区関連施設については、原則として、小教区で。
 諸経費の節減(自分たちでできることは、自分たちで。たとえば、教会事務関係・樹木の手入れ・建物の小補修などは、信徒の奉仕でする)、バザーを含めたイベント・信徒の寄付などにより自己調達を図る。どうしても不足する分は、教区長の意向のもとで、他の小教区の協力を得る。

(2)教区民全員の協力
 教区内の全教会施設は、教区民全員で責任を持つ考えから、教区長のもとに建設資金を集めることを考える。その方法として、各小教区からの拠出、特別イベントの開催、小教区での積立金のプール、信徒一人ひとりによる拠出(京都南部の一万匹の蟻運動を教区全体に拡大する)などが考えられる。この資金は、真に必要なところに、教区長の意向を踏まえつつ、使うことにする。

*現在の資金調達の方法として、次のようなものがある。
一、日本カトリック共助組合からの借入(ナイスローン=返済要)。
二、聖堂建築資金供託金よりの金利負担援助(返済不要)。
 小教区借入金の金利負担援助を目的として始めたもの。小教区から供託し、得られる金利を運用。元金は、供託小教区のもの。
三、教区会計に設けた援助基金(返済不要)。
 一万匹の蟻運動として動き始めたもの。皆の出し合った浄財を本当に必要としているところに使おうというのが趣旨。加入者が増加すれば、将来は明るい。
四、小教区独自に集める。
五、教区(教区事務所扱い)からの貸付(返済要)。〔金利なしで貸付。〕

(三)教区施設・小教区施設の今後

(1)設問14の小教区のあり方も考え合わせて、今後京都教区として、小教区の編成・配置はどうあるべきか、また新しい小教区をつくることも含め、方向性を考える。
(2)近隣の二つの教会(小教区)が、現有のものを売却し、一つの教会を建てるとか、共同司牧の拡大展開に真剣に取り組む。現状維持は、今後難しくなってくるのではなかろうか。

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聖書週間行事としてのみことばをかこう書道・絵画展


 昨年のみことば書道・絵画展は、11月12日〜23日まで、西院カトリック会館で開催されました。参加者数は、成人が655点、児童(中高生を含む)が246点、計311点でした。今回は特別出品として、聖母カテキスタ会員の上本白水先生(宝塚書道美術学校校長)の個展からの9点が展示され、書と絵画がマッチした美しい書画が好評でした。

 聖家族女子高校生、セント・ヨゼフ学園中学生、ノートルダム小学生、沖縄の海星小学校生、亀岡、唐崎、大和八木教会の児童などの力強い作品が、心を打ちました。「神の園」の80代、90代のお年寄りの方々の作品は、多くの人の励みとなりました。児童のみを対象とする「入選」が多くて、予定していた賞状の数が足りなくなり、あわてて注文するなど嬉しい悲鳴をあげました。

 「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」(マタイ24・35)と言われたキリストの永遠のみことばが絵となり書となった展示会は、他の展示会には見られない独特の雰囲気を持っており、もっともっと多くの方に観ていただきたいと念じています。
 今年も11月10日(金)〜23日(木)まで開催いたします。皆様のご応募とご観覧を、お待ちしています。
(京都教区・福音センター・聖書使徒職委員会共催)

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JOC共同正月に参加して
   滋賀JOC Y・N

 以前よりJOCで行っていた共同正月の話はメンバーより聞いていたが、僕自身はJOCにかかわりだしてまだ間もないので、共同正月に参加したことはなかった。僕がJOCに関わりだして一番感じたことは、何事もやってみなければ解らないということだったので、一度滋賀で共同正月をやってみたいと思っていた。皆で共同正月についての話し合いの場をもち、滋賀と京都で共同正月をすすめてゆく中での中心となる実行委員を決定した。その中の一人に自分もいた。
 共同正月の準備を開始して、最初に各地域にお知らせを送り、実行委員の中で役割分担を決定、又参加者の名簿を作ったりと準備が大変だったけど、皆で協力しあいながら進めてゆき、ふと気がつけば共同正月の前日になっていた。
 共同正月を開催する会場に前日より京都・滋賀のメンバー、そして早くから京都を訪れてくれていた人達の協力もあって、会場の準備をしてゆき、さて当日となって他の地域の参加者が次々と来てくれて、僕自身初めての共同正月がはじまったんだなあと実感した。
 以前、横浜のヤング・ワーカーズ・フェスティバルに参加した時は、本当に参加しただけという形だったけれど、今年の共同正月は準備の段階から参加してゆけたことは、自分にとって本当に良かったし、共同正月の三日間に、他の地域の参加者と飲んだり、話したり、さわいだり、色々な地域の人とたくさんの友達になれたし、JOCの仲間の輪が広がって、準備は本当に大変だったけど、共同正月をやって本当に良かったと思った。
 もし、自分が今もJOCに関わっていなかったら、これだけ多くの友達は出来なかったと思うし、JOCに関わって自分自身何事もやってみなければ解らないと思えるようになった。
 今もJOCを知らない人はたくさんいると思う。その人達に今度は自分がJOC運動を知らせてゆき、広げてゆけるようにがんばりたい思います。
 

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