1999/5 No.258


京都教区時報5月号


・御父の年

・出前コースに参加して

・田中司教が語るエピソード(13)

・お知らせ

・大塚司教の5月のスケジュール

・あんてな


御父の年

 一九九九年は御父の年、父である神とともにいよいよ一年後に迫った大聖年を準備します。教皇様は、そのメッセージ「紀元ニ千年の到来」の中で特に四つの点を強調されています。 

一、回心への招き、特にゆるしの秘跡の再認識
 キリスト者の生活全体が御父への巡礼のようなものです。その意味で「父の家に帰る」回心の旅を意識することはすべての救いのための出発点です。

ニ、神と隣人への愛
 私たちは神の愛に気付き、信頼して「御父のもとへの旅」に乗り出すことができるのです。

三、貧しい人、社会から見捨てられた人との関わり
 私たちはキリストの教えに従って「貧しい人に福音を告げ知らせる」使命を受けています。

四、世界の正義と平和への関与
 私たちは貧困や差別を産み出す社会構造や政治のあり方をも変えていかなければなりません。

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出前コースに参加して

福音センター主催の養成コースは、当初から宿泊を前提にした企画でした。しかし、宿泊となると、小教区から参加できる方は限られた人になってしまいます。共同体の育成を考えて、どうしても出前コースが望まれていました。こうした小教区からの要望に答えて、四年前より出前コースが始まりました。

 久居教会が福音センターの出前コースの研修を受けたのは、大聖年を迎える準備のための計画として、一昨年と昨年の二回である。ここでは心に残った一部を紹介する。
 一枚の絵を見て一人ひとりの感じ方を分かち合う中で、自分と全く正反対の見方をする人があるが、いずれの見方も正しいのだという。
 一人ひとりが与えられた部分絵を組み合わせて一枚を完成する共同作業を通じて、グループの中には仕切り屋もいれば、よく似た絵を持つ人を探す人。ある程度絵ができるのを待っている人。与えられた絵をどうしたらよいかわからず大事に持っていて人に言われて気づく人。そっとカンニングする人。と、さまざまであるが、共同作業にはすべて必要なメンバーであること。
 カルタのようにバラバラになったミサ奉献文を、その意味や文脈を考えながら一つに完成してゆく作業を通じて、教会の祈りが限られた人のためのものではなく、すべての人の救いを願って日々捧げられていること。などを体感することができた。
 参加した人がそれぞれに何を感じ、生活の中にどう活かしておられるこは計り知れないが、少なくともわたしたち夫婦は、主日のミサでいただいた恵みの賜物を持っているだけでなく、もう一つの教会(福祉ボランティア)の共同作業に活かそうとしている。
 出前コースのよい点を挙げれば、福音センターの一泊コースに参加するのはせいぜいニ・三人だが、出前コースは一日であり、小教区のメンバー同志で気兼ねなく、部分参加もできることです。経費も、スタッフの旅費日当と各自の昼食代程度と負担も軽いので、参加者も増えるし、共同体のためにも個人のためにも役立つコースである。
(久居教会 藤井實)

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田中司教が語るエピソード(13)

▼司教様は新任当時のお若い時は勢力的に内外共に活濯されたそうですが、やはりお疲れが出ましたでしょうね?

◆確かにそうですね。私は元々壮健ではありませんので一九八〇年の末頃から体調を少し崩しました。寝込む程にならないよう医師とも相談して毎年短い休みをとりました。一九八一年と翌年の夏に五日間グァムにいきました。一九八ニの十一月には第一日赤の人間ドックに入り、その結果、医師の勧めで一九八四年の早春に沖縄とグァムで、一九八五年にはサイパン島とセブ島で休養しました。けれど、一九八八年の年末に強度のストレスによる自律神経疲労となり、専門医の診察を受け、薬を炊むようになりました。それで一九八九年の一月に村上真理雄師と一緒にハワイヘ行き、楽しみましたが余り元気が出ず、その年の聖週間の司式を休んで西宮のトラピストで休養しました。そして、相馬司教様と主治医の勧めで五月に東京の桜町病院に入院することにしました。けれども、病院では入院する程でも無いと言い、病院ではなくヨハネ館特室という普通の部屋に滞在して色々な保養法を習いました。そして、約四ケ月後に落着いたので京都に帰ってきました。

 その年の九月末にジェラーダ大司教がご兄弟と甥をお連れになって京都見物に来られましたので、彼らの大きい荷物を運んだり、あちらこちらをご案内したりしました。ところが私の下肢部の調子が悪くなって歩けなくなりましたので、大司教は見物を早く切り上げてお帰りになりました。診察を受けたところ、下肢部が筋肉炎と静脈炎をおこしているということで、聖ヨゼフ整肢園に入院し、約四ケ月間絶対安静の状態になりました。退院後は歩行の関係から同じ敷地内にある門の家に滞在しました。その次の年がローマ表敬訪問の年でしたので、ローマヘ行きましたが、エピソード(7)でも申しましたように、下肢部が腫れて歩けなくなり、車椅子で帰国するという状態になりました。それで、京大病院の血管外科で診察と治療を受けることになり、門の家、京大病院、司教館と三ケ所に通う生活を約ニ年程続けました。一九九ニ年の秋には体の調子が大分落ち付きましたので司教館に帰り、そこから京大病院へ通い、治療を受けました。約三年間は心身共に安定していたのですが、一九九六年の三月にストレスによって自律神経が疲れ、再び専門医のお世話になるようになりました。

 このようなことから下肢部の治療を少しおろそかにして調子が悪くなり、一九九六年の十月に本格的な検査を受けるために入院しました。その結果、血栓性大動脈下肢部硬化症と診断されて大手術を受けることになりました。一九九六年十一月三十日に京大病院に入院し、十ニ月三日に大手術を受けましたが、術後の苦しみはお話しできない程でした。話によりますと、手術の時、胃も腸も邪魔になるので外に出し、その下を走っている大動脈の下肢部に分かれる三叉路の血管を人工血管に取り替えたそうです。術後、胃や腸を元にもどしたのですが、それらが正しい場所に収まるようにと手術の翌日から百米位歩かされました。一応、手術は成功したといわれて三週間程で退院しました。従ってその年のクリスマスの深夜ミサは、力弱い声だったかも知れませんが、司教として司式することが出来ました。これはひとえに皆様のお祈りと看護人のお世話のお陰と感謝致しております。何時まで続くか知れませんが、今も一ケ月に一回京大病院の血管外科と自律神経のクリニックに通っています。

 一九九七年六月十五日に大塚新司教が誕生いたしましたので私は肩の荷が軽くなり、有難いと思っております。私は一昨年の九月に高野の司教ハウス(以前に古屋司教様の居られた所)に落着き、病院、リハビリ、司教館通いと、受洗希望者に公教要理を教えたりして、引退生活を過しております。現在、割合に健康が安定しおりますので、一学校法人の理事長と五施設の理事と監事をしています。

 神に栄光!! 神に感謝!!(完)

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お知らせ


**福音センターより**
電話 075(822)7123
FAX075(822)7020
◆養成コース
▼祈り1のコース 28日(金)〜30日(日)。祈りに親しむ。様々な祈りの体験と自己発見。唐崎ノートルダム祈りの家。一万八千園円。定員十四名。5月18日締切
▼病人訪問コース 6月11日(金)〜13日(日)。病人に聴く。共同体と病人、訪問の心得。丹後野田川ユースセンター。一万八千円。定員二十五名。6月1日締切
◆西院カトリック会館での行事
▼書道教室 毎金曜日13時30分。月謝三千円

**教区委員会より**
◆典礼委員会
▼教会の祈りと聖体賛美式 2日(日)17時30分。河原町教会。15日(土)16時30分。衣笠カルメル修道会
◆部落問題委員会
連絡075(223)2291
▼学習会 15日(土)19時。テーマ=性の多様性を巡って〜同性愛者と異性愛者の出会いのために〜。講師=堀江有里さん(日本キリスト教団牧師・信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会)。河原町会館6階。参加無料。連絡075(223)2291
 あらゆる嘲笑と無理解の中で、長い歴史の間、息をひそめるようにして生きてこざるを得なかった同性愛者が、いま、すこしづつ辛い思いを重ねながら声をあげました。
 カトリック部落問題委員会発行の『聖書と差別』の中に、同性愛者に対する無理解を助長する記述がある、という指摘を受けました。カトリック教会が、過去において、また今も、同性愛を罪悪視する根拠はどこにあるのか、その根拠を私たち一人一人は受け入れるのか、問われています。
 一方日本キリスト教団においても、「同性愛者は牧師になるべきでない」との旨の発言および文書が出され、これは差別であるという認識のもとに声を上げた牧師や信徒がいます。
 「キリスト教とセクシュアリティ」を考えてみたいと思います。どうぞご参加下さい。
◆聖書委員会行事予定
▼聖書講演会 6月27日(日)13時30分〜16時。河原町教会地下ホール。講師=中川博道師(カルメル会)。テーマ=御父からの愛・御父への愛〜ルカ15章・ヨハネ17章〜。五百円。新約聖書持参。連絡075(822)7123福音センターの福島

**三重地区より**
◆三重県カトリック研宗館の行事
▼暮しの中のカウンセリング 第2、第4月曜日10時〜12時30分
▼茶道教室 第2、第4木曜日13時
▼AAグループ 毎土曜日19時

**奈良地区より**
◆右近こどもまつり 5月5日(水)10時30分受付、11時顕彰式、12時30分〜リクレーション(沢城跡登山、運動会)14時30分閉会。宇陀郡榛原町沢の高山右近顕彰碑前(近鉄大阪線榛原駅より、奈良交通バス「莵田野」行、「比布」バス停下車徒歩約10分)。雨天の場合は、比布・体育館に集合。連絡0744(22)3855大和八木教会へ。案内パンフレットをお送りします。
 高山右近が幼少を過し、洗礼を受けた地で毎年開催しております。今年は第十九回です。
◆奈良カトリック協議会 16日(日)14時〜16時。大和郡山教会
◆奈良正平協定例学習会 30日(日)14時。富雄教会。テーマ=正平協の活動について

**滋賀地区より**
◆オアシス 第1金曜日19時〜21時。草津教会。テーマ=神と出会う。目的=祈りを通して信徒として、神との関わりを深める。対象=どなたでも
◆堅信グループ合宿 8日(土)〜9日(日)。草津教会

**京都北部地区より**
◆細川ガラシヤ祭 9日(日)。弥栄町味土野
◆西舞鶴教会行事予定 各家庭にてロザリオの集い

**京都南部地区より**
◆朝祷会 毎火曜日7時〜8時。河原町教会。食事及び雑費=三百円。
◆コーロチェレステ練習日 第2、第4木曜日10時〜12時。河原町教会地下ホール
◆河原町教会堅信準備要理 2日、9日、16日(日)。堅信式は23日(日)
◆信睦二金会 14日(金)10時〜13時。西陣教会。会費五百円
◆聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会河原町協議会 16日(日)13時30分
◆京都カトリック混声合唱団練習日 9日(日)14時、22日(土)19時。河原町会館6階
◆親交会春季例会 16日(日)。衣笠教会9時30分のミサに与り、後懇談と軽食。ミサ中に故岡神父の追悼の意向予定
◆在世フランシスコ会京都兄弟会例会 16日(日)13時30分。フランシスコの家
◆レジオ・マリエコミチウム 16日(日)13時30分。河原町会館
◆糠みその会 20日(木)19時45分。九条教会
◆京都キリシタン研究会定例研究会 23日(日)14時。河原町会館
◆聖書深読黙想 29日(土)17時30分〜30日(日)15時30分。宇治カルメル黙想の家。指導者=中川師。費用五千五百円。連絡TEL・FAX075(821)0239谷口(TELは19時以降)
◆子羊会黙想会 30日(日)。聖ヴィアトール修道会本部(北白川)。指導=村上真理雄師
◆藤堂師追悼ミサ 30日(日)。九条教会
◆聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会京都中央理事会 30日(日)13時30分。河原町教会
◆コンサート「吉川展生・チェロリサイタル」 30日(日)14時。北白川教会聖堂。ニ千円。学生・シルバー(七十歳以上)千五百円。収益は福祉施設および海外の被災地に送られます。予約・連絡075(724)6623教会、075(791)6556小田恵
◆河原町教会ザビエル来日四百五十周年記念行事
▼明治村旧聖堂訪問バスツアー 9日(日)8時30分出発。会費=七千円。小学生三千五百円
▼特別講演会 23日(日)14時〜。河原町教会聖堂。講師=結城了悟師(日本二十六聖人記念館)
▼記念メダル販売 一個千円。四月より販売
[年間行事予定の追加]
◆子羊会▼例会 6月27日、9月26日、10月24日(日)。高野教会▼合宿 8月21日(土)〜22日(日)。彦根かんぽの宿▼ウォーカソン参加 11月3日▼クリスマスパーティー 12月12日(日)。大津教会

**大阪教区より**
◆典礼聖歌講習会 5日(水)9時30分〜3時講習、3時15分〜4時ミサ。テーマ=〈典礼聖歌と私〉信徒からの報告。夙川教会。聖歌指導=上田征志氏(千里ニュータウン教会所属、典礼聖歌奉仕会指揮者)。典礼担当者等どなたでも。典礼聖歌集、筆記用具、昼食持参。五百円。主催=大阪教区典礼聖歌奉仕会。連絡06(6872)3756今津信一
◆英知大学カトリック研究講座 4月27日、5月11日、18日(火)18時〜19時30分。テーマ=シリア・キリスト教文学への招待。講師=竹田文彦(英知大学助教授)。5月25日、6月1日、8日。テーマ=聖パウロの教会観。講師=和田幹男(英知大学教授)。一講座(三回)千六百円。会場=北野教会(大阪市北区豊崎3ー12ー8)。問合せ06(6491)5000英知大学

**日本カトリック研修センター**
連絡052(831)5037
◆福音の文化内開花(EAPI公開講座) 17日(月)〜22日(土)。指導=Drジョー・デメサ。五万ニ千円。定員三十五名
◆パストラル・ケア 6月17日(木)〜20日(日)。指導=Sr泉キリエ(イエズスの聖心病院看護部長)、松田清四朗師(コンベンツアル聖フランシスコ修道会)。三万千五百円。定員三十名
 日常生活でも病床でも祈るのはいつもやさしいわけではありません。パストラルケア(司牧的配慮)は、「ひらかれた教会」を目指すうえでの新しいコミュニケーションへの示唆を与えてくれる。

**その他**
◆「一万匹の蟻運動」基金報告
累計21、768、450円
加入者 874名
(3月15日現在)
◆電話番号情報コーナー
▼いのちの電話(相談窓口)
075(864)4343
0742(35)1000
052(971)4343
▼京都市東九条在宅介護支援センター(24時間体制)
075(662)3971

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大塚司教5月のスケジュール

1日(土)聖ヨゼフ聖肢園訪問ミサ9時30分
5日(水)高山右近祭
6日(木)司教常任委員会
7日(金)登美が丘カトリック幼稚園訪問
9日(日)明治村ザビエル四百五十年記念ミサ
12日(水)司祭評議会
13日(木)司教常任委員会、正平協事務局会議
18日(火)カリタス会理事会14時
20日(木)司教顧問会10時
22日(土)学校法人理事会14時
23日(日)堅信式(河原町教会)10時30分
25日(火)〜26日(水)正平協運営委員会
27日(木)司祭全体集会(メリノールハウス)10時30分
28日(金)高田カトリック幼稚園訪問
29日(土)葛カトリック幼稚園訪問
30日(日)御父の年ミサ(三位一体の主日)
30日(日)安土セミナリオ記念ミサ・堅信式
31日(月)〜1日(火)青少年委員会

◆横浜教区新司教が決定 横浜教区の新司教にラファエル梅村昌弘神父(一九五ニ年生まれ、一九八五年司祭叙階)が任命されました。
◆帰天
▼パウロ岡淑人師。教区司祭。3月28日。
◆司祭の異動
▼ジョゼフ・ハーメル師。国際協力委員会専任司祭
▼三宅秀和師。カトリック学校教育専任司祭。司教館付
◆カルメル宣教修道女会修道院設立 1月8日に大塚司教によって、新修道院の祝別式が行われました。
宇治市木幡赤塚65 TEL・FAX0774(38)2136
◆FAX設置
▼聖母カテキスタ会桜ケ丘ハイム 電話兼0774(73)0938
▼精華聖マリア幼稚園
0774(94)2274
◆編集後記
 お知らせに載せたい情報は、6月号でしたら5月3日までに、7月号でしたら5月31日までに、FAX077(527)6800にお願いします。

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 専従者は二人です

 ウグイスの鳴く、暖かい季節となりました。この度、青年センターの専従をさせていただくことになりました草津教会の塚本糸里です。
 今年度は、久々に専従者が二人体制となりました。ペアがいるということで、心強く思います。小泉君と協力して、開館・事務を支えていきたいと思いますので皆様、宜しくお願いします。
 青年センターは、多くの友達と出会い、また友達から多くのことを学ぶことが出来ます。中学生会・中学生広島体験学習は、年齢の異なるリーダーと過ごせ、また中学生と共に素晴らしい経験ができる一つのきっかけです。一人でも多くの青年に、こういった経験をして欲しいと思います。
 これからも、いつも笑い声の聞こえる明るい青年センターになるよう、努めていきたいと思います。

 はじめまして、四月から青年センターの専従をすることになりました小泉誠です。青年センター始まって以来、初の男性専従者ということらしいです。
 いつから青年センターへ顔を出すようになったのかは覚えていませんが、まさか自分が専従者になるとは思っていませんでした。
 青年センターの役割は、京都教区の青年達への情報発信源であり、集まりの場であると同時に、他教区との情報を受けつける窓口であると思います。昨年度の専従者であった高橋さんは、全国の青年達と京都教区との「繋がり」を深いものにされました。そのおかげで、京都教区で行事を行った時も、全国から青年が集まってくれました。
 私は、この「繋がり」を大切にし、より多くの人と「繋がり」を持つことができる様にしたいと思います。また、この「繋がり」から得られた経験を教区の為に役立てることができればと思っています。

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