1998/6 No.247

京都教区時報6月号

・教区カトリック協議会の発足

・教区カトリック協議会規約

・共同宣教司牧をめざして

・田中司教に聞くエピソード(3)

あんてな


教区カトリック協議会の発足

  司教 パウロ大塚喜直

 6月13日に教区カトリック協議会の第一回の会議が開催されます。
 教区協議会設立の根本的な発想は、すでに地区協議会の充実した活動があってはじめて教区全体の福音宣教活動を堆進する場を設ける必要があるというものです。
 教区協議会の主な任務としては、福音宣教に関する情報を広く共有した上で、教区の福音宣教活動を活性化するために、各地区協議会で検討された全信徒の意見を吸い上け、それらを共通の実行課題へと高めていくということをまず想定しました。そして、教区全体の運動や行事については教区協議会がその実行機関となって実現していく、という積極的な責任を担っていきます。
 二十一世紀に向かって大聖年を準備しているわたしたち京都教区は、混沌とした現代日本の社会で、キリストの福音を生き伝えていく使命を、今新たなかたちで推し進めていこうとしています。「聖霊の年」にあたり、教会を内から宣教へかり立てる聖霊の働きを信じて、教区協議会発足の上に、主の祝福を祈りましょう。

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教区カトリック協議会規約

(名称)第1条 この会を、カトリック京都司教区・教区カトリック協議会(以下、教区協議会という)と称する。

(教区協議会設立の目的)第2条 教区協議会は、司教区全体が一つになって福音宣教を推進するための機関として設立される。この教区協議会は、信徒・修道者・司祭がともに協力して地域社会への福音宣教の主体となるべく京都教区内の5地区(京都北部、京都南部、滋賀、奈良、三重)に設置されている各地区協議会の活動を統合する。

(任務)第3条 教区司教(教区長)が主宰する教区協議会は、世界、特にアジア、及び日本の福音宣教に関する情報を共有し、京都教区全体で取り組むべき事柄に関して発議・討議し、決議する。さらに決議された事項の中で、必要ならば教区協議会が実行機関となる。

(構成および任期)第4条 教区協議会は、次の者によって構成される。
1.司教総代理、司教区本部事務局長
2.各地区のカトリック協議会の代表者信徒二名、修道者一名、司祭一名
 上記代表者のうち、信徒二名、修道者一名は、各地区協議会の選出に任せる。任期は二年とし、連続しての再任はできない。
 各地区からの司祭代表者は四月の人事異動後から一年の任期とし、再任を妨げない。
 上記代表者が欠席する場合は、あらかじめ地区協議会で承認された代理者の出席が認められる。
3.可能ならば滞日外国人のグループ代表者
 ただし、この者については、各地区の実情に応じて教区司教が決定する。
4.カトリック青年センター代表者信徒一名
5.カトリック福音センター所長
6.必要であれば、教区協議会は、オブザーバーの参加を求めることができる。

(会議の開催)第5条 教区協議会の定例会議は年三回開催する。また必要に応じ、臨時に会議を開催することができる。

(会議の議長)第6条 教区協議会の定例会議・臨時会議の議事進行を司る議長は、司教総代理が務める。司教総代理が欠席の場合は、司教がその都度任命する。

(議案の提出)第7条 議案は、以下の方法によって教区協議会に提出される。
 教区司教は、自由に議案を提出することができる。
 各地区からの議案の提出は、各地区協議会によって協議された後、教区協議会の定例会議の一カ月前までに、文書によって教区協議会書記局に提出することとする。

(議案の確定)第8条 教区司教は、司教総代理、司教区本部事務局長と合議の上、前条の規定によって提出された議案を確定し、会議の前に各地区協議会に通知する。

(決議方法)第9条 教区司教が決議を必要と認める場合、議案の内容に則して、以下の方法のどちらかで決議を行う。
 各地区協議会単位で一票を投じて決議を行う。
 投票権を持つ参加者の多数決によって決議を行う。ただし、賛否同数の場合は、教区司教が決裁する。
 この決議方法の場合、投票権を持つ参加者は以下の通りである。
1.各地区協議会代表者信徒二名、修道者一名、司祭一名。
2.滞日外国人のグループ代表者
3.カトリック青年センター代表者信徒一名
4.カトリック福音センター所長
5.教区司教が投票権を認めたオブザーバー

(書記局)第10条 教区協議会は、その書記局を、京都市中京区河原町通り三条上るカトリック京都司教区本部事務局内に置く。
2 書記局は、会議開催に必要な準備、会議の議事録の作成と送付、及び関係資料の保管を行なう。
3 書記局員は、教区協議会に招集される者以外から教区司教が委嘱する。

(会議の議事録)第11条 書記局員が作成した会議の議事録は、議長が照合し、教区司教の承認を得たものを正式文書とする。

(規約の改正)第12条 本規約改正には、投票権を有する会議出席者の三分の二以上の賛成と、教区司教の承認を必要とする。

(教区協議会の消滅)第13条 教区協議会は、司教座が空位になった時、消滅する。

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共同宣教司牧をめざして

奈良北部担当司祭 松本秀友

 1995年6月29日、前教区長田中健一司教は「紀元二千年の到来を迎えるにあたって」のメッセージの中で、全教区民に向けて、京都教区が共同宣教司牧になっていくことへの理解と協力を求められました。そして大塚喜直司教もその方針を継承し、積極的にそれを進めておられます。
 奈良県南の四つの教会(大和高田、大和八木、西大和、御所)は昨年一月よりスタートし、四人の司祭が大和高田教会に共住し、四つの教会の共同宣教司牧にあたっています。奈良県北の四つの教会(奈良、登美ヶ丘、富雄、大和郡山)は、一昨年私が奈良教会に赴任する前に一度司祭と信徒会長の間で話し合いがあったそうですが、この四月より登美ヶ丘と富雄に新しい司祭が赴任するにあたり、北部も一教会、一主任司祭という従来の任命ではなく、共同宣教司牧の任命に切り換えたいとの司教の強い意向に従い、その態勢に向けて信徒の皆さんの理解を得ながら、少しづつ準備を進めていきたいと願っています。とは言っても京都教区として共同宣教司牧の経験はまだ数年で、はっきりしたモデルはなく、ゆるやかな形からより徹底した形まで巾広く行われています。奈良県南部はかなり徹底した形で、共同生活をしています。しかし北部は相当の教会にそれぞれの司祭が住んで、定期的に集まって互いに体験を分かち合い、支え合い、協力し合っていく形で始まることになると思います。私は京都市内の二つの教会を二人の司祭で共同宣教司牧した経験が二・三年あるので、その時のプラス、マイナスの体験を生かしたいと思っています。いずれにせよ、中味の方はゆっくりと慎重に進めていきたいと考えています。
 元々共同宣教司牧の起りは新教会法において、従来の一小教区一主任司祭という形態だけでなく、「一つまたは複数の小教区司牧を複数の司祭に連帯的に委託する」ことが認められたからです。一つの小教区を二人の司祭が主任と助任という形ではなく、同じ権限と責任を持ってかかわる場合と、複数の小教区を複数の司祭が、やはり同じ権限と責任を持ってかかわる場合とがあります。今まで京都教区で行われてきたのは後者で奈良北部でめざそうとしているのもこれに当ります。
 共同宣教司牧の発端は以上のようなものですが、この形態は福音宣教の使命を受けた教会の本質に合致するものと思われます。イエスは使徒達を個々バラバラにではなく、共同体としてお集めになり養成し、福音宣教のため二人づつ組にして派遣されました。小教区制度になる前、司祭たちは司教と共同生活し、必要な所へ宣教司牧に出かけ、また司教のもとに帰って来て互いに体験を分かち合い、計画を話し合ったのです。小教区制度になっても司祭は司教の協力者として派遣されており、精神は変わってはいないのですが、司祭同志の共同性が薄れてきたことはいなめないでしょう。
 共同宣教司牧がめざすのはより充実した福音宣教であります。現代社会においては小教区単位で対処できない問題が増えています。(たとえば滞日外国人信徒の急増、青少年問題等)共同宣教司牧で取り組む時、知恵と力を合わせることができるし、それぞれの司祭が神からいただいている賜物を広く生かしていく可能性もあります。(たとえばチームの中の若い司祭が四つの教会の青少年の司牧にかかわるとか、典礼の指導をよくできる司祭も自分の担当する教会以外でもそれを生かしてもらう等)。
 そして共同宣教司牧の魂は「共同性」であります。教会のいのちは主における交わりだからです。「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである」(マタイ18章20節)。「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたはわたしの弟子であることを、皆が知るようになる」(ヨハネ13章35節)。
 今まで司祭同志の共同性について述べてきましたが、司祭と信徒の共同性、そして信徒同志の共同性、又、近隣教会との共同性を大切にし、一層育てていく必要があります。なぜなら共同宣教司牧とは「洗礼を受けたすべての人々の賜物を確認し、活用し、統合することである」からです(「共同司牧をめざして」ローラン・ソフィールド著。新世社。1996)。信徒の方々ともよく話し合い分かち合いながら奈良北部の共同宣教司牧に取り組んでいく所存です。

(奈良教会機関紙より)

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田中司教が語るエピソード(3)

▼1981年11月23日に教区ビジョンを発表されました。いろいろご苦労があったと思いますがお聞かせ下さい。


◆当時の若手神父、今はもう若手じゃないですけど、彼等から「教区ビジョンを作ればどうか」という記事が教区時報(第60号)に掲載されました。それから私のところに話がありました。彼等は「どうせ、司教はこんなことはやめようと言われると思いますが」とも言ったのですが、私は「よし、やろう。それはいいことだ。」とOKしました。そして「多くの困難があったとしても、やはり私は京都教区民が互いに手をつないで、社会の福音化のために尽力する一つのビジョンを作りたい」と思いました。
 ビジョン作りの準備は1980年の1月13日から初回は長江司教にお願いして第二バチカン公会議文書の再勉強会から始まりました。勉強会は毎火曜日の午前と午後、教区付司祭全員が順番で講師を務めました。それから、1981年になりましてからは2、3ヶ月に1回ビジョン準備合宿を北白川教会で繰り返し、毎回たくさんの意見がだされ、それをまとめていきました。この間の詳細は教区時報をご覧ください。それが、大テーマ「社会とともに歩む教会」、具体的課題として「教会の魅力と一致、祈りと典礼、教会組織の近代化、青少年の育成」です。このまとめが教区創立記念日(1981年11月23日)に読み上げられた時、これまでにビジョン作りに関わって下さった多くの方々、そして教区に費やしていただいた皆様方のエネルギーに本当に心から感謝しました。と同時に、教区も聖霊の働きのもとに一新されると感じました。私は、改めて司牧方針ができたこと、それを自信をもって遂行していくことへの自覚が湧いてくるのを感じました。

▼ビジョンの具体化ということではどうでしょう。


◆たくさんありますよ。大きなところでは1986年2月に発足した宣教司牧評議会です。これはビジョン宣言文がでてから五年経過していたこともありますが、まず、ビジョンの見直しを手がけていただきました。そして、1987年には教区創立50周年と第1回福音宣教推進全国会議(NICE)を迎えるということで、とにかく宣教司牧評議会は発足以来積極的に多くのことに取り組んでいただき答申もたくさんでました。本音のところは大変でした。ですが本当にビジョンの具体化のためによく働いていただきましたね。その中で特に青少年の問題が見直され、青年センター、アジア交流委員会(KYOSIA)などの青年を中心とした活動が生まれました。
 その他、典礼では聖体奉仕者の任命、合同洗礼志願式、福音センターを中心に聖書講座、信徒使徒職養成コース、混声合唱団、コーロチェレステの結成です。また、平和への歩み実行委員会もでき、社会問題にも取り組むようになりました。外国人登録法の問題で大阪入国管理局に行ったのは印象深いです。さらには、子羊会を中心に障害者の方々の問題などいろいろなところでビジョンの具体化のために活動していただきました。
 こうして、話しながら振り返りますと順風ばかりでなく、逆風の時もありましたが、私は京都教区の皆さんにどれほど支えられ、励まされているかということを痛感し、今日まで私の宣教司牧のエネルギーとさせていただいたことを感謝しています。また、本当にその一つ一つの活動に関わっていただいた皆様にこの場をおかりしまして改めてお礼申し上げます。

(つづく)文責・編集部


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LOOK AT ME in 三重

 京都教区の青年の皆様、いかがお過ごしでしょうか。三重の青年は、青年センター主催のイベント『LOOK AT ME』を、京都、奈良に続き、今年は三重にて行なう為頑張っています。今回で三回目となるこのイベントのタイトルの『LOOK AT ME』(わたしを見て下さい)の意味に沿って、サブテーマを「自分を表現する」として、自分の趣味や自分自身をアピールするような展示・発表での参加を募集しています。もちろん、参加のみの方も大・大歓迎です!!ちょっとした小旅行気分で、三重県へ足をのばしてみませんか?
 日時は27日(土)20時〜28日(日)16時の予定。場所は三重カトリック研宗館。費用は三千五百円です。詳しい内容は各教会に掲示されているポスター、青年センター発行機関紙『じょばに』をみて頂くか、青年センター迄ご連絡下さい。
 京都教区の青年同士のつながりを深めることが出来るように、多数のご参加を
お待ちしています。青年達が一挙に集結出来る、数少ないこのチャンス、皆絶対
逃さないで下さいね!! なお、参加申し込み〆切は5月31日(日)です。
(三重県青年一同)


◆青年センターの開館時間
(4月から変わりました)
土曜日・第2、第4日曜日13時〜18時
火曜日・木曜日 14時〜19時
水曜日・金曜日 15時〜20時
月曜日・第1、第3、第5日曜日・祝日 休館
連絡075(822)6246

 

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