1998/7 No.248

京都教区時報7月号

・青少年の信仰と活動

・CBSカトリックスカウト宗教トレーニングキャンプ

・田中司教が語るエピソード(4)

・お知らせ

・あんてな


青少年の信仰と活動

  若者への配慮は、第一回福音宣教推進全国会議以来の重要な課題です。第二回福音宣教推進全国会議は、若い人々の信仰を深めるよい刺激と励ましの契機となりました。若者は固有、独自の使命をもつ存在です。若者たちや少年少女がともに集まり、学びながら、祈りと信仰を深めることのできる場が教会共同体のなかにあることが必要です。

 若い時代はエネルギーにあふれている時代です。その力が教会と社会のなかでキリストをあかしする活動に向けられるように期待しています。この活動の体験は人生の喜びとなり宝となると信じています。

 なお、この課題には、教会共同体とともに家庭自体の努力も大きな要素を占めているということをあらためて思い起こしたいものです。とくに、家庭における「分かち合い」や家庭の祈りなどの努力と工夫が求められています。
(日本カトリック司教団「家庭と宣教」より抜粋)

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CBSカトリックスカウト宗教トレーニングキャンプ

 今年も、京都・奈良・滋賀のカトリックスカウト三十三名が、大津教会と聖母幼稚園に集い、二泊三日の舎営学習を行ないました。
「希望」と言うテーマに、森田神父以下指導スタッフが、それぞれのカリキュラムを工夫し、計八時間の講話・討論を計画しました。
 導入は森田神父による「天使へラブソング」の観賞。映画の流れを通し、四名の登場人物がそれぞれに変わっていくありさまと、そのきっかけとなる事柄を受け止める事が課題として与えられました。特にクラレンスと修道院長の対照的な変化と、それを動かしたクラレンスの「私にしかできない事」を実践してしまう勇気が、スカウトに印象を与えたことでしょう。
 今回は試みとして、BG班(中学生)とRS班(高校生)を分けてクラス編成を行ない、それぞれ、青少年問題、宗教章取得について講話が持たれました。
 青少年問題では、物質社会、競争社会のニーズに合わせ、学校と家庭が敷いたレール上を走らされている青少年が、本当の自分を見つめ、正しく判断する機会を失っている点を掘り起し、更には「オチコボレ」を暖かく迎えいれる筈の家庭が、子供の育成に対し責任を放棄しつつある点に触れてみました。青少年問題の原因は「ナイフ」にあるのではなく、家庭がいかにして「子供を贖う(ひとつになる)か、子供の存在を認めるか」にかかっています。これがイエスの原点・希望の原点でしょう。

 このキャンプで、スカウトが得た成果と合せて、司祭・スタッフの熱意が少しでも彼らに受け入れられたのではないでしょうか。
「来年も京都で逢おう」と誓いあい、キャンプの解隊が宣言されました。
(BS草津14団副長 K・T)

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田中司教が語るエピソード(4)

▼諸宗教担当を二十年もしておられたそうですが、それについてお聞かせください。


日本の諸宗教は次の五団体にまとめられています。それらは
(1)神社神道、(2)教派神道、(3)全仏、(4)キリスト教連合、(5)新宗教連盟です。

それに世界宗教平和会議(WCRP)と世界連邦宗教日本委員会という二つの団体が諸宗教の各団体から送られた代表者によって構成され、諸宗教間の交流のために活動しています。その他、三・四年に一回ですが、東西霊性交流という禅宗とベネデイクト会による一ヵ月に及ぶプロジェクトがあります。

 いずれも初めから難しい教義、典礼、教団運営について話し合うのではなく、先ず、お付き合いをして友達になることが大切でした。特に、1981年の教皇訪日と1986年のアッシジサミットでは、その功を奏し、カトリックは日本で高く評価されるようになりました。

 教皇の呼び掛けで世界中の宗教者が集って行われましたアッシジでの「宗教者平和の祈り」の集いに、私はヴァチカンのスタッフの一人として参加し、日本からいらした仏教、神道、キリスト教、諸宗教組繊の代表者の接遇をしました。その時のことが思い出されます。この集いは、自らの宗教的伝統を忠実に守り、自らの信仰を貫きながら、しかも今日の悩める世界に対して平和と人間に献身するという宗教共通の決意を証しすることが目的でしたから、「平和の祈り」は各宗教の慣例にしたがって行われました。日本からの皆様も、仏教の方は法衣に袈裟を掛けて数珠を持って祈られ、神道の方はしめ縄を張って神事の場をつくって束帯装束で祈られました。この時、しめ縄を張り渡すための竹がイタリアでは手にはいらず、葦を代わりに使って岩だらけの地面に苦労してたてた事などが懐かしく思い出されます。
 その後、このアッシジの精神を受け継いで1987年の8月に、比叡山天台宗が開創千二百年を記念して日本における宗教者の平和の祈りの集いを「比叡山宗教サミット」と名付けて開催されました。この時、私は運営委員の一人として色々な宗教の方と共に会議を重ねて準備をしました。初めのうちは、なかなか捗りませんでしたが、皆の努力と協力によってよい企画ができ、素晴らしい集いとなりました。特に、英国、フィリピン、オーストラリア、韓国からきた12人のフォコラーレ(カトリック系の神の愛に基く精神運動団体)の子供たちが「全ての人が一致と平和のために働こう」というメッセージを発表し、同時にそれに賛同する世界の14万6千4百余名の人々から集めた署名を山田名誉議長に手渡し、参集の人々を感激させました。
 その後、一日だけの祈りの集いですが日本国内レベルで続けられました。そして、第一回目から十年経ちました1997年の8月に、比叡山宗教サミット十周年記念の平和の祈りの集いが行われました。四日間の日程で行われましたが、第二日目が日曜日でありましたので、河原町教会で「子どもたちの未来と平和を祈るミサ」がアリンゼ枢機卿司式のもとキリスト教連合によって日本語、英語、ラテン語をまじえて捧げられ、座席が足らない程の多くの人が参列し、心を一つにして祈りました。これは非常に意義あるものでありました。
 また、私はカトリックの諸宗教担当司教でしたから、日本のカトリック否バチカンの代表として、日本の色々な宗教の式典にお招きを頂きました。例えば、二十年間に天台座主おニ人と永平寺貫主おニ人が遷化されましたので、葬儀、晋山式に参列させて頂く機会がありました。そこで、日本において私共は神仏の大多数の中の極く少数派ですから、相手の習慣、作法をよく学ばなければならないと思いました。これが互いに理解し、協力しあう第一歩であると痛感しました。

(つづく)文責・編集部


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お知らせ

◆希望の家ボランティア募集


1.【バザー】希望の家では、大バザーを11月に、またミニバザーを7月と2月に行っています。これらのバザーの主旨は、地域福祉事業のセンター的役割を担う希望の家の運営・活動資金捻出のためと、地域の人との交流のためです。これらのバザーに向けての準備は一年を通し行っており、特に古着の仕分けには多くの時間を費やさねばならず、常に人手不足に悩んでいます。水曜日か木曜日の午後1時から5時までの内で少しでもお時間の有る方、御連絡ください。


2.【憩いの部屋】地域のお年寄りを中心にした《憩いの部屋》を週に2回もっています。これは、地域の特に一人暮らしのお年寄りを中心に、月一回は折り紙を、そして日常的には世間話をしたり、いろいろな相談事を聞き、共に考え、悩み、喜び、できる限りニードに応えていくというものです。火・水・木曜日の午後1時から4時までの何れかにお時間のある方、御連絡ください。


3.【野外プログラム】月一回六十歳以上のお年寄りのために《やすらぎ学級》を開いています。ここでは、衛生・栄養・安全に関する教室や手工芸などの文化教室、会食会などを開催し文化に親しみ、教養を高め、時にはみんなで楽しく食事をします。
 そして、春と秋にはみんなで野外リクレーションにも出かけるのですが、例年介助者が足りないために希望者の全てをお連れできないのが現状です。新緑の春、紅葉の秋の一日を、お年寄りと一緒に過ごして下さる方をお待ちしております。御連絡ください。


4.【巡回・訪問】安否の確認はもとより、より快適に、その人らしく生き生きと生活できるように助けていくために、65歳以上の一人暮らしのお年寄りの家へ随時巡回訪問を行っています。ここでは、一人一人の話しによく耳を傾け、ニードを聴き取る作業が必要です。また、病院や老人ホームなどに入られた方の訪問も行っていますので曜日は問いません。訪問できる日をご連絡下さい。


5.【配食サービス】何らかの理由で調理が困難な六十五歳以上の一人暮らしのお年寄り、または身体に障害を持った方を対象に、週に一〜二回月曜日から金曜日まで配食サービスをおこなっています。長年に渡り教会ごとに持ち回りでお願いしておりますが、諸事情で緊急に人手が必要になった際に、個人的にお手伝いしていただける方を求めています。御連絡下さい。
【連絡先】075(691)5615希望の家

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今までのそしてこれからの青年
鈴鹿教会 A・C

 1996年から始まった『LOOK AT ME』(京都教区青年の集い)も今年で第三回目を迎えることができました。一昨年は京都、昨年は奈良、そして今年は三重にて開催されました。
 少し前まで、三重県の青年部は、各教会ごとでしか活動していませんでした。しかし、昨年春から『あみぃ〜ご』という、月に一度の会合を始めてから、すこしずつではありますが県内の横のつながりがもてるようになりました。そして、県内だけではなく、県外で行われる青年センターのイベントや運営委員会などにも参加する人が増えてきています。
 『LOOK AT ME』を始めるまでは、青年センターを中心に、青年のつながりを広め深めるために行っていた活動も、決まった人しか集まらなくなっていました。また、一部の青年の意見を取り入れる必要がありました。
 しかし、ここ二・三年の間で、それも少しずつ改善されつつあるように思えます。『つどい』を通して、意見の交換をすることにより、他地区の青年の活動状況を知り、またその中で新しいものを発見でき、刺激をうけることができます。また逆に自分と同じ考えを持っている人との出会い、共感することにより、心のつながりが得られます。
 いろいろな地域の人との出会い、交わりを通して、心の視野が広がり、今まで気が付かなかった『自分自身』との出会いがあります。
 いっぺんに沢山の人というわけではなく、先ず一人一人が、個人としての関わり(自分の傍らにいる人とのつながり)を基本にし、それがきっかけで、少しずつ膨らんでいけたら。また、義務感、やらなくてはいけないという気持ちはあまり持たずに、自分の出来る分野で楽しく活動できれば良いなと思います。

 

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