1996/7 No.224

京都教区時報7月号

・高山右近受洗の地

・チャードの兄弟たちと共に歩もう

・右近こどもまつり(右近祭)

・第7回『ウォーカソン・三重』行われる!

・宮津教会献堂百周年

・7月8月 キャンプ情報

・あんてな 

・CBSカトリックスカウト京都支部宗教トレーニングキャンプ報告



高山右近受洗の地

  

 高山右近は奈良県榛原町にあった沢城にて、1564年12歳の時に、ロレンソの導きにより両親と共に洗礼を受けました。イルマン・ロレンソは日本人として最初のイエズス会修道士となったびわ法師でした。

 右近は1573年21歳の若さで高槻城主となりますが、1578年摂津の領主荒木村重が信長に叛いたため、信長に従うか選択をせまられます。この時右近はキリスト教の保護を考え、領主に禄を返上しました。

 又、秀吉より「キリシタンを捨てよ」と迫られてもことわり、ついにマニラに追放されました。
 右近は戦乱の世に生きながらも、キリスト教の信仰を守り、模範を示しまし。

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チャードの兄弟たちと共に歩もう

幼きイエズス修道会  

●チャードという国


 「チャードという国どこにあるのかな?」と問い返される国。アフリカ中央部でリビア、ニジェール、ナイジェリア、カメルーン、中央アフリカそしてスーダンの六ヶ国に囲まれた国。アフリカ大陸で四番目に広い国、北半分はサハラ砂漠に属し、主にアラブ系の回教徒が遊牧生活を営み、南部の熱帯サバンナ(サヘル)地帯では農耕生活を送っているキリスト教徒や、アミニズムを信じる人々が多い国です。多数の部族の寄り合いの国であり、北と南の敵対意識はなかなか消えにくい国でもあります。

 1960年にフランスの植民地支配から独立した新しい国ですが、キリストのみことばを聞くことができたのは1929年、今から67年前でした。
 ショファイユの幼きイエズス修道会が創立120年、日本宣教100年を記念し、海外宣教の輪を広げる動きの中で、チャードの教会への協力を引き受けたのは1980年でした。現在日本人7名、カナダ人4名のシスターたちは、首都ンジャメナ、南部のライとギダリの3つの修道院を軸として130余りの町村で、人間らしい生き方をしようと努力しているチャードの人々と協力しています。

 首都ンジャメナでは3名のシスターたちが、日本をはじめ、諸外国から協力活動のために往来する人々の宿泊施設を、5人のチャード人職員と共に管理運営し、また青年たち、少年たち、婦人たちの自立活動に同伴しています。ガールスカウト活動、裁縫の技術を学びたい人、生活設計の方法を習得しようとする人々に教えます。

●子供たちに教育を


 日本の大阪に当たるようなライ市は、淀川の規模に比べられるロゴーニュ川のほとりにあります。本会のシスターたちが最初に活動を始めたところです。教会立の女子小学校で宗教や育児学、裁縫や手芸を教えました。アフリカでは小学校を卒業した年令で結婚生活に入る女性は多いのです。一夫多妻の習慣の残っているチャードの女性の地位は一人の人間としての幸せを十分に保障されてはいません。学校教育の恩典も女の子であるために得られない状態があります。野原を駆け回っている子供たちに教育の機会を作ることから考えようと、シスターたちは幼稚園をはじめました。青空教室はむしろの屋根を持つようになり、次に日本からの援助を受けてしっかりした園舎を持つ幼稚園になりました。今では毎日曜日の子供のためのミサの中で、福音物語を劇で表現して典礼に参加します。
 衛生教育の重大さはよく認識されてきました。指導者となるチャード人たちの研修センターの働きも活発です。

●村民たちの自己開発に協力を


 ギダリは川から25キロほど内陸に入った町です。シスターたちの任務は、教育と共に診療所の管理です。ギダリを中心に10キロ内の村村の保健衛生の指導の責任を取り、一方では村民たちの自己開発の協力者となります。
 農業改善、共同耕作、穀物保管倉庫の設置を考えること、砂漠化防止と共に自分たちの食料生産をどのように上げるか、消費のバランスの取り方を学ぶなど地に足をつけた取り組みを探っています。現在、大豆の高い栄養価値に注目して作付けの普及に努め、緑化運動の意識化も次第に強まって、村民自身の手によって育苗から植樹まで行おうとしているのは大きな進歩です。
 これらの歩みは先進諸国の善意の人々の、物的人的援助によって進められ実りを上げて来ました。次の世代にはチャード人自身の力でこの歯車が動いていくでしょう。今はまだ協力者を必要としています。続けての援助をよろしくお願いします。


郵便振替口座番号 01110の8の15498
加入者名 幼きイエズス修道会

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右近こどもまつり(右近祭)

 5月5日、奈良件榛原町沢の池で『右近こどもまつり』が行われました。会場は沢城跡のある山のふもと、右近顕彰碑近くの田植え準備が始まる前の田んぼです。

 今年は主日と重なり、また前夜からの雨が早朝まで残り、、5月とは思えないほどの寒さでしたが、地元のこどもたちや滞日外国人の方々、大阪教区の高槻教会のみなさんを含めて約二百人の参加者で、高山右近を偲ぶ顕彰式を行い、運動会、地元の方のカイドで沢城跡の見学(希望者)と楽しい一日を過ごすことができました。会場の回りは鯉のぼりがたなびき地元自治会・婦人会・子供会による「右近版画」「右近まんじゅう」やおにぎり、おでんなどの売店も出されにぎやかでした。
 この地は右近が幼少時代を過ごし、また洗礼を受けた所です。毎年こどもの日に開催されるのはそのためですし、『こどもまつり』としている理由です。

 私たちは地元の方々との交流を通して右近の心、そしてカトリックの心を共有することができるようにしたいと思っています。
 奈良県の8教会が榛原町「澤大貝史蹟顕彰会」「高山右近の会」と共に続けてきた『右近こどもまつり』が、日本二十六聖人殉教400年祭につながる行事として、また2000年には30回を迎えるこの行事を、新しい福音宣教の一つの形と考え、毎年この日に開催できるよう地元の方々と協力して行く必要があります。カトリック信者だけの行事としてではなく、高山右近を育てた環境の中で、その地で育ち生活する人たちと共に、続けることが大切だと思います。

 地元では沢城跡の一部を記念公園として整備するための努力が始まったことを最後に付け加えさせていただきます。


(『右近こどもまつり』の問い合わせは大和八木教会へ)

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第7回『ウォーカソン・三重』行われる!

  

「やあ、お元気でしたか。あれから、もう一年経ちましたね。」
 「傘持って来ましたけど、お天気になりましたね。やっぱり、神さまが守って下さっているんですね。」

 4月29日緑の日、第7回『ウォーカソン・三重』が行われました。晴天にめぐまれ、県下各教会から、80代のご婦人を初め、信徒・シスター・神父など老若男女100余名が参加しました。

 津教会ネリグ神父の祈り、三重カトリック協議会仲井会長の「元気に楽しく歩きましょう」の挨拶に続き、10時、津教会を出発しました。折り返しのヨットハーバーでは、おしゃべりをしながらの昼食とプラカードコンクールの審査。心地好い疲れの中、二時過ぎ全員無事にゴールの津教会へ到着。冷たいジュースで喉をうるおし、閉会式にのぞみました。

 集まった義援金は、昨年に引き続き、日本赤十字社を通して阪神・淡路大震災の被災者のために使われます。今年は、三重県カトリック信徒連絡協議会から名称を変更した三重カトリック協議会の主催、津・久居両教会の担当で実施しました。担当は、第5回から県下各教会持ち回り、担当した教会では、「青年たちの活動の場が出来て良かった」との声も聞かれます。

(文責・松坂教会 K)


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宮津教会献堂百周年

 5月6日、宮津教会献堂百周年が祝われました。記念式典の中で創建当時の祭壇の復元が記念事業として取り組まれたことが発表されました。又、宮津市長も式の中で挨拶され、宣教の成果が着実に実りつつあることを感じました。
 この地での宣教の実りは、パリ外国宣教会のルイ・ルラーブ師の功績によるものであり、師の親族の方々が、式に参列するためにフランスより来られていました。
 今回、記念誌は作成されませんでしたが、師の来津宣教百周年記念誌が、1989年に作成されています。この中に、師の宣教師としての活躍が記載されていますので、ここにその記事の一部を紹介いたします。

●二十六聖人殉教の地へ


 『細川ガラシヤ夫人隠棲(いんせい)の地に程近く、キリシタン大名細川興元、京極高知など、ゆかりの宮津はやはり、神様のご計画の地であるかの様に、古くより輝いていた土地でもあったのか、フランスのパリ外国宣教会より1885年日本布教の為に派遣された、ルイ・ルラーブ師の日本での福音宣教の定住地になることの神のご計画御摂理については、ルラーブ師ご自身も予想されていなかったことでしょう。
 師はまだ幼少の頃、日本二十六聖人に捧げられた、殉教さえ暗示される様な赤玉のコンタツ(ロザリオ)を貰い、つまぐり祈りながら何故か迫害の強い、未だに殉教の怖れさえ残されていそうな日本に対する関心と宣教の憧れが、つのり始めていた。』
 『その後ルラーブ師は、神の召し出しにより、1885年………司祭に叙階された。時にルラーブ師が28歳の秋のことでした。
 日を経ずして、師の派遣任地の発表が、神学校の大講堂において校長より日本と明示された。ルラーブ師にとって最も尊敬する聖人である聖フランシスコ・ザベリオによって教えの種がまかれた日本、又幼い頃より何となく憧れさえ持っていた二十六聖人殉教の地、日本………。』

●宣教の初めの困難


 『京都での河原町教会生活3年の後、ルラーブ師に、山陰地方伝道強化の命が下ったので、ビリオン師が、先に近江から丹後路へと行脚伝道されたことのある同じ路を選んで、単身小浜に行き、荷物は船便に托して、田舎のため人力車さえない処をわらじばきの徒歩旅行で陸路を舞鶴に到着された。今まで余り見たこともない外人、殊に耶蘇(ヤソ)教の宣教師に対する故なき反感、畏怖、嫌悪はまだまだ強く荷を運ぶにも応じ手もない状態にて、布教に対する反対、妨害は殊更に強く、小石や瓦の応酬が返されて来るのも、ままあることだった。師は後日を期し舞鶴を断念して、宮津へと移られた。
 然し宮津でも同様な困難は待ち受けており、決して安穏な処とは言えなかったが、幸いなことに、ルラーブ師が初めて泊まられた旅宿、ふで屋の主人が、………一軒の借家を斡旋してくれ、漸くここ宮津に落着くことが出来た。時に1888年クリスマスに近い12月下旬のことであった。』

●聖堂の建築


 『宮津でもようやく信者の数も増してきたこともあって、聖堂を建築する計画がたてられ、フランスの兄弟や友人、知人に祈りと寄付を願い準備の上、………1896年に完成し、聖堂を洗者聖ヨハネに献げて、5月6日盛大な献堂祝別式が挙げられた。』
 『1907年ルラーブ師は、カトリックの信仰を基礎とした人間教育を主眼とした、子女のための裁縫を主とした宮津裁縫伝習所を、………教会の境内に創設された。これが現在の暁星女子高等学校の前身であった。』

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7月8月 キャンプ情報

京都教区青少年委員会主催


▽カトリック青年アジア体験学習
内容・ワークキャンプと現地青年との交流
目的地・フィリピン(インファンタ、マニラ)
募集人数・十八名
費用・十五万円
参加資格・十八歳以上の青年
申込期限・7月1日
企画責任者・オヘール師、柳本師
問合せ・青年センター
    075(822)6246


▽教区中学生広島体験学習
日時・8月4日(日)〜7日(水)
対象・中学生(未信者も可能)
宿泊先・広島市内の教会
    4日は大津教会
費用・一万三千円
引率者・エミリオ師
申込・7月7日までに
   各教会主任司祭へ
問合せ・エミリオまで
    0775(26)0461


▽教区高校生会夏の合宿
日時・8月1日〜3日(予定)
場所・唐崎教会
対象・高校生(未信者も可能)
引率者・森田師
問合せ・森田まで
    075(381)3268


▽中学生会夏の合宿 
日時・8月23日(金)〜25日(日)
場所・善きサマリア人修道会
   奈良修道院  
対象・中学生(未信者も可能)
費用・七千円
引率者・柳本昭師とリーダー
問合せ・青年センター
    075(822)6246

 三重地区


▽名張教会キャンプ
日時・7月20日(土)〜21日(日)
場所・名張教会
テーマ・よろこびと感謝の心
対象・小学生

 奈良地区


▽大和郡山教会日曜学校キャンプ
日時・7月27日(土)〜28日(日)
場所・御所教会内「虹の家」

 滋賀地区


▽青少年夏期錬成会
日時・8月16日(金)〜18日(日)
場所・メリノールハウス
対象・小学5年〜高校生
主催・滋賀カトリック協議会


▽草津教会夏期学校
日時・7月20日(土)〜21日(日)
場所・草津教会
対象・幼稚園児〜小学4年生


▽大津教会夏期学校
日時・7月22日(月)〜24日(水)
   午前中のみ

 京都北部地区


▽西舞鶴教会日曜学校キャンプ
日時・8月7日(水)〜9日(金)
場所・由良教会


▽西舞鶴教会中高生キャンプ
日時・8月12日(月)〜13日(火)
場所・網野教会


▽西舞鶴教会練成会
日時・8月20日(火)〜24日(土)
場所・聖母訪問会鎌倉修道院
対象・小学5年〜中学生の女子

 京都南部地区


▽第10回近隣小教区教会学校合同キャンプ
主催・近隣小教区教会学校教師会(伏見・桃山・八幡・宇治・田辺・精華・山科)
日時・7月26日(金)〜28日(日)
場所・野外礼拝センター
テーマ・集まれ友だち神様の子
サブテーマ・学ぼう!神様に命を捧げた二十六聖人の心を
 今年は、日本二十六聖人殉教四百年祭にあたり、日本二十六聖人にちなんだ要理も企画しました。子供たちが、日本二十六聖人に習い育ってくれることを願い、豊富な企画をたくさん用意しています。
対象・小学生(未信者も可)
費用・小学生 三千五百円
問合せ・桃山教会 三上幸夫まで
    075(622)6457


▽河原町教会夏期錬成会
日時・8月8日(木)〜10日(土)
場所・あやべ青少年山の家
対象・小学2〜6年生
▽衣笠教会日曜学校キャンプ
日時・8月3日(土)〜4日(日)
場所・桃井キャンプ場


▽西院教会日曜学校夏期学校
日時・7月19日(金)〜21日(日)
場所・西院教会
対象・小学生

 日本カトリック研修センター


▽ヤング海外体験学習
日時・8月20日(火)〜29日(木)
訪問先・フィリピン
対象・青年信徒(高校生以上)
費用・十五万円
問合せ 052(831)5037

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大好きな友達、大好きな教会!!

いっしょに喜ぶことができるような人になりたい(M・K)

 草津教会春の中学生合宿に参加すると申し込んだ時から、ずっとわくわくしていた。合宿って夜中でも友達と沢山話すことができるし、楽しみにしていた。
 そして当日、教会に行ったら、大津の友達もきてくれていてびっくりした。リーダー、そして中学生、合わせて20人はこえていたと思う。これですごく楽しい思い出ができると思っていた。
 でも、この合宿で初めて友達付き合いというのをむずかしく感じた。やっぱり私は自分が一番大事と思っているせいか、ついつい自
分かってになってしまいます。教会では、人の心、愛などの学習のようなものをして自分を考えさせられた。私は友達のことを一番に考えることのできる、相手が喜んでいると私もいっしょに喜ぶことができるような人になりたいと思った。

安心感を与えてくれる(T・M)

 5月4日から5日にかけて行われた大津教会での中学生合宿で、私は一段と皆と仲良くなれたような気がします。そして新しい学年になったということを改めて感じさせられました。
 私は、いつも教会の合宿に行くのを楽しみにしています。
それは何故かというと、教会の皆の集まりというのは私に安心感を与えてくれるからです。学校のこと、勉強のこと、みんな忘れられるのです。また、皆仲が良いということも理由の一つです。学校みたいに上下関係もないし、男女の中も良いし、私の中ではパーフェクトと言ってもいいくらいです。
 そしてこの大津の合宿では、自由な時間がたくさんあったので、友達とたくさん話したり、歌ったり、遊んだりと、本当に楽しい二日間を過ごすことができました。
 今まで合宿に参加したことのない人は、ぜひ一度参加してほしいと、心から思っています。

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CBSカトリックスカウト京都支部宗教トレーニングキャンプ報告

 人の心にきれいな花を咲かせます   
 GS奈良1団 T・M

 春休みに入ったばかりの、京都・滋賀・奈良の中高生44名、指導者・スタッフ25名が、西陣教会青年会館に集い、3月22日より24日まで宗教トレーニング・キャンプを行いました。

 聖書の中から「放蕩息子のたとえ」「善きサマリヤ人」を取り上げて、浅田神父様・草津十四団指導者田村様がわかりやすく解説して下さいました。そして今自分達の回りに、このたとえ話に似たような、いじめ・偏見・差別があるとしたら、カトリック・スカウトとして求められる望ましい姿について話し合いをしました。

 また下賀茂神社・京都御所周辺のハイキングで友情を深め、主日のミサに参加させていただきました。浅田神父様は「スカウトの皆さんは誰よりも先に行動を起こす、たのもしいレスキュー・たのもしい奉仕者・たのもしい友達仲間であると言われるようになって下さい」と励まして下さいました。

 「2泊3日のキャンプで学んだ事はこれで終わるのでなく、明日からは自分の周りの人の心にきれいな花を咲かせることを、実施して下さい」との田淵支部長の言葉で閉会。スカウトと指導者が握手で再会を約束したあと、記念撮影のカメラの向こうには生き生きした顔・顔・顔が明るく笑っていました。

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