交流記録  2

韓国カトリック平和新聞掲載記事
日本語 *한국어*
済州から京都へ 2006.4.26

 京都教区と姉妹教区の契りを結んだ、韓国・済州教区の司教座聖堂・済州中央教会の司祭3名、シスター3名を含む総勢30名の訪問団がまだ桜の季節の余韻が残る4月26日に、京都を訪れた。

 訪問団は、3泊4日の日本訪問の締めくくりが京都であったが、九州での聖地巡礼の疲れも見せず、衣笠教会やコリアンセンターのほか、金閣寺、二条城、清水寺などを訪問したのち、午後6時30分から河原町教会において、「済州京都姉妹教区交流ミサ」を京都南部東ブロックと共同で捧げた。

 御ミサでは、浅田神父様の韓国語でのあいさつや中央教会イム主任神父様の日本語でのお礼、日韓両国語での聖歌とお互いに礼を尽くした、心温まる交流ミサとなった。御ミサの中で、中央教会からのマリア様の御像と、東ブロックからは聖フランシスコ・ザビエル生誕500周年記念メダルなどのプレゼント交換も行われた。

 ミサ後には、隣りのロイヤルホテルで、交流懇親会が開かれた。この懇親会には、京都教区からは交流部員のほか、東ブロックの信徒数名が参加し、中央教会の司祭、修道者、信徒との友好を深めた。それぞれが一人ずつ紹介し合ったり、得意ののどを披露したりと、和やかなうちに場は進んだものの、お互いが抱える深刻な問題も垣間見ることができた。

 日本の教会では信徒の高齢化や召出しの少なさが課題であり、これに対しては、済州教区から神学生やいずれは司祭を派遣するという力強い話もあったが、韓国でも受洗者が少ないとか、青少年が問題を起こすという課題があって、布教が難しくなっているとの話もあった。今後は、お互いに言葉を覚えて、より深い交流を進めましょうとの話も、そこここのテーブルで語られ、和気あいあいのうちに懇親会もお開きとなった。

 翌朝は、宿泊先のホテルで10月の済州教区訪問時の再会を期して、交流部員5名が大阪に向けて走り去るバスを見送った。

京都コリアンカトリックセンター
京都の最初に訪問
京都コリアンカトリックセンター
聖堂での祈り
京都コリアンカトリックセンター
シスターマリアから
歓迎の言葉
衣笠教会聖堂
交流ミサの前、一行は衣笠教会に立ち寄り、聖堂で祈った
衣笠教会ホール
衣笠教会の信徒との交流。
衣笠教会ホール
衣笠教会の信徒との交流。
河原町教会交流ミサ
「主の祈り」で、全員で手をつないで祈る司祭。ことのき済州教区の信徒も手をつないで祈った。
河原町教会
済州教区の3人の司祭に花束が贈られた。
河原町教会
聖堂の前の3列に座る、済州教区信徒の方々。