交流記録 5

京都から済州へ 2007. 5.14 〜  5.16

日 程 感想文 スナップ集

感想文

◎ 済州島巡礼の旅に参加して 同行司祭 柳本昭

 今回の巡礼で一番の楽しみは、夫神父、禹神父との再会でした。夫神父さんは一昨年、禹神父さんは昨年に京都教区に来られ、南勢ブロックに滞在されました。一緒に尾鷲に行ったり、お風呂に行ったり。姜司教さんも神学校の大先輩であり、唐崎の司祭集会でお会いしたこともあり、知らない土地に行くという感じではありませんでした。
 関西空港ではいきなりハプニングがあり、どうなることかと思いましたが、済州空港で禹神父の笑顔に迎えられ、安心して済州ツアーを始めることができました。司教さんも暖かく迎えてくださり、改めて京都教区との姉妹教区関係を認識いたしました。
 2日目の夜、今回の巡礼のメインでもある「聖母の夜」。とても寒い夜でしたが、司祭の皆さんに暖かく迎えていただきました。ミサのときにも夫神父さんともうお一人の神父さんが横についてくださり、安心して共同司式ができました。祝福に回ったときに「日本人の神父さん!」と言って(韓国語でしたが)喜んで受けてくださったのには感激しました。司祭職の喜びを体験させていただきましたがほかのメンバーの方々はどのような体験をなさったでしょうか?
 最終日、神父さんが私のために特別プログラムを用意してくださいました。サウナつきのお風呂ツアーです。日本でお風呂にお連れしたお礼だそうですが、最後にお風呂で締めくくるなんていかにも私らしい巡礼でしたね。

◎第3回済州教区聖地巡礼に参加して ノートルダム教育修道女会 大野成子

 済州カトリック教会成長の原動力として姜司教様は次の点を指摘されている。
 「4.3事件、6.25戦争など恐怖と痛みの歴史体験を通して済州島民が背負ってきた十宇架は彼らをして福音を受け入れる Pre-catechumenato 期間であった。また現代以前、高麗、朝鮮王朝時代ほぼ1千年にわたる流刑の地として踏まえてきた抑圧と苦悩の体験蓄積は済州島民の心に根強く宗教心を植え続けて来た。それは神の民のエジプトと荒野での体験に似たものかも知れない」
(済州教区ペトロ姜禹一司教著「済州の福音化」より引用)
 今回第3回済州教区「聖地を巡る旅」に参加して、その途上前述の司教様の言葉を何度も思い起こしたことであった。
 1899年に公式に設立された済州教会が現在島民10人に1人がカトリック信者といわれるまでに成長し、エネルギッシュに活動している現状を目のあたりにして感動した。
 日韓司教交流会での合意事項にもあげられているが、日韓の様々なレベルでの信者(各信心活動団体等)の交流、特に次代を担う青年達の交流の活発化を推進していきたいと切に思ったことであった。

◎済州巡礼の旅 河原町教会 本坊芳子

 5月14日〜16日迄、第3回済州島「聖母の夜」行事に参加したのは、Y師・シスター2人、信徒3人だ。「黙想の家」に泊まり、「聖母の夜」の行事のロザリオ・済州教区姜司教様司式の荘厳ミサ、沢山沢山の神父様で厳かに行われた。
 皆んな寒い寒い。
 夜8時から始まったのだが、2千人以上は参加され、現地の女性はチョゴリを着ておられる方もあり、殆どの信者はヴェールを誇らしげに被り清楚だ。
 10時過ぎまで、バンドが奏でられコーラスも唱われ、生き生きとした信仰・パワー・バイタリティは、参加した者は誰をも満たしてくれたと思う。
 済州司教様を訪問する機会が与えられ、お側にいるだけで生きた信仰と愛の温もりが感じられ、今も、ひしひしと温もりの感じ残っています。

◎第3回済州教区の聖飽を巡る旅に参加して 山科教会 マクレイン 久美子

 この4月、還暦を迎え今までの清算と「自分みつめ」の為のつもりで、初めての韓国、済州島巡礼の旅に参加させていただきました。
 はじめ、2泊3日のぎっしり詰まった行程に少々驚きましたが充実した旅の内容と素晴らしいガイドさんのお陰でまだまだ見たい、聞きたいと言う意欲がわいてまいりました。
 思い出を手繰ると感動と楽しかった事等が甦ってまいりますが、申すまでもなくこの旅のクライマックスは、一日目の目本語が大変流暢な済州地区司教様との謁見と翌目の「聖母の夜」のミサでした。
 私たちは夜8時頃にはミサの会場となる屋外ミサ広場でミサが始まるまで待機しておりましたが、特別ミサという事もあり、大勢の方々による多くの献花の様子や祈願奉納をされる信者さん達を私は、まるで初めて見る珍しい光景でも見るかのように眺めていたと思います。そして9時頃でしたでしょうか、ミサが始まらんとする頃には4千人以上とも言われる信者さん達にすっぼりと囲まれた私たちは深夜ミサの神秘の世界に静かにわが身を置く事になりました。べ一ルの下では寒さでガタガタ震えながらも(その夜はことの他寒かったようで目本から持参した暖かいはずの衣服は役に立ちませんでした)、「熱い」韓国の信者さん方との信仰の一致を感じた本当に感動のひと時でした。
 その後も神様のお恵みは、これだけに留まらず中文教会訪問時には私たちを結婚式という祝い事の席に引き合わせてくださり、その上昼食のお相伴まで頂くことになりました。
 また、行程中お天気に大変恵まれ、お会いした多くの神父様達やシスター達とも信仰を通して素晴らしい交流をさせて頂きましたお恵みによって、60歳「再出発」のエネルギーを頂いた思いであります。こうして今回の旅は、当初の私の巡礼の思いよりず一とはるかに意義深いものとなりました。最後は済州空港への途中のミステリーゾーン(お化け道路)で皆、子供にかえったようにその不思議を楽しみました。
 この旅を企画し準備下さった方々、韓国でお世話になった方々、またそこで出会った方々、この旅でご縁がありご一緒させていただいた方々、そしてこの旅に理解を示してくれた私の家族に心より感謝をしたいと思います。
 有難うございました。