交流記録 7

京都から済州へ

 第5回 済州教区聖地巡礼(2010年5月19日〜22日)

日 程 感想文 スナップ集

感想文



5回 済州教区訪問「感謝のとき」をすごして

亀山教会 菅野城一

519日〜22日間の聖地を巡る旅。済州教区・京都教区の配慮と巡礼団皆様の大きな愛に包まれて、充実した4日間の旅を無事に終わることが出来た。
 「百聞は一見に如かず」2日目の夜の「聖母の夜ミサ」と「キャンドル行列」は素晴らしかった。荘厳・壮大な野外ミサ、司教・司祭50名程、信徒は何千人。私たち巡礼団は中央最前列の特別席、司教様から京都教区巡礼団の紹介があった後、一転して盛大な夜の祭典キャンドル行列へと続く。山中の湖畔をローソクの灯りで囲み「アベマリア」の大合唱、体験発表、歓喜の歌とダンス…多勢の老若男女が湖畔に映し出された。バスガイドの「5月はマリア様の月です。信者はマリア様を喜ばすために、一人ひとりがどうすればいいのかをよく考えて行動しているのです」との説明に感服した。

 5時間余りの済州島夜の行事に参加し、いろんなことを気付かされ恵みの一夜となった。




5回 済州教区聖地巡礼に参加して

亀山教会 菅野多恵子

 京都・済州教区の計らいのもと、聖地を巡る4日間の旅を喜びのうちに無事終わることが出来た。初日のソウル市内での聖地巡礼(切頭山聖地、明洞大聖堂など) そして済州では殉教の聖地に。そこは先人達の信仰を守り抜こうとする強靭な精神が深く刻まれていることに感服した。恵みの小山での「聖母の夜」の行事に参加出来、ミサの中で、姜司教様は「聖母のみ心を崇め、この世の平和の為に尽そう!」と訴えられた。済州の司教座、教会訪問では、司教様をはじめ、神父様、信者の皆様方から身に余るお持て成しを受け、心からの感謝と共にそれぞれの教会の発展を祈りつつ跡にした。

 5年前に済州・京都姉妹教区の縁組が結ばれたことにより、姉妹教区の交流がこの様に毎年続けられていることに心より感謝したい。主に招かれた私達は、両国の歴史や文化を理解しあい、お互いに祈り励まし合う努力をこれからも惜しんではならないと思った。神に感謝!




巡礼記

西院教会 木村紀枝

チェジュ巡礼五月の空に夢乗せて
空港にチョゴリで薔薇持ち大歓迎
五月夜に三千人の祈りの輪
ローソクの灯り連なり聖母祭
新緑の恵みの丘にて道行きす

チェジュの兄弟姉妹の皆様の、心の籠った歓迎と、暖かい心の交わり、共に祈った感動、信仰への熱心な取組みの姿をしっかりと胸に留めました。終始にこやかにご指導いただいた森田神父様、和やかに、ご一緒した皆様、気持ちよく送り出してくれた家族、何よりもこんなにも素敵なチャンスをプレゼントしてくださった神様に心からの感謝のうちに。





済州巡礼

南山教会 井上アキ子

切頭山の処刑風景の絵に、目をそむけたくなりました。このときおそらく一人もいなくなったであろう信者が、今こんなに多くいることに驚きです。また日本の信者と違って、聖体拝領のあとの表情を思わず見つめてしまいました。手のひらをひざの上にのせ、陶然とした様子なのです。日本人とは違う、こんなに心酔できることがうらやましいような、ちょっとこわいような。この日はウィークデーだったにもかかわらず御聖堂の中はいっぱいでした。歌声、お祈りの声は大きく力強く驚くばかりです。神父様の一言ひとことに笑ったり、うなずいたり。言葉がわからない、という理由だけでは決してない、と国民性の違いを確信しました。
 いつか、韓国から日本へこられるでしょうが、どんなもてなしを受けて、何を感じて帰られるでしょうか。きっと落ち着いた古都にあこがれを感じ静かな心を胸にひめて日本を好きになってもらえることでしょう。






巡礼に参加して

西院教会 藤井とし子

 この巡礼で、十六世紀以降日本と同じく迫害を受け殉教者を3万人以上という多数犠牲者を出しながら、力強く信仰を伝えつづけてきた韓国の強い信仰を目の当りにさせて頂きました。
 まず目にしたのは3040代の人々がとても多いということです。3時からのミサに大きな聖堂いっぱいの人々の中にお年寄りの姿がなくびっくりしました。後ほど司教様の説明で、そこは切頭山聖地なので巡礼者が多かったからだとのことでしたが、翌朝明洞大聖堂を訪問した時も、聖堂の後にある大きな聖母ルルドに、祈りに次々と訪れる人々の祈りに対する態度を見た思いでした。そのような一人ひとりの力強さが韓国の教会を強くし発展しているのだと強く感じました。夜9時から行なわれる聖母の夜のなんと大勢の人々が集まる様子は、すごいし、熱い祈りは大きな力を感じるものでした。





済州聖地巡礼に参加して

山科教会 古澤美智子

はじめての巡礼です。韓国もはじめてです。
 この国にも宗教弾圧があり、しかも日本よりも後までも多くの血が流されたことを知りませんでした。それなのにこの明るさは何だろう。御ミサのお説教がはじまると、聖堂が笑いにつつまれます。皆が一体になってお祈りをしているのを感じました。司教様もどの神父様も、とても身近に感じられます。お説教の言葉がわからないのに。
 恵みの丘の「聖母の夜行事」への参加は忘れることはないと思います。寒くきびしい思いをしましたが終りまで参加出来てとても嬉しく感じています。
 交流会での手厚いおもてなしには感謝々々です、もう少し言葉を勉強して行けば良かったとの思いが残ります。
 これからは、我が足で歩ける間にもっと巡礼に参加させて頂きたいです。ありがとうございました。






済州教区聖地巡礼を振り返り

西院教会 三上眞喜子

 この巡礼を振り返り一番心に残った事は済州教区の方々の真心のこもったもてなしでした。済州の方々が京都に来られた時同じように出来るだろうかと思うぐらいの歓迎を受け、心温まるひと時の数々は忘れられない思い出となりました。心からお礼を申し上げたい次第です。
 さて、この巡礼の第一目的「聖母の夜」(済州三位一体大聖堂)屋外ミサでは膨大な数の信徒が参加し司教様は現在の世界情勢の不安と自国と北朝鮮の問題にまで言及され平和への祈願と私たち信徒が平和を現実するための道具になりますようにと述べられました。ミサ終了後「恵みの丘」を蝋燭を持ち脈々と池までロザリオの祈りを唱えながら進みました。池の水面に写る蝋燭の明かりが揺れ幻想的な様でした。また、歌あり踊りありとイベントもあり日本での祈祷集会では考えられない様子にも驚かされました。当夜は大変冷え込み寒さに震えながらの参加でしたが深く心に刻まれる思い出となりました。
 最後に済州教区と京都教区が手を取り合い誠の平和の道具となれますよう、感謝と祈りのうちに。






韓国の済州教区聖地を巡る旅に参加して

小山教会 和田昌子

済州教区の聖母の夜の行事に参加したいと思い、この巡礼に参加しました。
 韓国のカトリック教会の信徒のすごい信仰の熱気にふれてきました。
 今まで韓国の教会についてあまり知識がありませんでしたが、たった4日間ですが、訪問した教会や殉教地で、韓国の教会の信仰の力強さを感じました。
 民主化のために多くの信徒の血を流されてきた歴史的経緯があり、現在でも特にカトリックの教会は政治の動向や社会問題に真剣に目をむけていて、その教会の声が大きな力となっていることを知りました。
 初日にソウルで1万人以上の信者が処刑された切頭山聖地の教会のミサに参加しました。ミサは午後3時の時間帯であるにも係らず聖堂内は満席で、聖歌や祈りの声ですごい熱気に満ちていました。
 翌朝は、ホテルの前の明洞大聖堂で朝6時半のミサに参加しましたが、ここでもミサの参加者の多さに驚き、大聖堂前で環境活動のためにハンストする信徒の皆さんの前向きな姿を見ることができました。
 午後済州教区の司教館を訪問し姜司教様にお目にかかりました。きれいな日本語で穏やかに私たちに話しかけていただきましたが、そのおことばを通して真の平和のために働いておられることが伝わってきました。それは聖母の夜のミサの説教の内容で司教様の宗教者としての姿勢がよく理解できました。
 そして、夜の恵みの丘での「聖母の夜」の行事は最高に感動しました。
 美しく花に飾られたマリア像を中心に司教様を先頭に大勢の神父様が祭壇を囲み厳粛にミサが進みます。寒さに震えながらでしたが、3千人を越える参加者の聖歌や祈りの声が信仰の熱気のうねりのように聞こえました。
 続いてロザリオの祈りの行列も素晴らしく、信徒が池の周囲を囲んで灯籠を持って立ち、ロザリオの玉のようになって雰囲気は盛り上がっていました。韓国語の祈りはわからなくても、私たちもこころはひとつになっていました。
 翌日から、はん林教会や西帰浦教会など小教区を訪問したり、ミサに参加させていただき熱烈な歓迎を受け、感動の連続の旅でした。







5回済州巡礼に参加して

伏見教会 原田みえ子

アジアのハワイと言われている済州島、一度行きたいと願っていたので教区から出された済州島巡礼に思いを寄せ参加しました。
その日がやってきました。
 関空では以前顔合わせと説明会に出席したメンバー16名、皆さんお元気で嬉しさに胸膨らませ、いざ出発・・・
 済州島の空港に着き、神父様、シスター、チョゴリを着た美しい女性達がお出迎え、一人ひとりにバラの花をプレゼントされ、思いがけない出来事にびっくり、嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・まず司教館へ。司教様はわたしたちを迎えるため庭で採れたイチゴ・手作りクッキー・美味しいジュースを用意して待っていてくださいました。済州教区の説明、色々な質問にも答えてくださり楽しい一時を過ごし、夜行なわれる「聖母の夜」祭典でお会いしましょうといって司教館を後にしました。
 夜の行事は、司教様はじめ沢山の神父さま方の荘厳なミサ(もちろん我が京都教区の森田神父様もその一人)から始まり、ろうそくを持って「ロザリオの祈り」を唱え「アヴェマリア」の歌を歌いながら長い長い行列に加わり迷子にならないかと心配するほどの人人人・・・ルルドの巡礼を偲ぶほどの素晴らしい行列でした。
 また翌日、黙想の家「恵みの丘」での十字架の道行も深く心に残りました。
何処の教会に行っても姉妹教区ということで神父様をはじめ、シスター、信徒の皆さん揃って盛大にもてなしてくださいました。帰る前日の夜、教会の神父様と森田神父様の共同司式のミサに与り、練習をしていた韓国語で信徒の皆さんと心を一つにしてお祈りできて感動しました。森田神父様の韓国語のミサも堂々としていて誇らしく思い、素晴らしい神様のプレゼントを頂くことができ感謝しています。






「済州島巡礼の旅」感想文

山科教会 岡本美則

45日に私の友人から携帯にメールが来て、「済州島… 」の参加者が少ないそうなので、私は参加しないけど山科教会の誰か参加しませんか。との事で、元山科教会におられた森田神父さんが指導司祭ということなので、即行くことに決定。
 同じ教会の家内の友人も誘って3人で参加することになった。一度は行ってみたいと思っていた韓国なので、記録を残すのにカメラよりもビデオにしようと思い、少し無理をして3月に発売された最新型を買った。
 金浦空港に降り立ったときに、日本の空港とスケールの違いに驚いた。
済州空港で民族衣装を着た数人の美しい女性から、森田神父さんと、他の全員に花束を頂いて感激。まず姜司教様を表敬訪問。開口一番、「疲れていませんか」、と言うねぎらいの言葉をかけて下さったのに感激。上智大学におられたとかで流暢な日本語、終始穏やかな表情で、気さくにお話しをされたので初対面とは思えない親近感を持った。夜間ミサが行なわれた野外ミサ会場のスケールの大きさにも驚いたが、本番のミサも寒さには参ったが感動した。姜司教様の人柄と信徒の信頼関係もすばらしいと思った(司祭との信頼関係も)。
ミサの中で司教さんがどこかの教区の名前をうっかりとばされたときの、ほほえましいやり取りなどは日本では考えられない光景だと思う。今回の目的は「聖母の夜」の行事に参加することがメインなので、一部の食事の点とか、一部の宿泊の点とかは巡礼という大義名分からすれば仕方ないと思う。
巡礼に参加したことで、韓国と日本のカトリック信徒数の差が何が原因かと言うようなことを理解出来た様なきがする。







「済州教区巡礼の旅」に参加して

山科教会 岡本周子

 初めて「済州島巡礼の旅」に参加いたしました。主人の友人(中学の同級生)からメールで巡礼のことを知った時、「森田神父さんやし行こうか」、と主人の一言で実現しました。病後初めての海外旅行なので、自信はなかったのですが、お蔭様で大丈夫でした。神に感謝です。済州空港では美しい民族衣装での出迎え、花束と予期しないことでびっくりやら、嬉しいやらで疲れが吹っ飛びました。
 そして姜司教様との対面、流暢な日本語と終始にこやかなお顔でのお話しにお人柄がしのばれ安心しました。夜9時からの「聖母の夜」のミサの中で、姜司教様が直接、各巡礼団の名前を呼ばれているのか、その都度歓声が上がり、またどこかを言い忘れられたのか、催促されると、笑いながら追加されるというユーモラスな場面もあり、その後京都教区も紹介されました。司教様がジューク混じりに何か言われると一段と歓声が上がり、.司教様と信徒の親近感が言葉は通じなくてもよく伝わり心が豊かになりました。厳粛なミサの中、聖母マリア様に司教様自らの手で花冠を頂かれちょっと驚きました。
 ミサの後司教様を先頭に、ローソクをかかげてロザリオの行列にも参加し、一連を唱えるとアヴェマリアを歌い、私は言葉を唱えられないので、病気の平癒、参加出来たことの幸せを噛みしめながら歩いていると広い池に出ました。その光の多さに(約3千人ほど)改めて人々の平和を求める祈りの姿に感銘いたしました。この光景は一生の宝です。
 ありがとうございました。神に感謝。